PR
Calendar
Keyword Search
Comments
「たまにはなんか持ち込んでくれよー」と言われたので「持ち込むつもりだったクラファン発の謎解きゲーが届いたけど、言語依存どころか英語聞き取り依存があって手も足も出ないお……」と言ったらプレイできる環境を構築してくれたのでやった。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。
● The Magician's Curse
本命のこれから。呪いをかけられてしまって(誰に?)部屋から出られなくなった! でも大丈夫。魔法を使って呪いを解こう! しかし現代人である我々は魔法を使えない。じゃあ代わりに拡張現実技術(=スマホ)を使って何とかしよう! というゲーム。要するに専用アプリを起動したスマホのカメラを通してコンポーネントを見るとARで動画や画像が浮かび上がるので、それらを見て謎を解いていこうというやつ。
私は画期的なゲームだと思ってキックスターターでバックしたんだが、どうやら「 アメリアの秘密
」というこのジャンルの先行ゲームがあるらしい。そちらは すごろくや
が日本語版を出してくるくらいなのに、BGGでのレーティングは5.8……もうお分かりだろう。こちらがそれを超える可能性などないということをw
内容についても詳しく語るつもりだったが、何と日本にもこのゲームを入手している酔狂な人が私以外にもいることが判明してしまったため、ネタバレは避けることにする。
キックスターターで公開されていた画像。こんな感じのカードやら封筒やら貼って剥がせるシールやらにスマホをかざして謎を解いていく。動画が再生されるものについては、そのままでは聞き取れない私にはどうしようもないので、アンドロイドスマホとPCを連動させるアプリを使い、さらにPCで流れた音声を自動的に書き取ってくれるアプリを使って何とかした。技術の進歩ってすげー!
実プレイ3時間半くらいかな。一応最後までプレイしたが……とにかくARと謎解きの相性が悪すぎる! ARだとコンポーネントの向きも大事なので、基本的に1つのコンポーネントを1人しか見ることができない(反対側からだと見づらいため)。何度も参照したければ何度もスマホをかざさなきゃならない。ヒントも用意されてるのだが、それすらARなので、いちいちスマホをかざしてアプリ内でヒントブックのページをめくらなきゃならない。この日はスマホ4台のうち3台の電池が大ピンチになったよw
そしてこれはちょっと驚きだったのだが、ARで浮かび上がった画像をスマホのスクリーン内でタッチして動かしたり変化させたりできるのね。技術の進歩ってすげー! このインタラクションは面白かったが、何せ精度が低すぎる。動かしたくないものが動いたり、触りたいものに触れなかったりするのでとってもストレスフルw
そしてなにより、手書きの画像を読み込んでARを再生しようというのは無茶が過ぎるだろ! フリーハンドで書いた直線をきっちり読み込むわけがねーw
謎のクオリティーは可もなく不可もなくといったところで、体験としては唯一無二ではあったのだが……仮に続編が出ても手を出すかどうかはかなり悩ましいところだ。あと少しだけ技術が進歩しないと、ゲームに落とし込むのは難しいかもねえ。
● Unfold: Through the Wall
「マジシャンズ・カース」で時間いっぱいになってしまったので、旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。日本でも発売された「 アンフォールド:ダークストーリー
」や「 キッズクエスト:クッキー大作戦
」のシリーズのプロモーション用に作られたミニゲーム。今年のジェンコンで配布されていたのをEngamesの杉木さんに入手してきてもらった。持つべき者は業界関係者のコネですなーペロペロペロペロ(ブーツ舐めレベル5)
これも内容については伏せるが、正規商品のさわりだけ紹介しているタイプではなく、このプロモのために書き下ろされたシナリオになってる贅沢な作り。ある晴れた朝、市場に向かう途中で恐ろしい犬に襲われている白猫を見かけたので、勇敢にも犬に向かって駆け出した主人公。しかし疲れからか、猫が後ろ足で立ち上がったように見え、驚いた主人公は黒塗りの壁に激突してしまう……そして気がつくと異世界にいた。本邦で大流行の異世界転移ものだw
ぶっちゃけ、このシリーズはぱたぱたとページを開いていく理由はほとんどなく、カードで代用できる……ほとんどは。残りのわずかな「ぱたぱたと開いていく理由」がこのプロモにもちゃんと付与されているところはさすがだった。
アンフォールドシリーズは、大人向けの「 ピラミッドの生け贄
」と子供向けの「 ペロペロキャンディー株式会社
」が今年出る予定なのだが……日本語版出るかなー。出てくれるといいんだが。
● Suzerain
続いてこれ。誰もが知ってる「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」のデザイナー、Thomas Lehmannの作品だが、1993年製。つまり「カタン(1995)」以前。はい、お察しの通りクソゲーですw
こんな感じのプレイヤーシートに、カードをプレイして農奴、騎士、貴族、王族を表す数字トークンを置いていく。農奴を置けば収穫(引くカード)が増え、騎士を置けば戦闘で有利になり、貴族を置けば防御力が上がり、王族を置けば戦力と防御力が両方上がる。黒いマーカーがプレイヤーで、こいつを農奴から国のテッペンまで持っていくのがゲームの目的。ここまで聞く限り悪くはなさそうだが……。
下から置いていかなきゃならないので、最初の手札(5枚)に農奴カードがないと何もできない。パスして引くのを待つしかない。農奴はトークンの数字に関係なく、1人に付き追加のドロー1枚をもたらすが、「豊作」カードをプレイするとトークンのうち1枚の“数字分”だけさらにドローが増える。この画像だと数字が5のトークンがあるので、追加で5枚引けるところが追加で9枚(5+その他の農奴の4)引けるようになる。雑すぎるw
カードプレイフェイズのあと、他プレイヤーと殴り合うこともできる戦闘フェイズがあるが、超序盤以外は殴る意味がほとんどなくなって空気になりがち。カード4枚とか5枚出して戦力15になれば強い方なのに、貴族と王族の防御力だけで20近くまでいっちゃう(当然防御側もカードを出せるのでそれ以上になる)から勝ち目も薄いのだ。
そんなわけで、序盤にうまくやった一味さんが終始リードし、次の手番には勝つかなーと思われたところで、いたるさんがプレイした最強最悪のカード「内戦」が炸裂。何と「対象プレイヤーはカードプレイ、戦争、カードドローをすべてスキップする」というもので、要するにそのラウンドは掛け値なしに何もできなくなる! こんなん私に使われてたらリアルファイト待ったなしだよw
おかげで私がうまいことやって勝つことになったが、ほんとにどうでもいい。このゲームの唯一の価値は「トム・レーマンでさえ昔はこれほどのクソゲーを作っていた」と知ることができるという点なので、日々傑作を作ろうともがいているゲームデザイナーはやった方がいいよw
そのあとクニツィアのカードゲーム(名前忘れた。カードプレイして数字の大小に従って得点カードを得る。セットコレクションだが一定数とるとバースト、といういつものやつ)やった。誰もバーストしなかったので淡々と進み、あまり面白くはなかった。
最後に記憶ゲー(名前忘れた)やって終了。短期記憶領域が消し飛んでいるおっさんばかりでやると一瞬で終わって笑えるので悪くはなかったw
【プレイ日記】チャリオッティア会 2024.10.29
【プレイ日記】友人宅ゲーム会 2024.10.26
【プレイ日記】ブラックローズ会 2024.10.01