音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2025年09月14日
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テーマ: ラテン音楽(421)
年齢を重ね、安定感と安心感に満ちた好作 


 パブロ・ミラネス(Pablo Milanés)は、1943年キューバ出身のミュージシャン。2022年に79歳で没している。シルビオ・ロドリゲスらとともに、キューバの新しいトローバ(ヌエバ・トローバ・クバーナ)を牽引した人物で、スペイン語圏の音楽界では実に人気の高い存在である。

 1970年代以降、彼は数多くのアルバムや楽曲を世に送り出したが、2000年にリリースされた『ディアス・デ・グロリア(Días de gloria)』は、個人的にリリース直後から繰り返し聴いたこともあり、愛着のある作品の一つとなった。もう少し客観的な言い方をするならば、50歳代後半になったパブロが、以前と同様の安定感と安心感に満ちたパフォーマンスを見せた好作品ということになるだろうか。

 おすすめの曲としては、まず表題曲の1. 「ディアス・デ・グロリア」 (“栄光の日々”の意)。この演奏は通常の弾き語り(アコースティック演奏)だが、アルバム末尾には“トリオ・ヴァージョン”(11.)なるものも収められている。2.「クアンド・ジェガス・アウセンテ・ア・ミ」(“君がいなくなってしまった時”)はテンポよく安定した演奏と歌唱がいい。5.「エン・サコ・ロト」(“破れた袋に”)はアコースティックながらラテンのリズムというキューバ人ならではの曲調が印象的である。

 7.「ノスタルヒアス」(“郷愁”)は、いかにもパブロらしい回想的な詞と曲調の、個人的には気に入っているナンバーの一つ。9.「シ・エジャ・メ・ファルタラ・アルグナ・ベス」は、“もし彼女がいなくなったなら”、“もし彼女が私を愛さなくなったなら”、“もし彼女が歌うことを忘れたならば”、などと歌い、“僕がこの歌を書くことはないだろう”と締めくくるラヴソングとなっている。アルバムを締めくくるのは、上記の通り、表題曲のトリオ・ヴァージョンである11.「ディアス・デ・グロリア」。トリオと言っても、本盤全体を支配するアコースティック調を崩さない雰囲気の演奏で、こちらのバージョンも結構気に入っている。



[収録曲]

1. Días de gloria [acoustic versión]
2. Cuando llegas ausente a mí

4. Deborah Winsky
5. En saco roto
6. Masa
7. Nostalgias
8. Éxodo
9. Si ella me faltara alguna vez
10. A dos manos
11. Días de gloria {trio version}

2000年リリース。




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Last updated  2025年09月14日 13時34分51秒
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