音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2025年11月03日
XML
内容充実の初の公式ライヴ盤(前編)


 ニルス・ロフグレン(Nils Lofgren)は、1951年生まれのロック・ギタリスト。1970年代前半にグリンというバンドで活動したのち、1970年代半ばからはソロ名義で作品をリリースしていった(後にブルース・スプリングスティーンのE・ストリート・バンドに加入)。そんな彼にとって、最初のライヴアルバムとなったのが、2枚組として1977年に発表された本盤『稲妻の夜~ニルス・ライヴ!(Night After Night)』であった。ソロ・デビュー作のプロモーションのために1975年にスタジオ・ライヴ盤が制作(ただし正式リリースは30年以上経ってからだった)されていたものの、本当の意味でのライヴ盤という意味では、これが最初だった。

 でもって、その内容はというと、秀逸なステージ演奏のオンパレードである。グリン時代の曲から、本ライヴ盤リリースと同年に出された最新作( 『稲妻(アイ・ケイム・トゥ・ダンス)』 )の曲まで幅広い選曲がなされ、完成度の高いパフォーマンスが展開されている。

 最初の曲はI-1.「スターウォーズで決めよう(テイク・ユー・トゥ・ザ・ムーヴィーズ)」であるが、これはライヴのオープニングの1分半ほどの“枕”となる、エレキギターで軽く伴奏を付けた弾き語り風の演奏である。その後、勢いよくI-2. 「バック・イット・アップ」 が始まるところから、ライヴ本編が始まる。キース・リチャーズに捧げたI-3. 「キース・ドント・ゴー」 (オープニングのギターも、曲中のギター・ソロも、ギタリストとしてのニルスのよさが発揮されている)を挟み、グリン時代のバラード曲I-4. 「ライク・レイン」 へと続いていく。

 LP時代の1枚目裏面(B面)は、前年(1976年)の 『クライ・タフ』 ファースト・ソロ作 に収められたキャロル・キングによるナンバーのI-7.「ゴーイン・バック」は、ピアノ弾き語りの別の曲( 「ビリーヴ」 )から始まり、そのままニルスのピアノによるこの曲へと移っていく。続いては、同じくグリン時代の曲I-8.「きみがすべてさ(ユア・ザ・ウェイト)」。重くどちらかというとシリアスな曲調のものと明るめのポップのものを交互に配したり、ギター一辺倒にならず合間でギターを置いてピアノ演奏を挟むなど、ライヴとしても飽きさせないところも工夫が感じられる部分と言えるのかもしれない。

 長くなってきたので、続きは 後編 に(収録曲の情報等は次回更新の 後編 をご覧ください)。




 ​
ニルス・ロフグレン / 稲妻の夜〜ニルス・ライヴ! [CD]




   下記のブログランキングに参加しています。
   応援くださる方は、バナーをクリックお願いします!
       ↓          ↓ 

にほんブログ村 音楽ブログ ロックへ ブログランキング・にほんブログ村へ







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025年11月04日 21時40分14秒
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: