音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年08月25日
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注目されない時期の要注目盤


 ザ・キンクスと言えば、一般的なイメージは「ユー・リアリー・ガット・ミー」の初期のイメージだろう。次に、RCAレーベル時代の一連のコンセプト・アルバム群のイメージをお持ちの方も多いかもしれない。ちなみに筆者はRCAの時期が大好きで、以前に紹介した 『この世はすべてショー・ビジネス(Everybody's In Show-Biz)』 (1972年)以外にも、すぐれた作品が目白押しである。けれど、ここでは敢えて違うものを紹介しようと思う。

 1971年以降、RCAレーベルで6枚のアルバムを発表した後、キンクスはアリスタへ移籍する。本作『ミスフィッツ』(ちなみに、以前は『歪んだ映像』という邦題が付けられていた)は、1978年に発表した同レーベルでの第二弾アルバムである。

 1977年のアリスタ移籍以降、キンクスのアルバムはRCA時代のようなコンセプト・アルバム然としたものではなくなる。しかし、そのような要素が完全に消え去ったわけではなく、 『スリープウォーカー』 (1977年)や本盤『ミスフィッツ』は、どこかしらストーリー性を残している。

 本盤では、そうした叙情性の比較的強い曲が実に輝いている。1曲目の表題曲 「ミスフィッツ」 は、作者自身(レイ・デイヴィス)が"3番目に好き"と語っている。4. 「ロックン・ロール・ファンタジー」 も絶品の出来。その一方で、2.「ブラック・メサイア」や7.「リヴ・ライフ」といったところでは、ロックバンドとしてのまとまりが素晴らしい。おまけにもう1曲付け加えるなら、目立たないが、9.「トラスト・ユア・ハート」も密かに名曲だと思う。

『スリープウォーカー』 のあたりは結構おすすめなので、機会があればぜひ一聴いただきたい。



[収録曲]

1. Misfits
2. Hay Fever
3. Black Messiah
4. A Rock'n'Roll Fantasy
5. In A Foreign Land
6. Permanent Waves
7. Live Life
8. Out Of The Wardrobe
9. Trust Your Heart


~以下、現行CD(『ミスフィッツ+4』)所収のボーナス・トラック~
11. Black Messiah [single remix]
12. Father Christmas
13. A Rock'n'Roll Fantasy [U.S. single edit]
14. Live Life [U.S. single mix]








ミスフィッツ +4/ザ・キンクス[SHM-CD]【返品種別A】



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Last updated  2016年12月29日 21時28分24秒
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