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<ロサンゼルス1次予選>朝7時、会場前にはすでに2キロに及ぶ長蛇の列が出来ていました。過去2シーズンの優勝者は、ここロサンゼルスの予選会場から選出されています。アメリカン・ダンス・アイドルのオーディションに参加出来るのは18歳以上。ローレンは才能あるダンサーですが,去年はこの年齢制限で出場出来ずに裏方で振り付けの手伝いをしていました。「スパイダーマン3に出るとき、トビー・マグワイアにダンス教えたのよ。彼、この番組の大ファンで毎回見てるんだって。」身体の線も奇麗で、完璧なボディコントロールが出来ています。即ラスベガス行き決定。幸先のいいスタートでした。 ロスもニューヨークと同じように,というよりむしろそれ以上に個性的な人がそろっていました。アニーは太めのおかま。フロアに寝転んで自分の身体をなで回し、見ててちょっと気持ち悪いんですが、テクニック的にはいいものをたくさん持っています。会場からは歓声と拍手が沸きます。しかし審査員の言葉は辛らつでした。「太ってるのに凄いなって皆思ってるだけだから誤解しないように。普通の人が同じ事やっても受けないレベルだ。健康のためにダンスを続けなさい。君は不合格だ。」再審査のチャンスもなしでした。『ゴールド・インフェルノ』という黄金のマスクの男性も登場します。自称ジャンプスタイルの全米チャンピオン。ジャンプスタイルって、なに??ベルギーで生まれたダンスだそうで、いってみればリズムに合わせて跳んでるだけ。そんなジャンル、誰もやってる人いないから、自称全米チャンピオンなんですね。審査員達はみんな呆れて、「是非別のスタイルの踊りも踊れるってとこを見せて欲しい。」と再審査に回されます。でも、他のスタイルなんてもちろん踊れるとは思えないですよね。変わった人と言えば、7年間しゃっくりが止まらない男性カートと、踊りながら知らずにウィンクする女性ディアの社交ダンスペアも登場します。ちょっと女性の足もとが弱いんですが、再審査で二人ともラスベガス行きを決めました。インテリなダンサーもたくさんいましたよ。ロケット・エンジニア、宇宙物理学者、法律関係者、翻訳者。中でも凄かったのは血液の研究をしているというコリン。サイコな目つきで宙を漂うような不思議な踊り。即不合格なんですが、「来年は社交ダンスで出る。」なんて言ってました。一体,一緒に踊ってくれる女性がこの世にいるんでしょうか。さて、再挑戦で素晴らしい躍進を見せたダンサーもいました。ワイン農場を一家で経営するチャイは,去年ラスベガスの2次予選で敗退しました。「社交ダンスとヒップホップを重点的に練習して来た。」と対策もバッチリ。素晴らしい身体能力、見応えのある踊りでした。驚いたのは彼の父親がダンスすることに反対している理由です。「ラテン系の男は,息子がダンスする事を嫌うんだ。男らしくないって。」それじゃ、ラテンダンスを真似て踊ってる私達ってどう思われてるんでしょう。多分,変な奴ってことですよね。もう一人、日系人のホークはやはり去年ラスベガスまで進みましたが,学生ビザしかもっていなかったため、優勝しても就労出来ないという理由で不合格になりました。今年は労働ビザを取得し、ブレイクダンスで再挑戦。独創的で素晴らしいと審査員一同、スタンディング・オベーションでした。今回一番の注目は、去年優勝したベンジーの妹、レイシーの登場です。スイングとラテンのユースで全米チャンピオン、優勝回数ではベンジーより上だそうです。今年18歳になったので満を持しての登場でした。ベンジーと二人で踊るスイングは、それだけでショーになるくらい素晴らしいもので、お兄さんのあとに続いてどこまで行けるか、とても楽しみです。<今日のポイント>1 テクニック不足を奇抜な衣装で補う事は出来ない。2 上手く行かなかった理由を理解し,克服すれば,再挑戦で成功する確率は上がる。3 ダンスが本職でなくても、踊りが上手い人はたくさんいる。
2007/10/31
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日本は世界一の長寿国です。でも、自分は一体何歳まで生きるのか,真面目に考えた事なんてあまりないんじゃないかと思うんです。保険の切換え時を迎えたのでライフプランナーの方に家に来て頂いて、自分たちのライフスタイルに合った保険の賢い選び方についてアドバイスを御願いしました。社会人になると同時に、薦められるままに入っていた生命保険。今から考えると実に勿体ない事をしてしまったなというのが率直な感想でした。死んで何億もいらないですよね。自分は天国なんですから。保険に入っておられる方は,もう一度自分がどんな保険に入っているのか、早めに見直してみる事を御薦めしますね。まず、私が全然知らなかったのは『特約』というのがついているのは、すべて『おまけ』だということ。パックになった終身保険にくっついてる特約、例えば入院したら一日いくらもらえるとか、手術をしたらいくらもらえる、みたいのは終身じゃないんですよね。期限付きなんです。10年経ったら特約の方は値上がりするんですよ。しかも60歳過ぎると入れなくなったりして。ご夫婦一緒にという場合も、主契約者のご主人が亡くなったり離婚したりすると、奥さん用の医療保険も皆消えるんです。通常女性の方が長生きですから,これは困りますよね。更にびっくりしたのは、上皮内新生物っていう聞き慣れない言葉、これ実は初期がんのことなんですけど、その場合はお金は出ませんて書いてあるんですよ。しかも一度なってしまうと,再発してももらえないんです。保険会社っていうのは、絶対もうかるようにできてるんですね。感心してしまいました。2時間ほどお話を伺ったあと、二人で電卓片手にいろいろ計算しました。60歳払い済みは、何歳以上生きた時お得か。医療保険のほかに、ガン保険は入る必要があるか。貯蓄型生命保険はいくら入るべきか。人生何があるか分りません。年金だって当てにならないですからね。極端な話、入ってた保険会社がつぶれちゃう可能性だってあるんです。でも、そういった漠然とした中から物事を決めるには、やはり統計とか確率なんかを参考にするしかないんですよね。 日本人の平均寿命は年々伸びていて、60歳払い済みはその平均寿命まで生きると3年分くらいお得な計算になっていました。数年前の平均寿命で計算して設定した金額なんでしょうかね。日本人全体の死亡原因のトップは、1981年以来今日までずっとガンで、男性は40歳代から、女性は30歳代から死亡原因の一位になるそうです。 厚生労働省の資料によると、一生の間に日本人男性がガンに罹る確率は2人に1人。女性の場合は3人に1人とのこと。昔は結核になると死ぬみたいな事いわれてたのが今では治療法が確立されて死に至らなくなったように、ガンもそのうち画期的な新薬が開発される可能性はありますが、それが60歳になる前に実現するかどうかは予測出来ません。万が一自分が90歳過ぎてまで生き延びていたら、『やっぱり60歳払い済みの方がよかった』ってなるかもしれないし、一生ガンにならない可能性だってあるんですよね。女性の場合3人に2人はガンにならないまま亡くなってるんですから。それで、『私達って、何歳まで生きるんだろう。』という話が出て来たんです。両親やその兄妹、祖父母のことを考えて、大将は75歳くらい,私は多分相当長生きという結論になりました。ひいおばあさんなんて99歳まで元気に生きてましたからね。保険て月々の支払いは大した事ない額かもしれませんが、一生涯続く大きな買い物なんです。みなさんも何かの機会に、一度じっくり自分の一生を見渡してみるのもいいかもしれませんよ。
2007/10/30
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<ニューヨーク1次予選2日目>長い一日目の審査が終わって、ニューヨーク1次予選の2日目に入ります。ジョナはこの日最初に踊るダンサーです。「子供のころからブレイクダンス、ヒップホップ、ジャズ、タップ、バレエ、いろいろ習って来たわ。20歳の誕生日に入れ墨を入れてもらったのよ。」何と漢字の『踊』の文字です。これは期待できそう。と思ったら、この方も思い込みの激しい『なんちゃってダンサー』でした。審査員に「一体君はブレイクダンスを正式に習った事があるのかね。」と皮肉たっぷりに聞かれても、全く動じる事無く「5年やってます。子供に教えてるのよ。」なんて言っちゃって、番組プロデューサーのナイジェルを激怒させます。このテレビを見た生徒は、残念ですがみんな習うの止めるでしょうね。同じようにダンス教師をやっているというカーメン。元彼で一緒に踊っていたジョエルとオーディションに臨みます。スイングダンス、らしいんですが、はっきりいって何やってるのか不明でした。審査員のメアリーも『全く息があってないし、現実が見えてない最も未熟(ジュブナイル)なダンサー。』と酷評。一体どういった経緯でダンス教師になったのかという問いに対し、カーメンはこう答えました。「新聞にダンス教師募集の広告を見つけたのよ。経験不問の。」経験なくても先生になれるんでしょうか??一方、いいダンス教師も登場します。踊りもルックスも素晴らしく、ナイジェルが『一流のダンサーに要求されるものを全て持っている。表現力もテクニックも申し分ない。』と絶賛した18歳のアシュレイ。そのアシュレイを6年間指導して来た先生のケイティ(25歳)も、アシュレイの付き添いで来たのに成り行きでこのオーディションに参加する事になったようなんです。「素晴らしい先生で、素晴らしいダンサーでもある。」