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2006年01月15日
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カテゴリ: 映画
原題: 2 filhos do francisco
製作年:2005
製作国:ブラジル
監督:ブレノ・シゥヴェイラ
出演: ÂNGELO ANTÔNIO(フランシスコ)、DIRA PAES(エレーナ)、MÁRCIO KIELING(ミロズマール→Zezé Di Camargo)、THIAGO MENDONÇA(ウエルソン→ルシアノ)

2-filhos-de-francisco-poster01t.jpg

<内容>
フランシスコはゴヤス州の田舎の農業従事者。彼の9人の子供のうちの二人をカントリー歌手にするという、無謀な将来を夢見ていた。 彼は11歳になる長男のミロスマルにアコーデイオンを調達してやり、その弟のエミヴァゥと共に地元の人気者となった。しかし、土地を失った彼らはゴヤス州の首都、ゴイヤニアへ移ることとなる。家族の生活費をまかなうために、二人の兄弟はバスターミナルで演奏しはじめ、タレントプロデューサーだと名乗るミランダという男と共に州各地を演奏して廻るが、彼らに悲劇が起こる・・・。



久々に ブラジル映画紹介です!
ブラジルに住んでいるんだから、もっとみなきゃね。


ブラジルのカリスマ的人気のカントリーデュオ、ゼゼ・ジ・カマルゴ&ルシアノの事実に基づく半生
彼らは超有名歌手なため、興行的にも大成功を収めた2005年の大人気映画。
今年のオスカーへの有力候補として、国としてプッシュしているそうですが・・・。

2filhos2.jpg
カントリーは昔は田舎者のための音楽であったのだけど、ここ数年は都会の方でも流行り始めています。私自身はカントリー音楽は聞かないのですが、コレだけ人気者である国民的人気者の生い立ちが興味をひき、観てみました。

 それにしても、超セレブな彼らが かつてはこんなに貧しく、苦労していたという事実が 映像にしてみることで想像を絶するものだったんだとびっくりさせられました。

ド田舎の、電気もなく近所の家も見えないほどの地で7人の子供を抱え、両親は温かい家庭を築いていました。
物質的には貧しいが、現代の都会の核家族的生活にはない、相互の関係が濃い理想的家庭環境がそこにありました。
強く厳しい男性性を持つ父親が家の中の緊張を作り出し、母親は温かい女性性で家庭の緊張を和らげていました。
その緊張した空気の中で、子供達は言われずとも規律を自然に学び、絶対的な強さを誇示する父親を目標とし、従うという、本来のあるべき家庭の姿がその辺鄙な地にぽつねんと建つ一軒家の中にはあったのです。

2filhos.jpg
(この男の子、かなりいいですよ。歌は凄くうまいし、この大きな目に力があって観るものを惹きつけます。)

父は人々からクレージーだと言われるほど、考えが突拍子もなく、頑固な男。しかし、働き者で、信じたことをやり通す強い意志と勇気、家族を深く愛する心を持つ、強い男なのですが、アイデアがあまりにも偏っていて、第三者的には おいお~い!!と突っ込みを入れたくなるほどですが、彼の息子達は彼を信じ、黙って従います。

貧乏で、学もなく、成功などほぼ不可能だったであろう環境の息子に 夢、目標を与え、その道を手助けしてやる父親の愛が素晴らしかったです。

会社での激務に追われ、家に帰ると子供には無関心。塾へ入れ、有名大学さえ行かせておけば、おのずと道は開かれるであろうぐらいしか考えていないのではないでしょうか。
2-filhos-de-francisco04.jpg

前向きに一生懸命な彼らは 本当に波乱の人生を送っています。
いいこと悪いことの起伏が激しい、運命に翻弄される家族なのです。
先日見た、偉大な盲目アーテイスト、レイ・チャールズもそうでしたが、それに負けず劣らずの波乱の人生です。
この映画は 彼らが成功するまでの足跡が記されていますが、実はその後も足の不自由な弟が誘拐され、耳の一部が暴力的に切り取られるという、残酷な誘拐事件も実際におきています。







メイキング・オフで、母親がしみじみと語っていました。


「今は子供達は皆国内各地に散らばってしまって、皆で集まることなどほとんどない。
あの頃は貧しかったけど、一番楽しかった。家族が皆同じ屋根の下で、笑い声が絶えなかった。」


と。
本当の豊かさとは何かをしっかり知っている、母親の呟きがとても印象的でした。


映画の出来じたいは、前半は息を飲む間も与えないほど、父と息子の関係が巧みに描かれていましたが、後半の青年になった息子のところから、スパッと緊張が切り落とされ、散漫になってしまった感じがしました。
終わり方もちょっぴり雑。
オスカーは無理でしょうが、貧しさの中にある、輝く本当の価値感を魅せてくれるこの映画は 必ず観た者に希望を与えてくれると思いますねー。



ブラジルにいる人は必見、ブラジル音楽に興味のある人にもかなり楽しめる映画だと思います。
ブラジルらしい、温かい映画でした。





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最終更新日  2006年01月16日 20時16分41秒 コメント(4) | コメントを書く


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