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2006年10月09日
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カテゴリ: 海外文学
サイレント・ゲーム(上巻)

新潮社 2005.11

辣腕弁護士トニーのもとに持ち込まれた依頼は、高校時代の親友でスポーツ競技のライバルでもあったサムの弁護だった。いまやレイクシティ高校の教頭となっているサムは、教え子の女子高生マーシーと関係を持ったあげく、殺害した疑いをかけられていたのだ。トニーの脳裡に甦ったのは、彼自身が28年前に恋人アリスンを殺したとして無実の罪を着せられ、苦悩した悪夢のような日々。苦い思いを噛みしめつつ、故郷の町に舞い戻ったトニーは、絶対不利な裁判を水際立った弁護で強引に評決不能へと持ち込もうとする。だが、裁判が進行するにつれ、パンドラの匣のように封印された彼自身の過去の悪夢が、事件に重くのしかかってくるのだった。すべての真相を知りながら沈黙をつらぬく殺人者の正体とは?かくして、真実をめぐって静かなるゲームが繰り広げられることになった―。法廷サスペンスの鬼才が心血を注いだ、追憶と懊悩の人間ドラマ。

 リチャード・ノース・パターソン著作一覧








パタースンの作品、はじめて読んだ作品がこれです。

J・グリシャム同様、リーガルサスペンス作家として名前は知ってましたが、弁護士モノはテーマが重く、つい敬遠しておりました。ドラマはノーマルで、ジェフリー・アーチャーの読み応えに近いものがあったように感じました。T・H・トマスほど 文芸作品風ではない、S・キングのようなファンタジーでなく、事件は、グロテスクな猟奇性は無い、リアルな人間ドラマ&法廷劇でした。


図書館で、ズラリと並んだパタースン作品群。この人の作風は 自分に合うだろうか?おもすぎかな~、。とりあえず一作品読んでみよう。。そんな気持ちでした。あらすじをチェックして選んだのが本作『サイレント・ゲーム』でした。

主人公トニーは敏腕弁護士。少年時代の故郷で、事件に巻き込まれて恋人を失っている。数十年ぶりに 親友の弁護のために故郷へと呼び寄せられる。。 この設定、40歳台の者には、過去が自分を呼びよせるという感覚がやけにリアルに感じられます。  


そして読了して、ものすごい人間ドラマに圧倒されちゃいました。リチャード・ノース・パタースンの作品はどれも、ものすごい重みがあります。それは、ひりひり感をともないます。前途有望なヒーローだった主人公が直面した絶望的な孤独感、無力感。観客席からの「人ごろし」コールの場面は、読んでてマジ辛い。緊迫感のある法廷劇もスリリングですが、それ以上に法廷外のドラマの濃さがすごいんですよね。。あらすじ的には、こういうストーリー、あるある、、というものかもしれません。でも、この濃さと重さったら、ちょっと類がないかも? あとがきにもありましたが、ラスト、早く犯人を知りたいからと、決して飛ばし読みなどせずに読むべきです。ラストの緊迫感をあまさず感じ取るために。 過去の亡霊、記憶のフラッシュバック手法が、パタースンの技巧のようですが、この効果も良かったデス。


『罪の段階』『子供の眼』『最後の審判』の法廷三部作、こちらも是非にも読破したいです。奥深い感動的な人間ドラマを期待します。

著者のパタースン。デビュー当時は、弁護士と作家の二足のわらじ。前期の4作品発表して7年ほどブランク後、『罪の段階』を発表。これが大ヒットし、以前までの作品とはダントツの力量の差とのこと。 トニー・ロード登場は、既存作「サイレント・スクリーン」でも。これは前期作品で、割と普通なサスペンスという印象です。 また、検察官ステラ・マーズが 「ダーク・レディ」で主人公となるそうで、さもありなんと言えるだけの魅力ある登場人物です。


パタースン作品は 登場人物の使い回し?(^^)が多く、最近はやりのスピンオフがお得意なよう。スピンオフって、親しみが湧きやすくて読みやすい。


パタースン作品一覧



『ラスコの死角』    ハヤカワ・ミステリ文庫 1979
『アウトサイド・マン』 ハヤカワ・ミステリ文庫 1981
『ケアリ家の黒い遺産』  扶桑社ミステリー 1983
『サイレント・スクリーン』 扶桑社ミステリー 1985
『罪の段階』  新潮社 1992 Dgree of Guilt  
『子供の眼』      新潮社 1994 Eyes of a Child 
『最後の審判』     新潮社 1995 The Final Judgment
『サイレント・ゲーム』  新潮社 1997 Silent Witness  
1998 No Safe Place
『ダーク・レディ』    新潮社 1999 Dark Lady    
2000 Protect and Defend
2003 Balance of Power








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最終更新日  2006年10月09日 01時02分02秒


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