この二人は即、二次審査の行われるラスベガスへの切符を手にしました。才能のある兄妹も登場します。去年トップ20に勝ち残った社交ダンサー、スタニスラフの妹がお兄さんの付き添いでエントリーしてきます。ロシア出身のラテンダンサー、ファイーナ。「エレガントでセクシーでテクニックもある。ラテンダンサーのお手本のよう。」メアリー大絶賛です。もちろんラスベガス行き、即決定。即決定じゃないけど落とすのは勿体ないダンサーは、再審査に臨みます。ハンナ・リーはイスラエル育ちの日系人で、やはり子供のころからダンスをやっていたようです。彼女のダンスは納得出来るレベルですし、結婚式で踊る仕事をしていたと言っていました。ところが2001年、『そういえば、そんなニュースあったな。』と思ったんですが、彼女が結婚式で踊る仕事をしていたまさにその建物の床が崩れて、24人死亡、350人が怪我をする大惨事に巻き込まれたんです。彼女も下半身が瓦礫に埋まり、頬骨や鼻を折る大怪我を負いましたが今は「顔があって、手足があって、踊れる事が何より幸せ。」と言っていました。いつどんな事故に見舞われて踊れなくなるかもしれないってことですよね。何事も無く踊れる自分も幸せだと思いました。彼女は再審査で合格して2次予選に進みます。さて、この日最悪だったのは『自分は最高だ』を連発する33歳のデイビッド。彼は去年もエントリーして来て最悪だったんですが、また懲りずに今度は母親同伴でやって来たんですね。ダンサーになるという夢を追い続ける息子にひどい事を言うなと、母親がナイジェルに噛み付きます。確かにどんな夢を持っても自由なんですけど、1年経っても全く技術的な進歩が見られないし、この人がダンサーなら世界中がダンサーだろうと思えるくらいの、とても踊ってるとは思えない動きなんです。「また来年も来るよ。」なんて言ってましたが、多分世界中の視聴者がもう来ないでくれと思ってるに違いありません。何千人もの応募者の中から選ばれた数十名の本当に才能あるダンサーが、今度はラスベガスで、他の地域から選抜されたダンサー達と2次予選に臨む事になります。<今日のポイント>1 ダンスの上達は経験や年数に比例しない。2 エレガントでセクシーでテクニックもある人が、いいラテンダンサー。3 いま、ダンス出来る幸せを感謝する。4 夢と現実のギャップに対する客観的な意見も、一応聞く耳を持ちましょう。
2007/10/29
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<ニューヨーク1次予選1日目>アメリカン・ダンス・アイドルのシーズン3が始まりました。去年『So you think you can dance』という原題でこのテレビシリーズの解説を書かせて頂きましたが、また今年も白熱したダンスバトルが見られそうです。最初の予選はニューヨークから。数千人の応募者が、オーディションの順番を待っています。ニューヨークは世界中から才能あるダンサーや振り付け師が集まって来ている、いわば才能の宝庫。トップバッターは、『ダンシング・デリック』というニックネームを持つ男性でした。「スタミナには自信があるんだ。22時間ぶっとおしで踊ったこともあるよ。」ステージにはおなじみの辛口審査員が並びます。確かにニューヨークは才能のるつぼなんでしょうが、勘違いしてる人も多いんでしょうね。なんとスタミナ自慢の『ダンシング・デリック』は1分も経たないうちにバテました。踊りの方もジャンプしてるだけでとてもダンスと呼べるものでじゃありません。こういった『なんちゃってダンサー』の審査を2日間も続ける審判は大変だと思いますよ。本当に砂漠でダイヤ探すようなもんかもしれません。勘違いダンサーは続きます。ティファニーは審査員に予選落ちを告げられると、何が悪かったのかと聞きます。「はっきりいって全部だ。」私もそう思いました。だんだん審判も嫌になって来たのか、訳分からないダンサーにこんな事言ってました。「どこの星から来た?」一方、目の覚めるような素晴らしいダンサーも勿論たくさんいるんです。社交ダンスのチャチャで審査を受けたパーシャ&アーニャは『番組始まって以来の素晴らしいペア。』なんて大絶賛されます。昨年優勝したベンジーたちよりも凄いって事でしょうか。これは期待出来そうです。ヘザーはプロのダンサーとして活躍していましたが、股関節の軟骨がダメになっているとドクターストップをかけられ、2度の手術で再起不能といわれていました。その彼女の踊りは、怪我を全く感じさせない素晴らしい踊りだったんです。彼女は困難を乗り越えるたびに入れ墨を入れてきました。首の後ろには『ダンスとは生きる事』と書かれています。命賭けてる人、いるんですよね。踊りにその情熱が現れていました。バレエの基礎をしっかりと身につけている人が多くて、『皆すごいなあ』って言う技を当たり前のように繰り出してきます。7回転ピルエット、ロシアン・ジュテ、グラン・ジュテ・アン・トゥールナン、アラベスク、パンシュ、アティテユード....。『ダンシング・デリック』の意味不明なダンスも凄かったですけどね。ニューヨーク予選2日めには、シーズン2でトップ20に残ったダンサーの妹が登場します。<今日のポイント>1 踊りの基礎をきちんと学んだ人だけが『ダンサー』と呼べる。2 困難に打ち勝った人の踊りは素晴らしい。3 予選落ちするには、客観的に見てそれなりの理由がある。
2007/10/28
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競技選手は見栄えを良くするために、日焼けサロンに通ったりセルフ・タンニングを塗ったりして、小麦色の肌にしています。最近はラテン選手だけでなく、スタンダードの選手もトップレベルになるとセルタンを使っているみたいですね。8月頃だったでしょうか。長年愛用していたセルフ・タニングがそろそろ終わりそうでした。ドイツ製のリキッドタイプで、世界中で売れていたのでパッケージにはドイツ語の他に、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ギリシャ語、中国語、日本語で塗り方が書いてあるんです。日本語はちょっと変で、『Super Brown Classic』という商品名を『優雅な古曲茶褐色』なんて訳してます。このセルタンのいいところは、本来透明な成分に着色料を入れてあって、どこに塗ったか一目で分かるところです。通常塗ってから4時間以上放置し、着色料だけ洗い流せば、角質層に働きかけてきれいな小麦色に仕上がり、自然な小麦肌が約一週間保てるという訳です。問題は塗ってから乾かすのに時間がかかるってこと。私は浴室乾燥機をつけてドライヤー片手にこもっていたもんです。もう一つ気になるのは、1週間ほどして肌の代謝とともに自然にはがれ始めると、アニマル柄になるってこと。毎週試合だったりすると、はげかけた上に塗ったりするのであんまりきれいにならなかったりしました。さて、その『スーパー・ブラウン』(写真左)をまた買おうとしたら、お店にもう置いてありませんでした。代わりにおいてあったのが写真中央の日本製『タンニングリキッド』(写真中央)です。これ、使ってみて驚いたのは凄く乾きが早い事です。もうドライヤーで体中あぶる必要が無くなりました。ただ、一度塗りではそれほど濃い小麦色にならないので、何度か塗る必要があります。気になることと言えば、透明でしかも速乾性なので、どこに塗ったか分からなくなる事です。塗り残しご注意ですね。先月の試合はこれを使いました。競技会場の入り口で、よくダンスショップが店を広げているんですが、先月JBDFの関東甲信越山梨大会に行った時、また違った商品を見つけてしまったんです。話を聞くと、現役トッププロが開発に携わった商品で、その中に私たちが教えて頂いてる先生の名前もありました。興味がわいて試しに買ってみる事にしたんです。その名も『タンニングジェルKURO』(写真右)これはまだ未開封で試してないんですが、やはり速乾性で、しかもとれるときにアニマル柄にならないんだそうです。ちょっと耳より。お値段はどれも4000円くらいで、試合数やどのくらい黒くするかにもよると思いますがだいたい1本で数ヶ月は持ちます。競技シーズンもいよいよ大詰め。いろいろ試してまたご報告したいと思います。<こちら楽天で売ってるセルタン各種>
2007/10/27
