音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年08月29日
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 ビートルズ解散後、4人のもとメンバーのうちでもっとも活発に音楽活動を展開したのは、ジョージ・ハリスンだった。1970年にLP3枚組(CDは2枚組)という大作『オール・シングス・マスト・パス』を発表し、そこに収録のシングル「マイ・スウィート・ロード」も大ヒット。「ビートルズを解散して最も得をした元ビートル」と評される。

 その数年後、1974年に発売されたアルバム『ダーク・ホース』の先行シングル曲として発売されたのが、この「ダーク・ホース」である。しかし、華々しい成功の陰で、ジョージは疲れ果てていた。ビートルズ解散後の成功による多忙なスケジュールに加え、私生活では最初の妻と別居(後に離婚、ちなみにその妻の交際相手はエリック・クラプトン)。おまけに、「マイ・スウィート・ロード」の盗作疑惑などももちあがり、人生の中での"不遇の時"であった。そんな事情があってか、この頃のジョージの声はかすれ、おまけにアルバム『ダーク・ホース』は評論家からも酷評を受けたという。

 確かに、アルバム『ダーク・ホース』自体は、通して聴くと、若干退屈な部分がなくはない(でも、筆者はいいアルバムだと思う)。しかし、「ダーク・ホース」という曲は、アルバムの中でも特別な曲である。リアルタイムでは聴いていないため、筆者がこの曲を知ったのは、後に発売されたベスト盤への収録によってである。この曲でのジョージは、人生の淵から這い上がろうとするように、しゃがれた声で搾り出すように歌う。人生の絶望の淵にある人は、この曲を聴くと励まされるかもしれない。筆者も、学生時代、物事がうまく行かなかったときなどにこの曲を繰り返し聴いた記憶がある。

 ちなみに、曲名の「ダーク・ホース」とは競馬でいう"穴馬"である。元ビートルズのジョン・レノンやポール・マッカートニーが勝ちを見込まれる本命馬や対抗馬であるならば、ジョージはそれを飛び越えて勝つかもしれない馬。「ダーク・ホース」は、ジョージがそんな自身を評した表現であると言われていて、彼が立ち上げたレーベルの名称にも使用された。


[収録アルバム]
ジョージ・ハリスン 『ダーク・ホース』 (1974年)
ジョージ・ハリスン 『ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリスン』 (1976年)





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