文豪のつぶやき

2014.07.05
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カテゴリ: 人間
グズタケは幼稚なうそをつく。
グズタケはギャンブルが好きでそのひとつに競馬がある。
金曜の夜から買ってきた競馬新聞で作戦を練り、土曜日日曜日と勝負に出るのであるが勝ったためしがない。
なにしろギャンブルで家一軒使った男である。
あんまり悔しいのか、ある日グズマツに電話をかけ、
「100万円当たった」
といった。
「じゃあおごってよ」
グズタケは自分のついた嘘のため、クズマツにおごらざるを得なかった。

その後、クズマツがそのことを二人の共通の友人に話した。
その友人は何気なく、今まで競馬で大勝ちしたのはいくらと聞いた。
グズタケは、
「三万円」
これで発覚した。

グズタケの幼稚なうその話をもう一つ。
グズタケがある友人に会う約束をした。
当日友人が出かけようと支度をしているとグズタケから電話がかかってきた。
「君の体調が思わしくないだろ。だから今日は合わないほうがいいんじゃないか」
「はあ」
友人は意味が分からなかった。

「いや、俺は大丈夫だよ。これから会いに行くよ」
「いや、体調が割る日はずだから、今日はやめとけ。俺は君のことを心配して言っているんだ」
相手のせいにして、その日会うのを拒んでいるのである。おそらくグズタケの都合が悪くなったのであろう。
その友人はそれ以来、グズタケとは絶縁している。





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最終更新日  2014.07.05 10:08:39
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