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バスケットボールやサッカーをされた事のある人は良くご存知だと思いますが、ディフェンスをかわす時にフェイントをかけます。右に行くぞと見せかけて左から抜く。シュートするぞと見せかけて、ドリブルで抜く。敵を欺くわけですね。ここで絶対に必要になって来るのが『意外性』ということです。昨日、合気道の稽古で「胸突き小手返し」という技をメインテーマに練習して来たんですが、その時に一番必要だと思ったのがこの『意外性』でした。相手が自分の胸元めがけてパンチを繰り出して来た時、まずはそれを避けないといけないんですが、最初から「こいつ右に避けるつもりだな。」って読まれちゃいけないんですね。パンチする方だって、そうと分れば右方向に軌道修正してきますから、結局パンチまともにくらっちゃうんです。それじゃどうするかっていうと、「あたしゃ、どこにもいきませんよ。」っていう顔をしといて、パンチが来る直前にヒラリと身をかわすんです。意外な展開を見せつけられると人間誰でもハッとして一瞬の隙が生じるんですね。そこにつけ込んで技をかけるので、まずこの最初の動きで失敗するとあとが続かないんですよ。これは、バスケやサッカーのフェイントでも同じです。同時に、こういった意外な動きって言うのは見ている人も思わずハっと目を向けたくなるんですね。さて、ここからはダンスのお話です。例えばタンゴ。この踊りはStop & Goの連続ですから意外性が出しやすいんですね。世界チャンピオンのゴッソーリの踊りなんか意外性連発ですよね。「エッ!」「エッ!」「エ~ッ!」って感じで目が離せないんです。クイックステップでも、ダーっとフロアを駆け抜けたかと思うと二人でパっと飛んだりするソアレの踊りなんか、凄く見てて面白いです。ラテンでもたとえばルンバのベーシックステップからファンに開く動作。ダンスされた事ある方なら誰でも知ってる最初のステップです。女性が男性に近付いていったかと思うとクルッと右向いて今度は左に展開します。これもトコトコトコっておなじリズムでステップしていると、見てる方はハッともエッともならないんですね。ゆったりしたルンバウォークから、突然「クルッ」とか「キュッ」とかスピードの速い動きが入るから面白いんです。よくみなさんも『メリハリ』なんてことばを聞かれると思いますが、メリハリを出すってことは『意外性を追求する』って事なんですね。それじゃどうしたら『意外性』が出せるか。ギリギリまで前の動きを継続する。これですよ。例えばタンゴ。男性がギリギリまで素知らぬ振りして、突然『カッ!』とコントラチェックなんか決めるとかっこいいですよね~。思わずホレボレします。いかにも次はコントラチェックですって感じで女性の様子見ながら、どっこいしょなんてリードしたら、何踊ってんのか分らないですよ。(それはオレだと思った方、いらっしゃいますか?)それにルンバベーシック。気の早い女性はカウント・ワンの『ワ』が聞こえるや否や右向いちゃったりします。しかも男性のリードも待たずに。ちょっと上手い女性は、カウント・ワンの間じっくりとボディを使って男性にアプローチして、次の&カウントでキュッと右向くんですよね。もっと出来る女性は、カウント・ワン&アの『ア』まで待ちますね。こんな風に、どれだけギリギリまで前の動きを継続出来るかが『意外性』の度合いを決めるんです。ただし、くれぐれも自分のパートナーに試合でいきなりフェイントかけないで下さいね。喧嘩の元です。社交ダンスは二人で一人。『意外性』は観客や審判に見せるものであって、二人の間ではあくまでも『想定内』で御願いします。
2007/10/26
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ヨーロッパで行われたIDSF(国際アマチュアスポーツダンス連盟)の試合を数年前テレビで見た時、解説の方がこんな事をおっしゃっていたんです。「ダンサーには、筋肉で踊るタイプとひねりを使って踊るタイプの二通りがある。」その時はなんの事かよく分からなかったんですが、漠然と私達は筋肉派だろうな、なんて思っていたんです。先日チャチャのレッスンで、その謎が解けました。「もっと身体の中の筋肉を使って、ひねりでスピードを出していくのよ。」鍛えてムキムキになる筋肉じゃなくて、体幹とよばれる体の中の方にある筋肉(インナー・マッスル)で回転スピードを上げる事が出来るそうなんです。その回転を停めるには、それ相応の内転筋が必要で、鍛えるのは楽じゃないけど出来るようになると外の筋肉を使って踊るより疲れないとの事。耳寄りですよね。「どうやって鍛えたらいいんですか?」踊りながら意識する事でも少しずつは鍛えられますが、バランスボードなんか使うのもいいらしいです。で、すぐに楽天で調べましたよ。いろいろあるんですね。こちらお値段高いんですが、効くんでしょうね。プロ仕様って感じがします。こちらは左右独立型。山本組はこんな感じの使ってるって雑誌に書いてありました。スケボータイプもあります。スノボやスケボ、サーフィンなんかでも鍛えられるって事でしょうか。こちらは逆にとっても安いタイプ。シンプルです。お値段10分の1。同じ効果があるんなら、安い方がいいですよね。ついでに二の腕なんかも引き締めちゃおうと思う場合は、ひも付きもあります。これも安い。バランスとってるだけだと飽きますから、ゲームつきなんてのもありました。真ん中に迷路が作られていて、上手くバランスをとりながら銀玉をゴールへ導くって言う仕組みです。クッションとセットになってるのもあります。バラバラに買うよりは御徳ですね。結局私が買ったのはこちら。これね、バランスとって鍛えながら、足ツボマッサージできるんです。しかも、裏返すとターンテーブルになってて、ツイスト運動もできるんですね。これで妖怪ぬりかべ脱出ですよ。買ってから2週間ほど経ちました。一日何分とか決めてやってるわけじゃないんですが、いつもボーっと立ってテレビ見るクセがあったので、その立ち位置に置く事で結構使ってます。ツイスト運動するとウエストがくびれるとかよく聞きますが、私はどっちか言うと脇の後ろ側の筋肉が鍛えられていく気がしてます。ラテンではリード&フォローの要ですし、スタンダードでも美しいシェープを保つための必須筋肉です。バランスの方は設置面が大き過ぎるせいかちょっと簡単すぎて、ゲームでも着いてた方が面白いかなっていう気はしてます。バランスとるだけならわざわざ買わなくても電車でつり革につかまらないで立ってるっていうのも結構いい運動になりそうですよね。ヨガや武道もいいらしいですよ。ダイエット効果もあるとか....。皆さんもそれぞれご自分に合った方法で、体幹鍛えて軸のぶれない踊り目指して下さいね。
2007/10/25
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『それじゃ、ここまで。来週完璧に踊れるようにして来て。』先生は当たり前のようにこうおっしゃいます。私達のレッスンはいつも夜10時頃なんですが、その後に習いに来られるプロの方々の様子を拝見してると、『次までに完璧に踊れる』ように練習するのは当然なんだろうなあと思えて来ます。というわけでレッスンの前日、近所の練習場に行きました。夜行くのはこの日が初めてでした。朝は500円なんですけど、夜6時以降は1000円なんですね。少しでもお得にしようと、11枚綴りで1万円の回数券を購入しました。今までの経験上、月曜の練習場は大抵どこも空いてます。みなさん日曜日の競技疲れか、週の始めからやる気が出ないのか、その気持ちはよ~くわかりますよ。でもうちはそんなこと言ってられないんです。次のレッスンまでに『完璧に』習った事できないといけないから。案の定、フロアには1組しかいらっしゃいませんでした。私達はなんの曲がかかってもひたすらパソ、パソ、パソ、パソ、パソドブレ♪何でこんなに必死かっていうと、もうすぐ行われる内閣総理大臣杯の県別対抗戦でパソドブレ担当に選ばれたからなんです。毎年1回、その年国体の行われる場所でこの都道府県対抗戦は行われ、各県からラテン、スタンダードそれぞれ4組が県代表として選抜されて担当の種目を踊り、総合成績で争う競技です。一昨年は岡山、去年は兵庫、そして今年は秋田で行われます。選んで頂いたからには、皆さんの足を引っ張らないように、できれば最高の踊りで成績に貢献したい、ついでにパソだけでももっと上手くなりたいと、そういうわけです。10時を過ぎた頃、皆さん帰られてフロアには私達だけになりました。オーナーさんにお願いしてパソを連続してかけて頂きます。「エスパーニャ・カーニでいいですか?」オーナーさん凄くいい方で、第2ハイライトで切ってまた最初からかけて下さいます。ご存知の方も多いと思いますが、パソドブレは途中に『ジャン!』という曲の切れ目があって、1回目を第1ハイライト、2回目を第2ハイライトとよんでいます。最後にもう一度第3ハイライトがあるんですが、通常試合ではその2回目までが使われるんですね。いくら何でも付きっきりで音楽係して頂くのは申し訳ないので、リピートでかけっぱなしにして下さいとお願いしました。そしてひたすら、パソ、パソ、パソ、パソ、パソドブレ♪とりあえず完璧に習った事をこなさないといけないのは第1ハイライトまでだったんですが、たぶん次のレッスンで第2ハイライトまで終わってしまいますから結局全部練習しなくちゃいけないんですよね。パソばっかり30分くらい連続で踊ってたので、まちがいなく10曲以上は踊ってたと思います。だんだん頭働かなくなって来てその分口数も減って、そのかわり音に集中しますので身体の細胞が直接音に反応するようになって来るんですよ。こういうのランナーズ・ハイっていうんでしょうか。足がもつれてヒールで自分の足を蹴ったり、大将と腕が交錯したりしてあとから見ると青アザになってたりするんですが、その時は全然痛くないんです。この練習場にたどり着けたのは、もとあと言えば今まで行ってた所が閉鎖になるということだったんですけど、おかげで非常に充実した練習をさせてもらえるようになりました。やっぱり守護天使様だかご先祖様だかが良きに計らってくれてるんだなあってしみじみ思いました。
2007/10/24
