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2009.06.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先週と今週は、BS2で、この1年に民放・NHKのすべての番組から、すぐれたドキュメンタリーを選んで放送する、、という、地味ながら、貴重な番組をやってくれています。

地上波では、NHKは、「エコ」!!のイベントやらを、大宣伝しながら流してるなかでの、
とても地味な放映です。
(なぜ、キレイなロウソクを並べたら、それが廃油を使ってるにせよ「エコ」なのか?
 ヨーロッパで売れ残った太陽電池を国内で、税金を投入してさばいたら「エコ」なのか?
 自家用車での外出を促すため、高速料金に税金を投入して「値下げ」に見せることを
 黙ってみているのが「エコ」なのか? ・・・などは、おいといて、、、)

先週は、
ネットでも、各TV局でも、タタきまくった、「光市 殺人事件」の弁護団を追った、東海テレビのドキュメンタリー「光と影」は、特に、なかなか見られないものでした。



そんな風評がたった原因のもともとは、
弁護士仲間の揚げ足もきっと背景にあったのかもしれません、、、
そして、そんな風評に「死刑推進論者」や彼らに扇動された(一番ドぎつく扇動したのは、大人気の橋下弁護士ですが)一般の人たちの自称「正義感」(ただし匿名)にボロボロにされながらも、なんとか「裁判」として成立するよう悩み、議論しながら奮闘している弁護団を、東海テレビが追ったものです。

結果としては、
弁護団に密着して、そうした「風評」とは異なる、「正当で論理的な裁判が受けられるようにする」役割を果たしていることを、慎重に描いていました。
もちろん、番組を何十回みても、弁護団の主張が正しいかどうか、は、わからないし、描いても居ません。しかし、刑事事件の弁護団として、裁かれる論点や事実関係の検証を行なおうとしている、そうして仮説や推論を提示し、裁判の場で議論しようとしている、
ただ、死刑廃止とかではない(そもそも、死刑があることを前提として、犯罪の構成要件(殺意と計画性)を問うているのが、なぜ「死刑廃止論者の政治利用」という論法になるのか、ということもありますが)ということは、きっちり描かれていました。
もっとも、風評はとてもキツいもので、ゲストの室井佑月さんも、開口一番「アレは、死刑廃止論者の安田さんが政治利用したのでしょ。その片棒担ぐような番組にされちゃわなかったんですか?」というようなコメントを、かなり、嫌悪感も交えながらおはなしされていました。
当否は別として、「世間一般」や「マスコミ」に流布している「常識」は大体、彼女のような意見がベースなのでしょう。僕は、安田という人の名前も正直しらなかったのですが、それくらいに、タタくための論拠となる「情報」が入念に、TVやネットで流された、、ということも、彼女の発言からうかがえました。 これは、彼女が、偏った人とか、頑迷な人、という意味ではありません。
なお、安田という人も、番組の中では登場しますが、死刑廃止論から、何かを論証しようとはしてませんし、弁護団の中では、事実認定から、心証形成まで、歯に衣着せぬ議論がなされていることが、描かれていました。

この番組の取材・製作を始めたディレクターの方、ご自身、


「言論の自由」があり、「裁判への民間人参加」までしようという、自由国家であるこの国で、
これほどのプレッシャーを受けて、
ようやく、地方の1TV局が、作った番組でした。

きっかけは、弁護団の中に、他に、かなり有名になってその弁護活動そのものが賞賛(サヨク、ウヨク とか関係なく、、、)された事件の弁護をされた方が数人おられて(安田という方は含まれていません)、
「ある事件では、英雄、、、 なのに、ある事件では鬼畜扱い、、、なぜ、そういうことになるのか?」



ネットやマスコミを使って、「ワルモノ」を決めて、それをみんなでタタく、
自分が叩かれなかったら、一緒にタタく、、

そんな風潮を典型的に示した「事件」であったと思います。

結果として、あの犯人が、どのような量刑が「正解」であるべきかは、僕自身はわかりません。
この事件に限らず、「真犯人」かどうかを裁くだけでなく、
どのような具体的な「証拠と基準」という事実によって、
「犯罪」が成立し、どのような量刑が相当するのか、
ということを決めなければならない「裁判」。

裁判員制度が導入されようというときに、大きなものを投げかける番組でした。

裁判とは、「悪いヤツ・イヤなヤツ・悪そうなヤツをみんなでタタく」のではなく、
また、
「目の前に居るヤツのなかから、”一番悪そうなヤツ”を選ぶ」ものでもなく、
ましてや、
「天に代わって、成敗する」
というのでもなく、
「正当で論理的な裁判が受けられるようにする」役割を果たすべく、
検察側と弁護側が居て、その論理性と事実を冷静かつ具体的に見る、ということが、
裁判の役割であり、
とても大切であると改めておもいました。


しかし、
かみそりや弾丸の入った脅迫状も送り付けられ、
「正義派・正論派」っぽい橋下弁護士(今の橋下知事)が、全国に呼びかけた「懲戒請求」の対応にも忙殺され、
マスコミからは、悪の味方のように報じられ、
身の危険もおかさないといけないなかでの弁護活動。。。
その問題点そのものすら、ちゃんと報道もされない、、、
そんな
今の「イジメ・タタき」社会の下で、
裁判員制度を導入するのは、あまりに社会として未成熟で、かつ、人々の心に余裕が無いなあ、、、と危惧もしました。

そうした人たちを利用するには、格好のタイミングだということを、
「政治家」たちはよく知っているのでしょうけども、、、





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Last updated  2009.06.21 20:42:23
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