ジャズの神様の思し召しのままに

ジャズの神様の思し召しのままに

2005年04月04日
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テーマ: Jazz(2022)
カテゴリ: ★★★★☆
今日もCDもホレス・シルバーとなってしまったが、昨日の "Song of My Farther" とは随分と趣が違う。何も知らずに聴けばアート・ファーマーのリーダー作と間違えそうな作品なのだ。ミッチェル&クック時代のノリノリファンキーとは違い、「モダンジャズ」という言葉が似合うスノッブな雰囲気。「粛々と」という言葉がぴったりなのだ。ファーマーの知的な雰囲気にシルバーが曲を提供しているような感じすらする。感情を抑えたホレス・シルバー・クインテットというだけでも珍しい作品かもしれない。

シルバーの曲はモンク同様に面白い曲が多いのだが、このCDで一番変っているのが1曲目の"The Outlaw"。曲名通りにアウトローな小節構成で、私には何だかよく理解出来ないのだが、1コーラスの構成が(7+6)×2+8+2という事なのだろうか・・・?不可思議な曲にもかかわらず誰一人として破綻することなく、「粛々と」演奏されているのだ。2曲目の"Melancholy Mood"は不思議な味わいのあるピアノトリオ演奏。3曲目の"Pyramid"は「月の砂漠」をひねりまくったような曲なのだが、いかにもシルバーらしい曲だ。しかし、いつものシルバーと違って全体的に「冷んやり」した感触がある。最初にソロで出たファーマーのクールさを受けてクリフ・ジョーダンが柄にもなくクールに決めているところが面白い。4曲目の"Moon Rays"はファーマーが好みそうなドリーミーな曲。ファーマーがフランペットを吹くことを見越して作曲されたような曲だと思うのだが、ファーマーはこの先この曲を演奏していない(と思う)。5曲目の"Safari"は本作品唯一のイケイケ曲。ルイス・ヘイズのドラムがバシバシ攻めてくるところを平然と吹き抜けるファーマーは、やっぱり凄い。6曲目は唯一のスタンダードで"Ill Wind"。取ってつけたようなアレンジがくさいが、これまた「粛々と」こなしている。

このCDはシルバー作品の中では「人気盤」という訳でもなく、むしろ「珍盤」なのかもしれないが、私はこの作品の「上品さ」を高く買いたい。

猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)
Horace Silver / Further Explosions (BlueNote)
Further Explosions





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最終更新日  2005年04月04日 23時35分30秒コメント(0) | コメントを書く
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