2004年07月13日
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テーマ: 思い出の映画(1)
カテゴリ: カテゴリ未分類
ラストマン・スタンディング
 それでは今日も映画批評を始めます。
 今日の映画は、ラストマン・スタンディングです。
 この映画は総評の点数を見てもらえば分かるように、まさに可も無く不可も無い、別にわざわざご紹介するまでもない映画なのですが、どうしても取りあげなければならない理由があったので、改めてご紹介することにします。
 まずは、ストーリーです。
 禁酒法時代のアメリカ。西部の町「ジェリコ」では、アイルランド系とイタリア系の2大マフィアが闘争を繰り返し、辺りは無法地帯と化していました。ある日のこと、その町にジョン・スミス(ブルース・ウィリス)という男がやって来ますが、彼は町に入るなりギャングに言い掛かりをつけられ、車を破壊されてしまいます。怒りに燃えるスミスは二丁拳銃をぶっ放し、ギャングを血祭りに上げてしまいます。それを知ったイタリア系組織のボス「ストロッジ」とアイルランド系組織のボス「ドイル」は、互いにスミスを自分たちの仲間に引き入れようと画策して………、と言った感じです。
 ストーリーを読んでいて「あれ?」と思った人もいると思いますが、この映画はもともと黒澤明監督の名作、「用心棒」のリメイクなのです。
 用心棒は世界的にも有名な日本の時代劇で、まさにチャンバラ映画の極みとも言うべき名作ですが、こちらのラストマン・スタンディングは、同じストーリーをそのまま使っているにもかかわらず、平凡な西部劇に仕上がっています。
 もちろん名優であるブルース・ウィリスを主演に起用したり、二丁拳銃やワイヤーアクションを使ったりして娯楽性を高めていますが、しょせん二番煎じ、オリジナルには遠く及びません。 
 ですがこの映画はTVでの放送時、日曜洋画劇場で淀川長治さんが最後に解説した作品なのです。淀川長治さんと言えば、映画解説の神様的存在で、用心棒を取った黒澤明監督とは親友だったそうです。しかも黒澤明監督が亡くなられてからわずか、2ヵ月後の出来事でした。何か因縁のようなものを感じませんか?
 僕は淀川さんの最後の解説を、特別追悼番組で見ましたが、声は掠れていて具合も悪そうなのに、気丈にも映画解説をし、それを終えた後、掠れた声が視聴者に聞きづらくないか気遣っている淀川さんの姿に、涙が止まりませんでした。
 僕もこのラストマン・スタンディング同様、絶対的なオリジナルである淀川さんには遠く及びませんが、映画批評を続け、一歩でも淀川さんに近づきたいと思っています。

監督  ウォルター・ヒル
制作年 1996年
制作国 アメリカ
出演  ブルース・ウィリス/クリストファー・ウォーケン/ブルース・ダーン/ウィリアム・サンダーソン/カリーナ・ロンバート/アレクサンドラ・パワーズ





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最終更新日  2004年07月26日 20時43分15秒
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