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NHK朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』に、主人公が恋する徒然亭草々のライバル役、万葉亭柳眉として時々登場する桂よね吉。彼は本職の落語家で大将(うちのリーダー)の弟というお話をこのブログでも何回かご紹介しておりますが、その彼が,なんとNHK新人演芸大賞でつい先日、落語部門の大賞に輝きました。すご~い!! おめでとう!!!(パチパチパチ)「NHK新人演芸大賞」は、これまで数多くのお笑いスターを輩出し、新人の登竜門とされる番組だそうです。これって、ダンスで言ったらどのくらいのレベルなのか、ちょっといい例えが思いつきませんが,かなり凄い事は確かです。ブラックプールのライジングスター優勝くらいかな。(そこまですごくないか?)演芸部門と落語部門の2つがあって、演芸部門では武勇伝でおなじみのオリエンタルラジオやアジアンなんかを押さえて、ジャルジャルが大賞に輝いたとの事。泣き虫な大将に似て、多分、よね吉君も涙・涙だったんじゃないかって思います。4度目の挑戦ですからね。テレビでは以下の予定で放送される事になっていますので、お笑いにご興味お持ちの方、是非ご覧下さいね。11月4日(日)15:05~16:15 NHK総合 平成19年度NHK新人演芸大賞?▽笑いの新星天下取り祭り▽若手落語家の日本一決定▽感動…涙の大賞受賞ちなみに私達は秋田で試合中ですな...。がんばりまする。
2007/10/23
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買ったばかりの車で、そのままスタンダードを教えて頂いている教室に向かいました。この週末、三笠宮杯ほか様々な試合が各地で行われるせいか土曜日の夜の教室は随分空いています。「この前の試合、どうでした?」考えてみれば最後のスタンダードの試合以来、初めてのレッスンだったので、まだ結果報告もしていなかったんですね。「2次予選でした。」先生はビックリしたように目を大きく見開かれ、『なんか変な事しちゃったの?行けると思ってたのに。』とおっしゃいます。別に間違えたわけでも失敗したわけでもないんですよ。実力出しきれなかったわけでもないし。なんかしたんでしょうか?早速ワルツを見て頂くと、まずはステップが小さすぎるとまたそこから直されました。「スティービー・ワンダーって、知ってる?」知ってますよ。黒人天才ミュージシャンですよね。先生は大将がスティービーみたいだとおっしゃいます。そのこころは...。「あたま振り過ぎ」シェープの延長としてあたまが動くのはかっこいいんですけど、あたまばっかり先行すると不自然です。「あたまと左手の距離はデフォルトで一定。」そういえばそうでした。すっかり忘れてましたけど。それからこんなことも言われました。「女性の後ろ姿はいつも美しくないとダメなの。」腕は美しく弧を描いて両側に開き、肘にゆるみがあって天を支え持つような崇高さが必要なんだそうです。もしその形が崩れていたりすると、『男性がへんなことやってるぜいじゃないか』ってことでチェックがはいらないとか。実際変な事やってる場合も多いみたいですけどね。女性が勝手に右腕突っ張っちゃって形崩す場合も多いんです。(自分の事です)ワルツとスローフォックストロット、両方のフィガーに入っているランニング・ウィーブからタンブル・ターンで、男性と女性がもっと絡んで見えるようにフットワークを一つ一つ教えて頂きました。「左足親指側、右足小指側、左足インに入って右足前進してターン、左足アップで後退してピボット。」みたいな、ちょっと読んだだけじゃ何の事か分らん細かさ。忘れないうちにちゃんと練習しないとな。さて、帰り際に別の生徒さんを教えておられた先生が声をかけて下さいました。「今日は電車ですか?」いつも電車で来て、駅から暗い夜道をポクポク20分くらいかけて歩いて来ていたんで、帰りは先生が送って下さっていたんです。「今日は車です。」大将が何となくうれしそうに答えた訳は、そう、皆さんご存知の通り。
2007/10/22
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通勤に使っている車が車検の時期を迎えました。木曜日の昼休みに、懇意にしている自動車屋さんに持って行ったんです。数年前まで職場のすぐそばだったのが、車で20分ほど行ったところに移転して、中古車も扱っています。大将が電話で、『もう一台、安くていいのないかな。』なんて社長と話していましたので、私が顔を出すとすぐ真っ黒に日焼けした社長が『これこれ。』なんて言って並んでいる車の一台を指差しました。なんてかわいい車!!一目で気に入りました。「車検の間、これ乗ってていいよ。」私は車の事なんてほとんど分からないんですが、その名前は聞いた事ありましたよ。「ルノーだよ。」おフランス車ですよ。早速乗って仕事に戻ります。お~、加速もスムーズ。へ~、エアバックもついてるよ。CDもついてる!ところが最初の角を曲がろうとして、大失敗。ウィンカーを出したつもりが、ワイパーがウィ~ンと動き出すじゃありませんか。あせりますね~。そう、日本仕様で右ハンドルなんですが、外車なのでワイパーとウィンカーが逆についてるんですよ。海外でレンタカー借りると、慣れないうちはよくワイパー動かしちゃうんですよね。それともう一つ、私が今まで未経験だった『リモコン・ドアロック』がついてるんですよ。今更なに言ってんの~ってかんじですが、古い車ばっかり乗ってたので私にとってはリモコンでドアが開く車なんて未知との遭遇だったんです。で、職場の駐車場でどのくらいの距離で開くのかなって思って、ちょっと離れたところからピコピコ押しながら『だるまさんがころんだ』みたいにジワジワ近付いて行きました。かなり怪しい人です。ちょっと気になる事と言えば、この小さなフランスの貴婦人は美味しいものしかお口に合わないらしく、ハイオク入れないといけないみたいなんですね。ガソリン高騰の昨今、これはちょっと困りますね。庶民的なお食事もして頂きたいものです。駐車場もいろいろ見て歩いて、少し歩けば安いところもあったんですが、やっぱり家のすぐ側がいいという事で午前中に契約を済ませ、土曜日に大将と車屋さんに行きました。車検の終わった通勤用のトヨタ車と、ダンス練習のために買ったルノー車に分乗して帰ってきます。これでしばらくドレスは買えないなあ。
2007/10/21
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耳障りな音っていろいろありますよね。『ガッシャーン!』『バリン!』ガラスや陶器が割れる音ってどうですか?今朝、私はこの音で叩き起こされました。やっとめぐってきた週末、ゆっくり寝ていたいのに....。 何かと思って外を覗くと、隣に建っていたマンションのモデルハウスの解体作業中です。去年私たちが引っ越してきたとき、ちょうどこのモデルハウスが出来て、売り込みも盛んでした。毎週のようにパンフレットがポストに入るし、駅前でも配ってるし、週末には営業マンがやってきて買わないかと持ちかけられました。「先週越して来たばかりですから結構です。」とお断りしても、また翌週には別の営業マンがやって来る始末。ホントに魅力的なら考えもしますが、駅から遠いし今住んでるところより何がいいかって、『新築』って事ぐらいですよ。最近そう言えば皆さんのお住まいのご近所でもマンション建設盛んじゃないですか?私の職場の近くや駅前なんて、『こんなに建てて住む人いるのかな。』って心配になるくらいのマンション建設ラッシュです。これは消費税の値上がりとかを見込んでるせいなんですかね。ちょうど団塊世代が定年を迎えるし、その子供達がそろそろ家を買う時期なんでしょうか。建設業界の思惑はよく分かりませんが、今日は大将も飲んだくれて朝帰りで未明に叩き起こされるし、超寝不足で不機嫌です。ほしい、やすらぎのひととき....。
2007/10/20
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PDCAサイクルってご存知でしょうか?Plan → Do→ Check→ Actionの頭文字をとったものだそうです。まず計画(Plan)を立てて、それを実行(Do)しながら同時にもっといい方向に進むための検証(Check)をして、行動(Action)をとっていく。これがよりよい仕事をするための基本だそうです。ここ数日、職場の研修でこんな感じの話をいろいろ聞いてたんですが、これって仕事だけじゃなくて、生活や趣味にも通じるものがありますよね。たぶん、みなさん意識しなくても似たような事はされてると思うんです。一番大切なのは、これを1回だけするんじゃなくて、サイクルで続けていく事だそうです。例えば昨日お話しした『ぬりかべダンス』、自分がひょっとするとそれ系かもしれないと思ったとします。まず計画ですよ。自分は『ぬりかべダンス』から脱却するために、毎日ツイスト運動をするぞと計画します。(Plan)さっそく実行に移します。善は急げですからね。(Do)クリッ、クリッ、クリッ、クリッ。しばらくやってみて、あんまりダンスに変化がない気がしてきます。このままでいいのか?チェック入れるわけですよ。(Check)それでハタと気付きます。音楽に合わせてやったらもっとダンスっぽくていいかも。ワルツに合わせてウエストをしぼる~しぼる~。チャチャに合わせてクリッ、クリッ、クリッ、クリッ。(Action)だんだん感じがつかめて来ます。それじゃ、こんどダンス練習する時にこの感覚を試してみよう。ついでにロアもいれてみよう。PDCAサイクル一巡して、次の計画に入ったわけです。こうやってだんだん上手くなっていくんですよね。このサイクルのなかの、何が抜けてもダメなんだそうです。たとえばチェックする事が抜けてたりすると、出来るようになって来てるのか全然まと外れなのかも分らず、そのうち飽きてやめてしまうんです。チェックしても、それにたいする改善行動がなければ、やっぱり『な~んかうまくなんないね~』ってことで終わっちゃうんですね。自分はダンスの練習の時、このサイクルをちゃんと実行してるか、ちょっと考えてみて下さい。多分皆さん実行されてると思うんで、そしたらそのサイクルスピードを上げてみて下さい。そして出来ればいろんな計画をたてて、平行して進めてみて下さい。来年の今頃、あなたの踊りは信じられないほど進歩してると思いますよ。
