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2010年02月01日
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このミステリーがすごい  2009年版 国内編 第2位



【感想】

今日の関東は夜に雪が降る予報ですね。
かなり冷え込みそうですね。。


柳さんも、初めて読む作家さんです。
昨年の『ジョーカー・ゲーム』に続き、今年は続編『ダブル・ジョーカー』がまたもランクイン。どちらも惜しくも第2位。第一位でも全然おかしくないですよ。
眼からウロコ、秀逸、単なる軍隊モノとは違ったなあ。
血生いシーンは無く、言ってみればスパイのなんたるか、、みたいな。



文句なしに面白かったですよ。
ヒネリがあるというか、小気味良くて。

短編集だけど、ひとつにまとまりがある。、
ひとつひとつの話がまたレベル高いと感じました。

一話目で、「D機関」というスパイの養成学校について、日本陸軍との関係性や、当時の日本の軍人さま意識や軋轢などなど、簡略的確にバッチリ説明しちゃいます。
D機関は、初めて日本に発足したスパイ養成所のようで、陸軍側からはおぼえが悪い。
この一話目での視点主人公は、陸軍側のエリート軍人です。
この佐久間中尉は、「D機関」がミスをおかし次第つぶす、というトップの差し金で出向してきた。
養成所のスパイ学生達を「あいつらは化け物だ」と、最初は遠巻きに見ている。
そのうち迎合して、スパイになるのかな?と予測して読んでたけど、そう単純ではなかった。

生や死への考え方、「現人(あらひと)天皇」へ敬意、と、当時の日本人のベースにも触れたり。で、



佐久間中尉は軍人として生きるんでしょうが、それまでのコチコチ意識とはちょっと違った風にいくんだろうな。
それにしても、結城中佐という「D機関」のボスは、一体なにもの?とその後への期待が大きく膨らみました。



【このミステリーがすごい より】

スパイ養成学校D機関をめぐる極東策略ミステリー

今年最大のダークホースが本書だろう。

本作は原爆開発を進めたロスアラモス研究所での殺人を描いた『新世界』、戦犯収容施設だった巣鴨プリズンで起きた密室殺人を扱った『トーキョープリズン』に続く作者の三つ目の柱となる、戦争状況をテーマにしたスパイ・ストーリーである。
敵に捕らえられながら拷問にも口を割らず、あまつさえ敵の情報を取得して脱走した伝説のスパイ、結城中佐。諜報活動を卑劣な行為であると切り捨てようとする陸軍の風潮に抗い、結城は独力でスパイ養成学校D機関を創設する。
憲兵隊から出向した佐久間中尉は「死ぬな殺すな」という、陸軍の教育とは正反対な結城の教えに戸惑いながら、憲兵隊があばけなかった親日派外国人がスパイである証拠を生徒たちが見事に発見し、同時に憲兵隊の無能さを暴き、その陰謀を潰させる現場に立ち会うのだ。
そのほか、民間人としてロンドンに潜入してイギリスの諜報機関に捕らえられた卒業生の脱出行を描いた「ロビンソン」や、二重スパイの証拠固めの最中に起きた密室殺人を描いた『XX』など5編が収録されている。
「D機関」は陸軍中野学校がモデルだが、あくまでもデフォルメしたものである、史実云々に言及するのは野暮であろう。どの短編もプロットに変化があり、しかも異様に密度が濃い。陸軍内の逆説的存在であるD機関のスパイ活動の裏表を、意外性のあるプロットにたくみに溶け込ませながら、結城中佐という怪物的な人物を間接的に浮かび上がらせていくのだ。作者の代表作と呼べるハイレベルな作品集である。



柳宏司 著作

『黄金の灰』
『贋作「坊っちゃん」殺人事件』
『饗宴(シュンポシオン) ソクラテス最後の事件』
『はじまりの島』
『新世界』
『吾輩はシャーロック・ホームズである』
『トーキョー・プリズン』
『シートン(探偵)動物記』
『百万のマルコ』
『番遠くの景色』
『漱石先生の事件簿 猫の巻』
『ジョーカー・ゲーム』
『虎と月 』
『ダブル・ジョーカー』







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最終更新日  2010年02月18日 12時17分21秒


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