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2015.03.02

老人は何をしているのか　ラッフルズホテルにて　シンガポール

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元気な老人は何をしているのか、金銭的な生産を行っていないある程度お金があり働いていない老人は何をしているのか。多分、マーケティングの世界でも大きく抜けている部分かも知れない。しかし、６０歳を越える人たちが日本の資産の大多数を持っており、大切な消費の対象である。

　戸建てに棲んでいた親は、３年程前に家の老朽化とオールドニュータウン化した不便なところから抜け出すため、家族減による広すぎるようになってしまった家を売却して、駅近に住むことになって家を探していたのだが、また一戸建てを買った。理由は海外に住んでいる妹家族が帰ってきたときに泊まる部屋が必要とのことであった。もう車の運転も危うい年齢になっているのに、まだ車を持っている。妹夫婦が帰ってきたときに妹が運転するためだ。バリアフリーでもコンパクトでもない。

　多分、分からないが、それに普通の夫婦もそうかも知れないが、老人ともなれば、夫婦がユニットではなく、シングルが２人同居しているというイメージである。実家に戻れば、そう感じる。別に幸いにも仲が悪いわけではないのだが、リビングダイニングが両親の集合場所であり、ご飯を食べるぐらい以外はバラバラである。散歩に行く、買い物に行く、趣味する、テレビ見る、ラジオ聞く、どこかに出かける、全部別である。テレビも一緒に見ている気配はない。しかし、出かけるって、どこに出かけるんだろうか？

　そんな訳で、オヤジは飛行機に乗るのが嫌だし（健康と危険回避のため）、出発３日前にシンガポール行くよとオカンにいうと、偶然にも予定は空いていたので空港で待ち合わせした（私は会社帰りなので）。老人とはいえ、わりと忙しいのである。そういえば、台湾誘ったときも、１ヶ月前にＯＫといわれていたのに、１週間前にいうと、もう予定入れたからダメと断られたなあ。

スエズ運河以東でもっとも美しいホテルを作ると意気込んで建設、昔は南がビーチ通りというように海に面していた。戦中は沼南旅館といわれ、日本の昇降クラスが宿泊。サマセットモームやキップリング、村上龍もラッフルズホテルって小説書いていたなあ、読んだのに、もうまったく内容忘れてしまったよ、愛と幻想のファシズムだけは２回読んだんだけど。

実は初めて行ったときは改装前で割と安く泊まれたんんだけどね。今は調べたら、１泊５～１０万円みたいけど、１９８６年はその１０分の１で泊まれたんだ（ちなにみ日本ではデフレのままで１９８６年とそんなに物価変わった印象無し）。しかし、あの時のホテルの予算はさらに１０分の１だったからね。わお、安宿だったら１００泊できちゃうね。場所的には、３つほど通りを北上したベンクーレン通りなんだけどね。
ところでキップリングは、ジャングルブックであり、こいつはボーイスカウトの格好の教材であった。なんだか、内容はまったく忘れたが、シートン動物記と同様、よく読まされた気がするが、ボーイスカウト全体の指導か、団だけの指導なのかは不明である。

１９９０年ぐらいにも、ぶらぶらラッフルズホテル周辺を歩いている。ホテルがアンディウォーホールが落書きした車を展示していたことだけは思えている。

前に、ラッフルズの北側にあるホテルに泊まった。目の前にラッフルズあったので行ったのである。カールトン

ラッフルズといえば、シンガポスリング、おかんはワイン飲むというが、ダメだよ記念にシンガポールシリングのカクテル飲もうや、と誘う。少し不満そうな顔をしていたが、友達から貰ったというガイドブックを飲んでいる途中で開いてみてて、ここ有名なカクテルあるやん、と言った。だから今飲んでいるでしょ。そういうと満足していた。しかし、驚きの１杯３，０００円弱である。記念だからね、私はもう一度力弱く呟いた。本来は２階にあるロングバー（２つ前の写真はロングバー前）が発祥だが、中庭で飲みたかったのでそっちだ、チェリーだ、ブランデーだ、パイナポーだ、ライムだで、とろっとしておる。竹でパナポートチェリーを串刺し。おのぼりさんの誰も彼もがシンガポースリング飲んでいる。オカンは絵を描いているが、考えたらのんびりしていた学生時代は、ノートに絵を書いていたものだなあと思い出した。