2007/10/19
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『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくるキャラクターに『ぬりかべ』と言う妖怪がいます。水木しげるさんは本当にこの妖怪に出会った事があるそうなんです。淋しい夜道を歩いていると、突然前に進めなくなったら、それはぬりかべが立ちはだかっているから。「あれっ、どうしたんだろう。」しばらく経つといなくなって、それ以上の悪さはしないそうです。ダンスでもいらっしゃいますよね。妖怪『ぬりかべ』。動かないんですよ。押しても引いても。もしくは、足だけは動いてるんですが、ボディが固まってて全く動いてない。それじゃあ、一体どこを動かせばいいんでしょうか。これ、D級とC級の一番の違いですから、「な~んでC級になれないんだろ。」と悩んでる方は、目を皿にして読んで下さいね。肩・ウエスト・腰の左右6点を動かすんです。肩は前を向けたままウエストをギュ~ッと絞って腰を肩のラインから90度捻ってみて下さい。できますか?出来ればあなたは妖怪『ぬりかべ』じゃありません。次は肩のラインを床と平行に保ったまま、右足にズ~ンと乗って右のヒップを上げてみて下さい、骨盤が斜めになりましたか?出来ればあなたは妖怪『ぬりかべ』じゃありません。この6点の意識、必ずどんな動きにも出てきます。ラテンもスタンダードも。もしこの6点の位置関係が変わらずに1曲踊る事が出来たら、間違いなくあなたは妖怪『ぬりかべ』ですから、妖怪ワールドに登録して下さいね。ちなみに私たちもやっと妖怪ワールドから人間界に復帰したばかりです。
2007/10/18
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頭って意外に固いんですよね。『パッチギ!』って言う映画ご覧になりましたか?ハングル語で頭突きって言う意味らしいんですが、喧嘩の武器として必殺技になってます。サッカーなんかでも、キーパーが思いっきり蹴ったボールを頭で止めたりしてますよね。脳みそグラグラしないんだろうかって思っちゃいますけど、何かコツがあるんでしょうね。この固い頭を使えば除夜の鐘だって鳴らせそうです。 ゴ~~ン♪と言う話でしなくて、ダンスでは動かない頭が出来てくるとこれで音を奏でる事が出来るようになります。ルンバNo.2が完成し、ここ2週間ほど男性の先生にパソドブレを教えて頂いてるんですが、ボディは等速運動を続けていながら頭のちょっとした動きで音を表現するんです。先生がやるとカッコいいんですよね~。タンゴでもそうですね。左向いてた女性が『カッ!』っと右向いたりすると、めちゃめちゃかっこいいです。これね、『カッ!』じゃなくちゃだめなんですね。私たちも数字級の頃の競技ビデオ見ると、タンゴで首を『くりくり』って動かしてるんですけど、2音じゃだめなんです。一音です。『カッ!』この一瞬で、観客も審判も魅せられるんですよ。皆さんも頭で音出して下さいね。その時は必ずカ行でお願いします。『カッ!』『キッ!』『クッ!』『ケッ!』『コッ!』
2007/10/17
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テレビで『雨に唄えば』を見ました。ミュージカルの名作ですね。ジーン・ケリーの踊りはタップダンスなんですが、いいダンスはみんな共通するものがあります。昨日のブログで、『何を重点的に練習するか』というタイトルで書きましたが、私たちが今、一番重点的に取り組んでいるのは『動かない頭』です。『雨に唄えば』の中でも、足はものすごく動くんですが頭はあまり動かないんですね。これはラテンもスタンダードも一緒なんです。2週間前のレッスンで女性の先生から言われたのが、これでした。「頭は天井から吊られているような意識。」それで胸から下は自由自在に動く。操り人形(マリオネット)ですね。スタンダードでも、先週練習場で見かけて上手いなあと思った石原組の踊りは肩のラインと背骨から首のラインで作る美しい十字架が崩れないんですね。多分皆さんも一度は先生から指摘されてるんじゃないでしょうか。これ、動きが激しくなればなるほど難しいんです。先生も『意識し続けるといつか出来るようになる』とおっしゃっていましたので、地道に練習したいと思います。
2007/10/16
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能の世界の『離見の見』の話を先日のブログで書きました。演じている最中も常に客観的に自分を見る心を忘れてはならないという事でしたが、競技会で踊っている様子を終わった後に客観的に見るのもとても勉強になります。友達が応援に来てくれた8月の千葉、9月の山梨の試合で私達の踊りをビデオに撮って頂いたので、それと今年の2月の京都の試合3つを見比べてみました。チャチャやサンバは2月と9月ではルーチンが変わっているので、それだけで全く違う印象を受けますが、面白いのは8月で初めてのお披露目だったチャチャが9月には随分見せ場が増えていることです。山梨と言うと私のチャチャの大間違いで大将に随分いじめられた試合ですが、ビデオで見ると間違いなんてほんの一瞬で全然気にならないというより、多分普通の人には見分けがつかないと思うくらいのものでした。(言い訳っぽいかなぁ)一番うれしかったのは今年5月から女性の先生に習い始めた事で、自分の踊りが明らかにあか抜けて来たぞと思える事です。(ビール飲みながら見たので、ひいき目です)同じA級でも、日本代表クラスのから限りなくB級に近い選手までその差は他のどの級よりも大きいと思うんです。大将が言ってたんですが、トップクラスをA-1とすると、その下に準決クラスのA-2がいて、その下にこれから伸びそうな学連やジュニアのA-3、更にその下に辛うじてAを維持している私達のようなA-4がいる、A級の中だけでも4階級くらいに分けられそうな違いがあります。それらのラインを越えて一つ上に進むためには、何が出来るとそのラインをクリアできるのかを知る必要があります。これはD級からC級へ、C級からB級へ上がる段階でも間違いなくありますね。スタンダードの方はイマイチ自覚がないうちに上がってしまったので何とも言えないんですが、ラテンでのDとCの違いはステッパーとダンサーの違い、CとBの違いはボディコントロールと足元にあると私は感じています。ただ、漠然と毎日踊っているだけでは、いつまでたってもその区分からは抜けられないんですね。それじゃ、何を重点的に練習したらいいのか。その答えは多分皆さんもう持っておられると思うんです。先生が何気なくおっしゃった一言、競技仲間に言われた言葉、上手い選手の踊りを見た時に気付いた自分との違い、その一つ一つの断片を思い返して、果たして今自分はそれをクリア出来たか客観的に見る事が出来れば、必ず練習の重点課題が見えて来るはずだと思います。皆さんが着実にレベルアップが出来ますように、残り3ヶ月、ラストスパートで頑張りましょう。
2007/10/15
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先日かふぇりんさんのブログで紹介されていましたが、今年のロンドンインターも面白い結果が出ていました。<プロラテン結果>1 マイケル・マリトースキー&ジョアンナ・ルーニス(ポーランド)2 スラビック・クリクリビー&エレナ・コヴォロバ(ロシア)3 リカルド・コッキ&ユリア・ザゴロチェンコ(アメリカ)4 アンドレ・スクフカ&カタリーナ・ヴェンチュリーニ(スロベニア)5 セルゲイ・サルコフ&アグニャスカ・メルニカ(ポーランド)6 ピーター・ストッケーブロー&クリスティーナ・ストッケーブロー(デンマーク)何が一番面白いかって、3位に入ったリカルド。何となく見た目が新庄に似てるなあなんて昔から思ってました。今年の1、2月のダンスカレンダーをジョアン・ウィルキンソンと飾っていた彼は、イタリアの大金持ちの御曹司とのこと。オーストラリアから呼び寄せたジョアンを広大な屋敷内に住まわせ、アマの時代から相当目立っていた男です。JDSFダンススポーツ教程のラテン編でも踊りのモデルを務めています。その彼がこのロンドンインターから別の女性と踊っていきなりファイナル入りしてるじゃありませんか!!!この女性誰なの?はい、有名な方でした。2006年の日本インターでマキシム・コチェニコフと組んで決勝入りしています。しかも、アメリカNo.1の実力。解説してた須田雅美さんもこの女性をべた褒めでした。「素晴らしい身体能力ですね。動きに全く無駄がありません。」大将と二人で、どんなドラマがあったんだろうねなんて盛り上がって、かってに物語を作り上げて楽しんでしまいました。「リカルドがさ、ユリアさんに目つけたんだよ。それで彼女はアメリカで仕事があるからあなたとは組めないとかごねてさ。」「それじゃボクがアメリカに渡るよってことになったんだね。もとのリーダーは?」「そりゃあ、ユリアさんとしてはリカルドと組んで世界とるか、このままアメリカのチャンピオンだけで甘んじるかって言ったら、キャリア的には世界でしょ。」「リカルドのことだからきっと金に物言わせて凄いマンションとか買っちゃって住んでるんだろうね。」「ユリアさんもアメリカで仕事は続けるからリカルドと組ませてもらうわって言ったんだろうね。女は怖いね。バイバイ大将ってことか。」ちなみに捨てられちゃった元リーダーはまだ相手が見つからないのかロンドンインターには出てませんでした。そう言えばクリクリビーも2位まで上げてきましたね。アマ時代には1位の女性、ジョアンナ・ルーニスと組んでたんです。そのまま組んでればとっくにチャンピオンになってたでしょうね。何回かレッスンを受けた事のあるアンドレとカタリーナは4位に落ちてしまいました。そろそろ引退なのかなあ。5位のセルゲイとメルニカは「ドニーダンス道場」でおなじみの二人ですね。さらに6位に入っているのは最近プロに転向したばかりのデンマークのストッケーブロー夫妻。この二人、ジュニアのときからラテン、スタンダードともに頑張っていて、いい成績を残しています。アマラテンで世界チャンピオンになり、去年か一昨年、結婚して今年ターンプロしましたが、こんな風に全然カップル解消しない人たちもいるんですね。彼らがアマの時代にずっと勝てなかったドイツのフランコ・フォルミカは、ターンプロするときにカップル解消してランクを落とし、今別のパートナーと準決勝8位につけています。カップルを変わって上手く行くカップル、逆に順位を落とすカップル、いろいろありますね。ダンスは二人で作るものですからそれぞれの能力がより高い方が望ましいには違いありませんが、やはりそれ以前に人間ですから相性とかの方が一番影響してくるのかもしれないですね。
