音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2011年11月20日
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テーマ: Jazz(1969)
カテゴリ: ジャズ




 ベルナルド・モレイラ(Bernardo Moreira)はポルトガルの有名なコンテンポラリー・ジャズのベーシスト。その彼のトリオ(Trio de Bernardo Moreira)が、サックス奏者のスティーヴ・スレイグル(Steve Slagle)を特別ゲストに迎えて録音したという作品がこの『トゥド・ムダ(Tudo Muda)』という一枚。発売は1998年(?)と思われるが、実際に吹き込みがなされたのは1995年のことである。

 詳しい情報がないので、とりあえずは分かっていることを挙げてみると、本盤のリーダーであるモレイラは、1965年リスボン生まれ。本作以前には少なくとも2枚のリーダー作を録音している。彼は、ポルトガルでは名の知れたジャズ・ベース奏者とのこと。ただし、本盤のトリオは純ポルトガル人による編成ではなく、それがまた本盤の面白さにつながっているように思える。メンバーには、二人のイタリア人が含まれている。ピアノ奏者のカルロ・モレナとドラム奏者のマルチェッロ・ディ・レオナルドである。

 “ラテン系”というと、中南米やスペインばかり思い浮かべがちだが、本来の語義からすれば、ポルトガルもイタリアももちろん“ラテン”の中に含まれる。つまりは、スペイン系じゃない“ラテン系”の組み合わせというのがなかなか面白い。この三人に加え、上述の通りスティーヴ・スレイグルが加わって録音されたのが本盤である。録音場所はポルトガルの老舗レーベルのスタジオとのことである。

 結局のところ、こんなスリリングな演奏があるのだったらリスボンに行ってみたい気がする。ポルトガル、リスボンというのは、個人的にはどこかしら憧れの地である。想像だけでその雰囲気を思い描いているに過ぎないのだけれど、かの「チュニジアの夜」だってどこがチュニジアなのかわからないネーミングなのだから、時には勝手な夢想も悪くないのかもしれない。実は筆者は学生時代にスペインまでは旅行したのだが、そこから先、ポルトガルへは行きそびれた。それ以来、ポルトガルの地は一歩も踏まずに今に至るが、この熱い演奏を思い浮かべならが、欧州の最西端まで行ってみるのもいいかもしれない。…なんて夢物語のような戯言を言っても、結局、いつのことになるやらわからないけれど(苦笑)。



[収録曲]

1. Crazy Horse
2. Speak Low
3. Tudo Muda

5. Flame
6. If You Could See Me Now
7. So Long Eric


[パーソネル]

Steve Slagle (as, ss)
Bernardo Moreira (b)
Carlo Morena (p)
Marcello di Leonardo (ds)

1995年6月録音。






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Last updated  2011年11月20日 10時55分22秒 コメントを書く


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