《櫻井ジャーナル》

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2010.11.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 日曜日から予定されている米韓合同の軍事演習に対し、朝鮮政府は激しく反発して「戦争の瀬戸際」と表現、中国政府も批判している。予定されている演習には横須賀を出港した空母「ジョージ・ワシントン」も加わる。

 そもそも、11月22日から領海問題で微妙な地域で韓国軍が始めた軍事演習にもアメリカの海軍や海兵隊が参加する予定だった。これに反発していたのが中国。韓国の報道によると、沖縄に司令部をおいている第31MEU(海兵隊遠征隊)が韓国駐留の第7空軍と一緒に参加したようだが、当初計画のような形での参加は見送られていた。

 少なくとも第2次世界大戦以後、アメリカの朝鮮半島での行動は中国を睨んでのものであった。アメリカの破壊工作機関OPC(後にCIAの計画局/作戦局を設置する際の中心的な存在になる)は中国での破壊活動(要人暗殺やクーデター計画を含む)や国民党軍を使った軍事侵攻を試みている。その最中に朝鮮戦争は起こった。中国側から見るならば、朝鮮戦争もアメリカによる対中国戦争の一環ということになる。今回も、米韓の矛先が自分たちに向いていると中国が感じても不思議ではない歴史的な経緯がある。

 アメリカや日本にとって朝鮮は「脅威」と呼べるような存在ではない。ネオコンや戦争ビジネスなど軍事強硬派に担がれていたジョージ・W・ブッシュは、大統領就任の直後から「中国脅威論」を叫び、当時の太平洋軍司令官デニス・ブレア提督から批判されている。 経済成長が著しい東アジアをネオコンは1990年代から「潜在的脅威」と位置づけ、潰すべきだと公言していた

 ネオコンと親密な関係にあるイスラエルの外務大臣が朝鮮への強硬策を主張するのも、こうした流れを考えると、当然のことだ。こうした強硬策の手先になる道を選んだのが日本の「一部エリート」。現在、主導権を握っている勢力だ。

 明治以降、朝鮮半島を侵略し、「満州国」を建国して大儲けした「成功体験」が影響しているのかもしれないが、その先に何が待ち受けていたかを思い出すべきだ。東アジアの混乱は日本の破滅を早める。アジア侵略で中心的な役割を果たした人々は戦後、アメリカの保護を受けることになった。今回もいざとなったらアメリカに助けを求める気かもしれないが、そのアメリカが今は崩壊への道を歩いている。





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最終更新日  2010.11.28 00:10:50


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