2007/10/14
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バンドのセッションがありました。去年までは少なくとも1ヶ月に1回は集まって音出してたんですが、ここの所皆さん出産や仕事や弔事なんかで忙しくて、『これからはシーズンものだね。』なんて言ってたんですが、気がつけば前回のセッションから半年くらい経ってしまっていました。ダンスなら半年も踊らないともう身体は動かないし、ステップだって忘れちゃってるんじゃないでしょうか。確かにギターやベースは弦を押さえる指先が痛いみたいですし、ドラムもキーボードも構成がうろ覚えみたいになってますし、ヴォーカルも歌いだし間違えたりして。でも凄いなと思ったのは、身体が覚えてるみたいのがあって結構様になってるんですよ。まあ、求める水準が低いですからクリアしやすいのかもしれないです。誰かが間違えても笑ってすみますからね。ダンスだったら喧嘩ですよ。終わってからは反省会と言う名の飲み会です。そう言えば、某ロクンローラー(E.YA○AWA)の追っかけの皆さんもライブの後反省会されるらしいですね。最近こんな事があったみたいな話を誰かがすると、「YA○AWAなら、こうすると思う。」なんていう意見を述べ合ったりするんだそうです。そう言う意見交換の場って重要なんです。なかなか私生活の悩みなんかを職場の人たちと話す機会ないし、共通の趣味を持つ、たまにしか会わない仲間って得難い存在だと思います。次はいつ集まれるのかな。できることならこんなふうに、つかず離れず一生つきあって行きたい仲間達です。
2007/10/13
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翌朝、昨日までの秋晴れとは打って変わって雨です。もう一度ネットで地図を調べて、今度はちゃんとプリントして練習場に向かいました。靴もスタンダードとラテンと両方もって、準備万端。明るいと全く景色が違うもんですね。星が無くても大丈夫です。真っ暗で『ここなに?』と思った所は川沿いの田園地帯でした。川が蛇行して取り残された三日月湖もあって、確かに車で数分街から離れるだけなんですが、こんなのどかな場所になるなんてちょっとビックリ。比較的交通量の多い土手沿いの道をしばらく行くと、真っ赤なネオンの看板が見えてきました。ここはやっぱり自転車で来るのは危険そうです。夜は真っ暗になる上に歩道なんてないし、スピードを出した大型車もビュンビュン通るから。雨なんか降ってたらますます怖いですよ。初めて行く練習場は勝手が分からないのでいつも緊張します。ワルツが流れていて、2組のカップルが練習されていました。しかもそのうちの一組は、同じ教室の良く知っているご夫婦でした。「あら、はじめて?うちはいつもここで練習してるんですよ。」奇麗な練習場です。ちょっと床がボコボコしてるんですが、まあ許容範囲といったところ。明るくて広いです。しかも夜11までやってますとの事。「誰もいない時は、この曲かけて下さいってお願いすると、ずっとかけてくれますよ。」4時頃皆さん帰られて私達だけになってしまいましたので、早速チャチャをかけて頂きました。フロア独占で練習なんて、久しぶりの贅沢です。先週習った事を効率よく練習できます。30分もチャチャばっかり踊ってるといい加減飽きて来るので、次にルンバをお願いしました。午前・午後・夜と料金が切り替わって、1回お特な回数券もあります。ちょっと気になると言えばお値段。いままで時間関係なく一人500円、しかも回数券買って一割引だったところが、倍のお値段になるってことくらいでしょうか。いままでが安すぎたんでしょうかね。もう一つ気になるのは床ですね。ボコボコなのは仕方ないとしても、硬い床なのでいつか膝や腰に負担が来るかもしれません。「ピノは硬い大理石の教会で練習してたんだよ。」だから早々に引退しちゃったんじゃないの?関係ないでしょうね。夜の時間に切り替わる6時まで練習して帰ってきました。あんまり家から近いのであっけにとられるくらい。大将はすっかりその気になって、もう近所の駐車場の値段調べたりしてるみたいなんですが、まだ肝心の車をどうするかだって決まってないんです。「車うちの近くに置いとくとさ、いろんなとこ行っちゃうよね。昨日見つけた温泉も12時までやってるから、毎日練習帰りに行っちゃうかもよ。」いきませんよ。毎日なんて。大将は昔からそうですけど、全然金銭感覚ない。(駅弁も一番高いの買うし...ぶつぶつ)でも行動範囲は広がるだろうし、お買い物も重たい荷物下げて歩いて来なくて良くなるから楽かもなあ~。一応家から最も近い練習場を見つけて、場所も確認しましたので、次は交通手段とそれに伴う駐車スペースの確保です。ダンスっていろんな意味でお金かかりますね、(ひとまず、おわり)
2007/10/12
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何万円もするドレスや靴買うのは平気なのに、なぜか小銭に対してセコいのは小市民の証拠です。練習を終えて車で家の方に戻って来たのは夜中の12時少し前でした。もちろん昼からずっと練習してたわけじゃなくて、食事したり温泉によったり酒屋に行ったりしてたからこの時間になったんですね。駅前のコインパーキングは、日付が変わると割増料金を取られる、といっても百円なんですが、それがもったいないということで12時過ぎるまでどっかで時間潰そうなんて話になりました。「いまから練習場に行ってみようか。」教えてもらった駅から2~3分という、例の練習場。車もあるし場所だけ確認しようって訳です。真っ赤なネオンで直ぐ分るって言ってたしね。さて、うちの車、おもいっきり年代物で、ナビなんか付いてないし、エアバックはもちろん、CDもついてない代物なんです。頼りになるのは朝ネットで調べた地図、しかもプリントしなかったので、二人の頭の中にあるおぼろげな地図だけでした。引越して来て1年になるんですが、歩いていける距離しか探検した事無かったので、相当新鮮でしたね。駅から少し離れただけで閑静な住宅街に入ってしまい、時間も時間ですから店もみんなシャッター閉じてて暗いんです。「こんな住宅街のところじゃなかったよね。」目印になるのは川と某電気会社の研究所と学校。ところが住宅街を抜けると、嘘みたいに真っ暗な場所に出てしまったんです。「ここ、何だろ。池?ゴルフコースかな。」青木功で有名になったカントリークラブがこの辺にあるんです。それにしても真っ暗すぎてどっちが川なのかも分りません。「自転車で来なくて良かったね。こんなに真っ暗じゃ行方不明になっちゃうよ。」「これ、車で2~3分どころじゃないよね。高速のって2~3分かな。」ふと見ると、ガソリンがないじゃないですか。けっこうグルグル走りましたからね。「ねえ、ガソリンないからもう帰ろうよ。」大将は黙って前を見て運転していましたが、ポツっとつぶやくようにとんでもない事を言い出したんです。「いまどっち向いて走ってるんだか分る?どっちが北?」え゛~~~!!こういうとき、小学校の知識が役に立つんです。辺りはまっ暗でしたが、晴れていて星がよく見えました。空を見上げると、頭の上にカシオペア座がきれいなWの形で光っていました。「北はこっちだよ。」私が指刺すと大将は小さく『でかした!』と褒めてくれました。一応人間ナビだからね。大して役に立たないけど。それより大航海時代じゃないんだからさ、ナビ買おうよ。結局練習場探索は延期という事になって、少し回り道しましたが無事市街地に戻ってきました。途中、皇室御用達の鳥類研究所があったり、今年できたばかりの天然温泉があったり、いままで知りませんでしたけど『こんなに近くにあったんだね。』なんていう発見がいくつもありました。あとから知った話ですが、このあたりは「北の鎌倉」と呼ばれ、大正時代に活躍した白樺派の志賀直哉や武者小路実篤はじめ、多くの作家や文化人が暮らし、名作を生み出した地域だそうです。(つづく)
2007/10/11
