《櫻井ジャーナル》

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄

寄付/カンパのお願い

巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2010.04.04
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 南アメリカをめぐり、アメリカとロシアが活発な動きを見せている。そうした中、コロンビアで深刻な事実が発覚した。コロンビア軍基地の近くで集団墓地が発見されたのである。コロンビアをアメリカは、南アメリカを支配するための橋頭堡と位置づけ、積極的に軍事支援してきただけに、その責任は免れないだろう。

 コロンビアはコカインをアメリカへ運ぶ重要な拠点で、かつてはメデジン・カルテルとカリ・カルテルという2大組織が麻薬取引を支配していた。後にメデジン・カルテルはアメリカ軍に殲滅されたため、カリ・カルテルの独占状態になったと見られている。いずれにしろ、麻薬取引にアメリカの情報機関、CIAが深く関係していた可能性は高く、同機関の内部調査でもそうした関係を認めている。

 しかし、アメリカのメディアでは、CIAと麻薬取引に関する記事を書いた記者は追放されてきた。例えば、ニカラグアの反政府ゲリラ「コントラ」の麻薬密輸を最初に指摘したAPのロバート・パリー記者や、ロサンゼルスにおけるコカイン密売の実態を暴露したサンノゼ・マーキュリーのゲイリー・ウェッブ記者がそうした犠牲者だ。ウェッブ記者の場合、自殺に追い込まれている。

 さて、そのコロンビアで「集団墓地」が偶然、見つかったのは昨年のことだ。子どもが小川の水を飲んだところ、病気になったことが発見の切っ掛けだった。埋葬されていた遺体は約2000体で、2002年から2009年までに殺された人々だと言うことも判明した。アルバロ・ウリベが大統領に就任したのは2002年のことであり、この墓地のすぐ近くにはコロンビア軍の基地がある。

 アメリカと友好関係にあるラテン・アメリカの国々では、「行方不明」になる人が多いのだが、コロンビアも例外ではなく、そうした行方不明者も埋葬されていると見られている。ちなみに、アメリカはコロンビアに対し、2000年から軍事支援策として70億ドル以上を提供し、約600名の軍事顧問を派遣していると報道されている。

 その一方、ロシアはベネズエラとの関係を深めている。本コラムで何度か書いたように両国はアメリカのネオコン(新保守)、つまり親イスラエル派から攻撃されているという共通項がある。ロシアのウラジミール・プーチン首相は2日にベネズエラを訪問、宇宙産業の育成や核エネルギーの開発に協力する意志を示しているようだ。

 このほか、フォークランド(マルビナス)諸島の領有権をめぐり、アルゼンチンとイギリスが再び衝突していることもアメリカ政府にとっては頭が痛いだろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.04.05 02:43:38


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: