文豪のつぶやき

2005.09.22
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カテゴリ: 新撰組
明治二年(1869年)4月23・24日の台場山で明治政府軍に勝った土方であったが明治政府軍の別働隊が4月29日木古内口を突破した。
土方がいくら台場山を守っていても、別道の木古内口を進む本営五稜郭に到達する。
土方はやむなく台場山から撤退することを決意、五稜郭に戻ることにした。
土方は死を予感していたのだろう。
五稜郭に戻った後の5月5日、かれは小姓の市村鉄之助を呼ぶ。
市村鉄之助は16歳、大垣藩士の子であったが、幕府に殉じたいということで年を年長に偽って幕末の最末期、新撰組に参加した。
土方について五稜郭まで共に転戦してきたが、土方はこの沖田総司に似たまだ童臭のある少年を戦死させるのは忍びなかったのであろう。
かれに自分の遺品を郷里、佐藤彦五郎に渡すように命じた。
市村は当然嫌がったが、土方は、

土方に斬られる事は、市村にとっては無論異論はないが、再三の土方の命令が懇願に変わる頃、力なくうなずいた。





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最終更新日  2005.09.22 08:36:19
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