中国的英雄

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中国国歌（日本語訳）

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2003年12月16日

中国では突如英雄が現れる。

孔繁森(コンファンセン）。
孔繁森はチベット自治区阿里地区の元共産党委員会書記。

最盛期には一日中彼の日頃の行いの映像がﾃﾚﾋﾞ、新聞、ﾗｼﾞｵなど
ありとあらゆる手段を使って彼がどんなに素晴らしい人で
どんなに周りの人々を感動させたか。
一般市民も彼らに学ばなければならないか。

このキャンペーンが始まると一月くらいは彼の名前を目にしない日はなかったと言う。
その間、市民は英雄の名の元????による道徳教育の集中????を

しかし日本人は全くこの事実を知らない。
彼の行いも、名前すらも。
多くの外国駐在記者も彼らについては報道しなかった。

決して怠慢ではない。この異常さにあきれていたのである。

中国ではあらゆる公的組織に共産党の命令系統があり
党の指導を受ける事になっている。

つまり共産党のトップ組は組織のトップより偉いのだ。
例えば北京市共産党委員会書記は北京市長より位が上である。

従って共産党書記と言うと日本人にとっては大して
高い位には聞こえないが、孔繁森はチベット安里地区の
トップ指導者であった。

享年50歳。

90歳近い母親と未成年の3人の子供、病弱な妻を
抱えながら「党幹部なら命令に従うのが当たり前」と
誰もがいやがる標高5000メートルの高知へ赴任した。

遅れてるチベットの経済と教育を発展させるため広大な阿里地区を

踏破した距離80000キロ。

大雪が降れば自ら救援隊を率いてチベット族を救出、凍えそうな
老人には零下20℃の寒さも省みず自分のセーターを与えた。

地震で孤児になった3人のチベット族の子供の面倒を見る金がない時
自らの血液を売血して現金を受け取り、養育費の足しにした。

事故で死んだ時、彼のポケットには8元余りしか残っていなかった

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