『上州の海』                          桐生・江戸っ子寿司店主のブログ

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2010年07月06日
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カテゴリ: 本



和田竜著「のぼうの城」を読みました。


「のぼうの城」とはここ桐生からも程近い

現在の埼玉県行田市にあった

「 忍城(おしじょう) 」のことです。


この城が戦国史上、特筆すべき城として名を遺したのは

その後、徳川の時代になったときの様々な文献に

豊臣側総大将であった 石田三成

「軍略の才あらず」であったかの代表的な

逸話として記していたからでしょう。


天正18年、 豊臣秀吉 が北条氏を攻めるべく

関東征伐に乗り出します。

この時、石田三成を総大将に智将・ 大谷形部吉継 ら

2万の軍勢にこの忍城は包囲されます。

これに対し2千の忍城側は城代に

「のぼう様」こと 成田長親 を据えます。

でくのぼう 」のこと。。。

文献にもほとんど名を残さないこの成田家直系の家老は

本作では表情に乏しい大男で武芸軍略には

まったくと言っていいほど才能がないとされています。

確かに歴史的文献では忍城戦において

甲斐姫 」

「漆黒の魔神・ 正木丹波守利英 」らです。

しかし、こののぼう様には他にも豪傑・ 柴崎和泉守 や

若き軍略家の 酒巻靱負 ら家老陣・・

彼等をはじめとするこの地の武将はその昔、

「古より血で血を洗う無数の戦場で生き残った兵ども」とも

「坂東武者一人は上方武者八人に匹敵する」

とも言われた坂東武者です。

そしてその坂東武者の血を引くこの地の

百姓たち ものぼう様とあらば加勢します。

意に副わない主君には従わないといった

この自我の強い個性派精鋭集団の中核となったのが

どうやらのぼう様だったようです。


ではなぜのぼう様にそんな掌握する力があったんでしょう。。

これを言ってしまうとネタバレっぽくなるので。。

そこがこの作品の最大の魅力であり

メッセージだと言うことだけ記しておきます。

私的には本作に記された忍城勢の武勇伝もさることながら

のぼう様や正木丹波守とお百姓の4歳の孫(ちどり)との

掛け合いがとても気に入った作品です。

映画化も決まったそうですが、

その前に行田までひとっ走りして

忍城旧跡めぐりをしてみたいものです。


















(群馬 桐生・江戸っ子寿司)





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Last updated  2010年07月06日 02時40分25秒
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