リッチー・ブラックモア率いるレインボー(Rainbow)は、時代とともにコロコロと(?)方向性や音楽性を変え、ファンの間で各作品の評価に実にばらつきが生じるバンドである。ヴォーカリストを取り上げても、ロニー・ジェームス・ディオからグラハム・ボネットへ、さらにはジョー・リン・ターナーへと移り変わっていくわけだが(詳しくはこちらの過去記事を参照)、そのジョー・リン・ターナーが加入した最初の作品で、なおかつ論争の対象になりそうなのが、この『アイ・サレンダー(Difficult to Cure)』という1981年発表のアルバムである。
もう一つの成果は、HRのリスナー層を新たに開拓したことではないだろうか。それは、80年代~90年代にかけて進行した“HRの大衆化”という流れに位置づけられる。この流れは、MR. BIG
[収録曲]
1. I Surrender 2. Spotlight Kid 3. No Release 4. Magic 5. Vielleicht Das Nachste Mal (Maybe Next Time) 6. Can't Happen Here 7. Freedom Fighter 8. Midtown Tunnel Vision 9. Difficult To Cure