《櫻井ジャーナル》

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2010.08.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 イスラエルのイラン攻撃が差し迫っているという警告が流れている。いかなる状況であれ、戦争が始まればアメリカ政府はイスラエルを支援するしかなく、そうなれば世界のイスラエル批判は吹き飛んでしまうというシナリオらしい。アメリカではネオコンだけではなく、議会もメディアも親イスラエル派。こうしたこともイスラエル政府を強気にさせているようだ。

 過去を振り返ると、第3次中東戦争(1967年)でイスラエルはアラブ諸国の攻撃が迫っているという偽情報でアメリカ政府を騙したうえ、アメリカの情報収集船「リバティ号」を猛攻撃して30名以上の乗組員を殺し、100名以上を負傷させている。イスラエルはアメリカを同盟国などとは考えていない。道具だ。第4次中東戦争(1973年)では劣勢の中、核兵器の使用をイスラエル政府は閣議決定しているのだが、結果として、この決定がアメリカ政府への恫喝になった。

 イスラエルは「建国」の際に欲しい土地全てを手に入れることができず、第3次中東戦争でも予定した領土の拡大に失敗している。所期の目的を達するため、ガザやヨルダン川西岸を攻撃し、入植を続けているわけだ。レバノン攻撃も同じことだろう。

 そして現在、イスラエルは中東を自分たちに都合良く作り替えようとしている。その手始めがイラクからのサダム・フセイン排除だった。王制時代のイランはイスラエルと緊密な関係にあったが、イスラム革命後は関係が悪化している。

 勿論、イランの内部には、現在でもさまざまな立場の人がいる。「近代化」で富を築いた人たちもいるが、多くの庶民には苦しみを強いるものであり、その庶民に支持されて誕生したのがマフムード・アフマディネジャド政権。つまり、イスラエルにしてみると、この体制は変えねばならない。それが攻撃の目的だ。イラクの「大量破壊兵器」と同じで、核開発は単なる攻撃の口実にすぎない。

 アメリカでは6月にデニス・ブレアがDNI(国家情報長官)を辞任、ネオコンに近いと言われるジェームズ・クラッパー空軍中将が後任として指名された。NIMA(国家画像地図局、2004年にNGA:国家地球空間情報局へ名称変更)の長官を務めてい2003年3月、アメリカ軍がイラクを先制攻撃する前に、イラクからシリアへ禁止された軍事物資が運ばれていると断言したのがクラッパー。勿論、この話は間違い(あるいは嘘)だった。

 このクラッパーが上院の公聴会で「朝鮮が韓国を攻撃する」と主張したことは本コラムでも書いた通り。東アジアの軍事的緊張を高める人事だと言えるが、それ以上に中東を不安定化させる人選だとも言える。

 Wikileaksに政治的な背景があるかどうかは知らないが、少なくとも結果として中東での戦争が厳しい状況だと言うことを明確にした。政府やメディアのプロパガンダとは違うということだ。また、イスラエルのチャンネル10はベンジャミン・ネタニヤフの本音を明らかにしている。こうした動きを見ていると、イスラエルのイラン攻撃が差し迫っていると危機感を持っている人がこれまで以上に多いような気がしてくる。





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最終更新日  2010.08.04 12:08:54


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