さて、アルバム後半に話を戻そう。7.~12.の後半6曲は、一変してオリジナル曲(新規発表曲)で固められている。しかも、その質が極めて高く、全編この調子だったら明らかにポップ史上に残る名盤と呼ばれていたなんて評する者もいたりする。なかでも個人的にお気に入りなのは、8.「一般人の恋愛(Love of the Common Man)」、10.「きまり文句(Cliché)」、11.「愛することの動詞(The Verb "To Love")」。8.の、淡々としながら美しいメロディに工夫の凝らされた演奏の組み合わせというトッドの作風には惚れ惚れさせられる。10.と11.も、メロディメイカーとしてのトッドの本領が発揮された美バラードで、特に10.はライヴなどでも定番でファンに支持されている。
[収録曲]
1. Happenings Ten Years Time Ago (幻の10年)
3. Rain 4. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) (我が道を行く) 5. If Six Was Nine 6.Strawberry Fields Forever 7. Black and White 8. Love of the Common Man (一般人の恋愛) 9. When I Pray (祈りの時) 10. Cliché (きまり文句) 11. The Verb "To Love" (愛することの動詞) 12. Boogies (Hamburger Hell)