文豪のつぶやき
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精神を病んだ人が社会に交じっていることがある。こんな世の中だからすべての人が病んでいるといえばそれまでだが。以前職場に一人の三十ぐらいの女性がアルバイトで入ってきた。彼女が配属されたところは女性三人がすでに働いている受付業務の部署である。物静かでおとなしい人だったので、皆が好感を持った。その女性、入社するや昼食のシフトや受付場所の席を勝手に決め、意見具申をした。その提案が的を得ていればまだよかったのであるが、現実とかけ離れていたので残念ながらその意見は却下された。すると彼女はそのことを上司に涙ながらに訴えた。ぞの後も彼女は、自分の意見が通らないたびに、上司に涙で抗議を続けた。あるとき、彼女は勝手にある機械の部品の交換を好感し始めた。非常に精密な機械である。彼女が暗いところでやっているので、上司が、「もうすこし明るいところでやれば」といったが彼女は返事もしない。しばらくすると、中の部品を飛ばしてしまった。みんなでその部品を探したが結局見つからず、その機械はパーである。しかし彼女は悪びれることなく、あやまりもせずいけしゃあしゃあと仕事をし始めた。聞くと、彼女は前の職場にいた時に上司と衝突し精神病を患い、しばらく自宅で養生したのち、病院もいかずに職場復帰したとのこと。おもうに、コミュニケーション能力がまったくないのであろう。かわいそうだが、将来は暗澹たるものだろう。
2015.08.29
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