1曲目"What Is This Thing Called Love?"は予想通りのカッ飛びテンポ。ドリューのソロはやや息切れ気味であるが、グリフィンはお得意のテンポで思わずガッツポーズ(をしてるはずだ!) 2曲目"Body And Soul"は、これまた予想通りのアクロバット奏法で、バラードなんだかスケール練習なんだか・・・という演奏。グリフィンだから許される芸風と言えよう。 3曲目"Wee Dot"は、Black Lion盤にも収録されているが、いかにもグリフィン好みの早吹きブロー曲。アート・テイラーが裏返るのではないのか、と心配になってしまう。 4曲目の"Doctor's Blues"はグリフィンの歌がクレジットされているが、ヴォーカルにサックスがかぶさっているところがあるのが不思議。謎の多いCDである。 5曲目"Exsactly Like You"では心地よいスイングビートに乗ってやりたい放題のグリフィンが堪能できる。このような何気ない演奏が凄いのはさすがベテラン達だと感心する。 6曲目"A Night in Tunisia"は、テーマに入る前の長いイントロに続き、いかにもビバップな超アップテンポのグリフィン・ワールドとなる。最後のドラムソロの途中で、何故かフェードアウトとなる。やっぱり謎の多いCDだ。