音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2025年08月24日
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ロサンゼルスの熱きHR/HMシーンの立役者


 ガンズ・アンド・ローゼズが2つのバンドの元メンバーの融合によって成立したということはよく知られている。その2つのバンドというのは、L.A.ガンズとハリウッド・ローズだった。ハリウッド・ローズの方は1989~90年に再結成されたものの、作品リリースはなかった。他方、L.A.ガンズの方は、早々にガンズ・アンド・ローゼズを離脱したトレイシー・ローズが中心となって再興され、アルバムを発表していくことになった。

 トレイシー・ローズを中心に実力者揃いのメンバーはデビュー前から注目され、1988年に発表されたのが、ファースト作となるセルフ・タイトル盤『L.A.ガンズ(L.A. Guns)』(邦盤では『“砲”』)であった。“L.A.メタル”という括り方がなされることもあるが、文字通り“L.A.(ロサンゼルス)”の名を冠する彼らは、1980年代後半、西海岸発のHR/HMの立役者の一人といえそうな勢いを持っていた。

 1.「ノー・マーシー」は、スピード感のある重くかつ軽快な演奏が魅力。2.「セックス・アクション」は、リリースされて聴いた当時から特に印象に強く残っているナンバーで、この不良っぽさも彼らの大事な持ち味の一部分である(ヒットはしなかったものの、その当時にはシングルとしてもカットされていた模様)。4.「エレクトリック・ジプシー」(こちらもシングル化された)は、たたみかけるような演奏が筆者的にはお気に入り。

 7.「クライ・ノー・モア」は、小休止的なギターのアンサンブル風の小品で、じっくり聴かせる名曲の8.「ワン・ウェイ・チケット」のイントロ的な役割も果たしている。アルバム終盤をきれいにまとめようという感じではなく、勢いづいたままの10.「シュート・フォー・スリルズ」、11.「ダウン・イン・ザ・シティ」で終えているのも、若々しいと言えばそれまでかもしれないが、筆者としては好感が持てる。全体として、若さがほとばしり(そう考えると、L.A.の表記のピリオドが“ガイコツ”なのも、今となっては微笑ましい)、西海岸のメタルシーンを反映したお手本あるいはモデル的な作品。そんな風な感想を個人的には持っているアルバムだったりする。


[収録曲]

1. No Mercy
2. Sex Action
3. One More Reason

5. Nothing to Lose
6. Bitch Is Back
7. Cry No More
8. One Way Ticket
9. Hollywood Tease
10. Shoot for Thrills
11. Down in the City
12. Winters Fool(日本盤リイシュー時のボーナス・トラック)

1988年リリース。




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“砲" [ L.A.ガンズ ]


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Last updated  2025年08月24日 00時01分27秒
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