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週末の試合が続いて、特に新しい練習場のあてのないまま月日は過ぎていきました。2週間ほど前の9月の3連休のことです。平日に通っている練習場は日曜日はお休みなので、家から1時間ほどかけて私の職場近くの練習場に行きました。私達は翌日試合でしたが、その日が試合の方も多かったのでしょう。練習場は空いていました。しかしその中に懐かしい顔を見つけたんです。初めて競技会に出た頃にお世話になっていたサークルのリーダーさんたち。私の深紅の競技ドレスは、その時に教えて頂いていた先生から譲り受けたものでした。「久しぶり~!!」汗を拭きながら、満面の笑みでフロアを歩いて来られます。「雑誌に載ってるの見たよ。まだあの赤いドレス着てるんだねなんて先生と話してたのよ。今何級になったの?」そんな話から、誰に習ってるんだとか、今どこに住んでるとか話はつきません。ところが突然耳より情報が振って湧きました。「そこに住んでるなら、ここまで来るの遠いでしょ。もっと近くに練習場あるよ。知ってる?」私たちの住んでる駅から2~3分のところにわりと広い練習場があるというのです。ただ問題は、歩いて2~3分じゃなくて車で2~3分てことでした。車は平日私が通勤に使っていて、職場の最寄り駅に置いてあるんです。その方が駐車場代も安いし有効利用出来るので、どうしても車が必要な時はわざわざ電車に30分乗って取りに行っていました。「もう一台車買うしかないかな。」車を自宅の方に持って来て、あんたはバスで通えみたいな案も出るには出たんですが、実は以前そうやって通ってた事があって、もうこりごりなんです。私の職場はうぐいすが鳴くような田舎なのでバスなんか頻繁には来ませんし、これから冬に向かっていつ来るか分らないようなバスを寂しい気持ちで20分も30分も待つの勘弁して下さいってかんじです。10月に入って試合が一段落したらとりあえずその練習場を見に行ってみようということになりました。この前の週末。教えて頂いた練習場はHPがないみたいでしたので、Google地図なんかでだいたいの場所調べ、いよいよ見に行く事に。ただ、車取りに行くだけで1時間はかかるので、二人で行くのは電車賃ももったいないし、大将が行くか私が行くかでもめました。「定期持ってんだから、あんたいってこい。」「え~、定期貸すから大将いってこい。」なんて言い合ってらちがあきません。天気もいいから駅前のレンタサイクルで自転車借りて見に行ってみようかなんて案が浮上しました。大将は自転車好きなんでしょうかね。「駅で聞いて来る。」なんて言って、出て行ってしまいました。今年のゴールデンウィーク、萩で夕陽に向かって自転車飛ばした事思い出しましたよ。「レンタサイクルは4時までなんだって。1日300円だってよ。」でも考えてみると車で2~3分て、自転車だとどのくらいでしょうか。山とか坂とかあったらキツいですよね。それにどうせ行くならダンスシューズも持って行くでしょうし、練習終わったらもうレンタサイクル屋さん終わってますよ。もうちょっと出足が早かったらよかったんですが、もう2時だし結局いつもの日曜日同様、私の職場近くの練習場まで一緒に行くことにして、帰りにそのまま車に乗って来る事にしたんです。3日前のブログでご紹介した通り、その日は茨城の上手いラテン選手達が練習場に勢揃いしていて、いい刺激になりました。練習から帰って、夜テレビで「金閣寺音舞台」を見ながらビール飲んだって書きましたが、実はその前にもう一つ、練習場探しの大冒険があったんです。一日って、こうしてみると結構長いですね。(つづく)
2007/10/10
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休日の夜、近所の天然温泉に行くのは練習の後の楽しみの一つです。強力なジェット水流で疲れた背中や腰をもみほぐし、ついでにいらない脂肪もブルブルして取れてくれないかななんて思ったりして。そのジェット水流は3つあって、その他にも細い水流が出て全身のいろんなつぼを刺激するものや、肩こりを緩和するものなんかが数機ずつ用意されていて、温泉自体よりも私はそっちに入り浸ってる事が多いんです。大将から『会議が長引いて帰れない』と連絡があったので、今日は練習を休んで滅多に行かない平日の温泉に行ってみる事にしました。週末に比べるとぐっと空いてました。客層も全く違います。まず子供連れの家族がいないし、年配の方も見かけません。仕事に疲れたOLさんたちが多いようです。いつも混んでいるジェット水流も独り占め状態。これ、ホントにきもちいいんですよ。目をつぶって背中に水流を当ててると、思わず口から『あ″~』って声が出てしまいそうです。首をゆっくり左右に振ったりしてすっかり極楽気分に浸っておりました。ふと目を開けて、たまげましたよ。独占状態だったジェット水流エリアがいつの間にか混んでます。しかも、周りを取り囲んでいるのがいつものように脂肪たっぷりの熟年女性達じゃないんです。『ここは白鳥の湖か?』と見紛うばかりの見目麗しい女性達が、髪をキリっと頭の上の方にシニヨンに結い上げ、スレンダーな肩を出して疲れた身体を癒しておられる訳です。(思わず敬語ですよ)バレエダンサー達か、新体操のグループか、ひょっとすると社交ダンスかもしれませんが、白鳥のような色白の方々が羽を休めておりますると言った風情。自分だけセルタン落ちかかったアニマル柄のダックですいませんて感じでした。家に帰ってこの話をすると大将は大喜び。白鳥の中の小さなダック君の情けない様子を何度も面白く実演してくれました。(ちっ)グループダンスじゃなくて、社交ダンスでよかった。違う種類の鳥が混じってると、ハーモニー壊れますからね。白鳥の中のダックみたいに。
2007/10/09
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9月に入って突然、いつも平日に通っているダンス練習場にビックリするようなお知らせが貼り出されました。『10月末日を持ちまして練習場を閉じさせて頂きます。』練習場はいつも悩みの種です。もうこれで3回目。最初に行ってた練習場は動物病院になってしまい、やっと捜した次の練習場も駅前の再開発とかで道路になってしまったんです。この練習場に行き始めたのは6年ほど前からでした。時間を有効に使うため、出来るだけ家の近くを捜し、家から電車で2駅先のこの練習場を探し当てました。去年引越してからも、もっと近い練習場が見つけられなかったので、更に4駅分遠くなりましたが同じ所に通っていたんです。事の発端は今年始め頃だったでしょうか、上の階に新しいテナントが入った事でした。なんと、ライブハウス。しかもハードロック系の。自分も似たようなバンドやってますからまあ嫌いじゃないんですが、時と場合によります。優雅なワルツが流れてる上から『ドドドドドド』なんていうベース音とか『ドンタン・ドドタン』なんていうドラムの音がかぶって来て、あげくの果てには意味不明の歌とは思えないような絶叫音が聞こえて来るんです。ちょっとね....。練習場の終わる10時頃ちょうど上のライブも終わるみたいで、機材の積み降ろしでエレベータは占領されるし、みんな文句タラタラでした。教室の先生がビルのオーナーに幾度と無く苦情を申し立てて、防音対策をお願いしたにもかかわらず解決には至らないので、ついにこっちが出て行く事にしたようなんです。こういう問題ってどこにでもあるんでしょうね。というわけで私達も急遽別の練習場を捜さなくてはいけなくなりました。それぞれの職場の近くにはいい練習場があるんですが、一緒に練習するためにはどちらかが2時間かけて相手の職場近くの練習場までいかなくてはならなくて、時間もお金もかかるし、毎日はとても無理。11月には大切な試合が目白押しなので、職場近くの練習場でずっと個々にシャドーばっかりしてるわけにはいかないんです。この3連休で何とか解決策をということで練習場探しの旅が始まりました。(つづく)<近所迷惑にならない防音室>
2007/10/08
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昨日は大将の職場の近所の練習場に行きましたが、今日は私の職場の近所に行きました。どちらも家からちょうど1時間ほどの場所にあるんですが、方向が正反対なのでなかなか平日には合流できないところです。行ってみると知り合いばっかりでした。先月四国や東京、山梨で一緒に戦ったカップル、スタンダードの教室で一緒のカップル、以前同じラテンの先生に習っていたカップル。ひょっとして都道府県対抗戦の強化練習会?茨城チームは結束が固いですからね。皆さん明日も試合という事で早々に引き上げて行かれました。ほんとは私たちも明日試合にエントリーしてたんですが、4週連続という事でさすがに疲れてきて、『もし維持が決まったら行くのやめよう。』と言っていたんです。私たちはその後、いつも行く天然温泉に行って茹だるほどの長風呂をし、安売りの酒屋でいろんな地ビールを買い込んで帰ってきました。真夜中過ぎ、たまたまつけたテレビで素晴らしい番組をやっていたんです。金閣寺をバックに一流のアーティスト達がパフォーマンスを繰り広げる『金閣寺音舞台』というイベントの模様です。テノール歌手ラッセル・ワトソンさんの歌う『オ・ソレ・ミオ』やトゥーランドットの『誰も寝てはならぬ』なんか聞きながら味わう地ビールは最高でしたね。この方、ステージで突然倒れ、頭にゴルフボールの大きさの腫瘍が見つかって手術して復活されたそうです。「人間一度死にかけると人生観が変わるものです。生きている事への感謝が深まります。」他に、加古 隆さんのピアノ、古澤 巌さんのバイオリン、和央ようかさんの歌が続き、さらに能の観世流家元、観世清和さんの舞が夜の金閣寺の幻想的な舞台で繰り広げられます。この家元がいい事をおっしゃってました。『離見の見(りけんのけん)』と言う言葉があるそうなんです。舞台で役になりきるのは勿論の事だが、必ず3割は客観的に自分自身を見る心を残しておかなければならない。大将と二人で感心して聞いていました。「これって、ダンスでも仕事でも人生でも一緒だね。」いつの間にかこんなに飲んじゃってました。御殿場高原地ビール3種とベルギーのヒューガルテン・ホワイト。3連休中日の憩いのひとときでした。<楽天でも買えます>
