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2021年09月12日
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テーマ: ニュース(96858)
カテゴリ: ニュース
新型コロナウイルスの感染拡大の下で強行開催されたオリパラについて、8月28日の毎日新聞コラムは、次のように書いている;




 新型コロナウイルス対策に奔走する尾身茂さんが苦言を呈したのは、国際オリンピック委員会のバッハ会長の再来日。

 人々にテレワークをお願いしている時になぜ来るのか。 常識で判断すればわかる、とまで言われたのはバッハさん本人だけでなく、オリンピック・パラリンピックの主催者であり、日本政府だろう。

 オリパラの直接的影響はともかく、 お祭り気分が人々の気の緩みや行動に間接的に影響する。 感染拡大を抑えるために、矛盾したメッセージを出さないで、と尾身さんらは訴え続けてきた。

 なのに、前回、バッハさんの銀ぶらに、丸川珠代五輪担当相は「不要不急かは本人の判断」と、ひとごとのよう。今回、歓迎会の開催が人々へのメッセージとして適切かと聞かれた大会組織委員会のスポークスパーソンは「質問の意図がわからない」。

 結局、彼らの関心は「バブルの中の安全」だけなのだろう。

 こうした、政府やオリパラ幹部らの発言を聞いていると、科学に備わる不確実性を都合良く利用するつもり?と疑いたくなる。

 パンデミックに対応する公衆衛生は、統制された実験とはまったく異なる。大勢の人が複雑に相互作用し合う現実世界では、一人一人の行動や背景にある心理をすべて把握することはできない。

 実験室と違い、「五輪を開いた日本」と「開かなかった日本」を比較することも無理。感染爆発の要因から、連休や夏休み、お盆、五輪の影響を、切り分けることもなかなか難しい。

 しかし、だからといって影響がなかったことにはならない。

 しかも、本当に五輪の影響を知ろうと思うなら、前もって、そのための仕組みを整えるべきだったが、それもなし。

 それなのに「間接的影響には根拠がない。裏付ける数字もない」(バッハ会長)、「五輪は交通管理やテレビ観戦で人流抑制に役立つた」(東京都知事)と切り捨てるのは、科学に対する傲慢では?

 もし、「五輪の影響はどうせわからない」と最初から高をくくっていたとすれば、なおさらだ。

 ともかく、日本の現実は災害レベルの感染爆発。専門家の予想通り、首都圏からの人の移動で地方で感染急拡大が起きている。心配される子どもたちの感染も、全体の感染者を減らさない限り抑えられない。
(専門編集委員)


2021年8月28日 毎日新聞朝刊 13版 2ページ 「土記-常識で考えれば」から引用

 このコラム記事は一応、パンデミックの下でのオリパラ開催に批判的な立場から書かれてはいるが、論調が如何にも生ぬるい気がします。バッハ会長の銀ぶらを記者から質問された丸川珠代五輪担当相の応えが「ひとごとのよう」とか、IOC関係者歓迎会の開催が国民にどういうメッセージを伝えることになると思うかと聞かれた組織委関係者が「質問の意図がわからない」と応えたのは、彼らが「バブルの中の安全」にしか関心がないからではなくて、記者の質問にまともに応えれば、自分の否を認める意外に正解はないことを知っていて、それを避けるために言葉を濁したもので、安倍・菅政治の9年間に使い古されてきた「手」だということをズバリ指摘する、ワサビや辛子やその他のスパイスを総動員したような辛口コラムにしていただきたいと思ったのは、私だけではないと思います。





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最終更新日  2021年09月12日 01時00分05秒


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