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2005年05月13日
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カテゴリ: 映画


出演・Agnes Bruckner, David Strathairn, Margaret Colin
2002年・アメリカ


<内容>

メグが14歳のとき父親が青い車に乗って家を去ってから、残された家族の人生は狂ってしまった。
母親は日中は仕事、その後はより収入の良い仕事を得るため、夜学へ通っている。
自分の生活で手一杯な母親は 子どもに注意を向ける余裕がなく、妹のリリーは精神的に参っているようで、自虐的な遊びをしている。姉のメグはいつも妹を心配し面倒を見ているが、自分自身の問題で精一杯。
そんなメグの唯一の楽しみは 自分の詩の才能を見出してくれた文学の教師オーステンとの交流であった。彼に詩のコンテスト出場を勧められ、優勝した彼女は他の町で行われる全国大会へ出場することに決めた。そんなとき、入院していた妹が自殺してしまったとの知らせが入る。


父親の去った、典型的な母子家庭の問題を抱えた家族。

たとえ、母親が次女に注意を向けてあげられなかったこと、スキンシップが足りなかったことが次女の死に直接関係があったとしても。

 次女の自虐シーンや、自分を消してしまおうという行為はかなりショックだった。子どもはどんなに苦しい環境でも一生懸命適応しようとする。そうしなければ生きることが出来ない、弱い存在だから。自分で苦しんでいるということが自覚できていない上での行為に、誰も気づいてあげることができないほど、この家族は問題を抱えている。

 主人公の女の子の心の中に存在するのは いつも父親の去ったときに乗っていた青い車。
彼女はそのテーマで詩を書くが、教師に勧められるままに当時の小さなデティールまでを正確に思い出そうとするうちに、自分が欲しがっているもの、求めているものが明確になっていく。
心が求めていたが、諦めて我慢し、忘れようとしていたものに気づく事が出来たラストシーンは 暗くて重いテーマのこの映画の救いとなった。

去ってしまった父親・・・次女はその覚えていない存在に憧れ、思い続けているにもかかわらず、諦めてしまった。
長女は その存在を自分に優しくしてくれる教師に重ねてしまった。それが悲劇を招くのだが、傷つき、違和感を感じながらも、はっきりと抵抗できないほど、彼女は愛に飢え、失うのを怖がっていた。観ていて、涙が流れた。


子どもには親の愛が不可欠・・・そういう言葉は聞き飽きるほどに巷で言われていることだが、子育てをして、初めて気づく真実でもある。
愛されているという実感を持てない子どもは その事実に直面することが出来ず、どこかでお茶を濁してしまう。辛い現実でも、大人のように落ち込むことはほとんどない。適応してしまう。でも、どこかに屈折した、物足りない気持ちと言うのは必ず潜んでいるのだ。
その傷ついた気持ちはきれいに隠れているようでも、どこかにたえず潜んでいて、必ずと言ってもいいほど言動に影響するものなのだ。
侮れないのが 「愛」だな―と思う、今日この頃である。










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最終更新日  2005年05月13日 09時54分48秒 コメント(10) | コメントを書く


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