2007/10/07
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スタンダードの白い靴を買いに行きました。ここのところ試合続きでずっと買いに行く暇がなかったんですね。プロフィールの写真の白いドレス、これでまた次の試合から着られます。先週の試合で、安全ピンで留めて出たピンクのラテンドレスは、ヒールが引っかかって破けたところを江戸っ子夫婦のCちゃんがきれいに直して持ってきてくれました。ピンクのフリンジがヒョウ柄の布についているドレスで、『ピンク・パンサー』と呼んでいます。ちりめん細工であんまりきれいに修復されているので、どこが破けてたのか表から見ても全然分からないんです。さらにもうヒールが引っかからないようにとツルツルの布を裏から貼ってくれて、その布は後援会長さんの熱い思いが込められたお洋服の裏地だそうで、あぶり出したら『必勝』の文字でも浮かんでくるんじゃないかって気がします。実はこのドレス、無精してチャックを外さずに引っ張り上げたときインナーのベージュのパンツがでっかく破けちゃってたんですけど、どうせ下にパンツもアミタイツもはいてるしってことでそのまま半年くらい踊ってたんです。「ビックリしたよ~。尻見せたまま踊ってたのかなって旦那が言ってたよ。(笑)」そっちの方もちゃんと縫ってくれてて、洗濯までしてくれて、本当に感謝感激です。さて、きれいになったドレスと新品の靴を持って、大将の職場近くの練習場に向かいます。東京インターで優勝された楽天_太郎さんが下さった回数券使おうと思って。ピカピカの白いスタンダードシューズ、大将頼むから踏まないでね~。フロアには何組かのカップルが練習していましたが、一組とっても目立ってるカップルがいたんです。靴を履きながら大将に言いました。「あのカップル、上手いね~。」見る目のない私ですら上手いなと分かる踊りでした。「何言ってんの。あれ、石原組じゃん。」へ? 日本チャンピオンの? 道理で上手いはずですよ。練習終わった方々も、まるでデモでも見るみたいに、みんな入り口近くで見学してましたもんね。大将はなんか参考にさせてもらおうと近くで一緒に踊っちゃいますが、真似できっこないですよ。ほんと滑らか。トコナメってこういう事なのね。楽天_太郎さんが誘って下さった練習会に来週来られるってことでしたので、それをネタに大将が話しかけます。「あ、来週来られるんですか?」実は私がバンドの練習があっていけないんですよね。残念です。爽やかですてきなカップルですね。結構頻繁にこの練習場に来られてるようですので、また参考にさせてもらいに行こうかな。
2007/10/06
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本田技研工業創業の本田宗一郎さんがこんなことをおっしゃってます。『成功は99%の失敗に支えられた1%だ。』人間失敗はするもんなんです。だから1度や2度失敗したくらいで、もうだめだなんて思う必要は全然ないんですね。ただ、同じ失敗を何度もするのはいただけません。失敗から何も学んでなかった事になりますし、また同じ失敗を繰り返す可能性が高いわけです。『なんで失敗したのか。』それを私はもっと真剣に考えて対策をとるべきだったと思います。ラテンA級戦、準決勝のフロア。さっき間違えた問題の個所....。クリア~。と思った途端、予選よりもリカバリー不能な大間違いをしてしまったんです。辛いもの食べ過ぎて、脳細胞がダメージ受けてたんでしょうか。バナナ1本くらいじゃリセット不可。スピードが速いので、途中から入れない縄跳びみたいな感じなんです。その疾きこと風の如し。(こんなとこで使うな!)決勝に進めるのは6位まで。私達はここで終わってしまいました。7位です。さすがの大将もご機嫌斜めですよ。『ほんとすいません。全部私が悪いんです。』大将が口を開いて文句言いそうになると、とりあえず平謝りを繰り返し、その後の帰りの車でも飲み会の席でも、この話題が出るたびに謝り倒してなんとかハバネロ化を阻止。2階席から見ていた江戸っ子夫婦は「そんなに間違えてたの?気がつかなかったよ。」なんて言ってくれてましたが、傍目にも分るほどの間違いってのは滅多に出来るもんじゃないですよ。大将は結構根に持つタイプで、いまだに『チャチャで5点入ってれば。』なんてネチネチ言ってます。ちょっと反論を言わせてもらえば、他の種目だってそんなに点が入ってなかったんです。チャチャが0点でも他が満点なら決勝に残れるわけですからね。この失敗から私が学んだのは、当たり前と言えば当たり前なんですが『フロアに立ったら細かい注意点はいいから、今出来る最高のパフォーマンスに徹しろ。』ということです。試合結果は散々でしたが、温泉にアジアングルメ、送り迎えの車付きの今回の遠征はとても楽しいものでした。雨に煙る水墨画のような山々の景色も素敵でした。江戸っ子夫婦に改めて感謝の意を評したいと思います。(おわり)
2007/10/05
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競技会の前に受けたレッスン内容を、少しでも試合で活かしたいと思うのはみんな一緒だと思うんです。習った事全部を完璧に踊りこなしていけたらどんなに上達が早いことでしょう。でも現実は厳しいんです。先週から女性の先生にチャチャの踊り方を見て頂いて、私は注意点が満載でした。立ち方のS字ボディ、チャチャロック、重力を使ったスピーディな移動、これだけでも気をつけなくちゃ行けない事が1小節に1回あるんですね。最初から言い訳がましく始まりましたが、実は予選の最初の種目チャチャチャで、大失敗をしてしまいました。細かい事に気を取られていたせいか、突然脳細胞がショートしてしまい、全然関係ない作りかけのルンバNo.2の振り付けに入ってしまったんです。すぐに気付きはしたんですが、元の軌道に修正するのに数秒かかり、あとから大将に聞いた所によると『眉毛がハの字になってた』そうです。今から思うとただの踊り込み不足なんですが、いつも練習場で鏡を見ながら踊っていると、鏡のない競技会場で踊ったとき目標物を失って方向感覚が分らなくなる事があるんです。これから競技会に出られる皆さんにも是非お薦めしたいのは、いつも同じ部屋の同じ方向の鏡の前で踊らない事、必ずいろんな方向から踊る練習をする事です。その後のサンバ、ルンバ、パソは特に問題はありませんでした。安全ピンで止めたドレスもバッチリ。ただ、チャチャに関しては反省しきりでした。大将が知り合いの人をみつけておしゃべりに行ってしまったので、私は一人陣地で汗を拭きながら『何で間違えちゃったんだろ。』と悩んでおりました。すると、となりの暴君ハバネロの言葉が突然耳に飛び込んできます。「あ~、もうダメだダメだ。あんな踊りじゃ残れるわけない。着替えるぞ。」妻Mが控えめに言います。「結果が張り出されるまでもう少し待ちませんか。」正論ですよね。結果見てから着替えたって遅くないです。すると暴君ハバネロは口答えされたのが癇に障ったのか、怒鳴り散らしながらコスチュームを脱ぎ始めます。お~、こわ。これが私みたいな大間違いのせいだったりしたら多分『離婚』だな。私はその場を退散してチャチャのシャドーを始めました。ひょっとして準決勝に進めてるかもしれませんからね。普通は結果見るまでは残ってると信じて次のヒートに備えるもんですよ。まぐれってこともありますし。頭に栄養が行ってないのかもしれないと思って、残っていたバナナも食べました。大将が陣地に戻って来てブラシで丁寧に靴底を削ってくれます。私の分も。優しいですよ。暴君ハバネロに爪のアカでも渡してやりたいくらいです。大間違いしたチャチャで1ポイント落としていたものの、他の種目はフルマークで、私達は無事、準決勝に進む事が出来ました。暴君ハバネロ一家はいつの間にか隣の陣地から消えていました。(つづく)
2007/10/04
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競技会は場数を踏んでかなり慣れているはずの私達でさえそれなりの緊張感やプレッシャーを感じる場ですので、満を持して出場される方にとってはそれこそ夜も眠れないほどの一大イベントなんじゃないかと思います。お互いピリピリしていますから、いつも通りの実力が発揮出来なかったりすると端から見ててかわいそうなくらい落ち込む人もいれば、大喧嘩しているカップルもいるんです。私達の隣に陣地を構えた方は、暴君ハバネロとそれに耐える妻Mといった感じのカップルでした。成績が悪いのも、自分が上手く踊れないのも、今日の天気が雨なのも全部かわいそうな妻Mのせいにして怒鳴り散らしているんです。「午後のラテンは何時からだ。」妻Mがすぐに答えられないでプログラムを捜していると、「そんなことも把握してないのか。」自分で調べろってよっぽど言ってやろうかと思ったほど。それでも妻Mは何も言わずに耐えているんです。あっけなく敗退した私は、そこで話を聞いてるだけで腹がたって来るので、さっさとジャージに履き替えて2階スタンドで応援してくれてる江戸っ子夫婦の所に行きました。以前撮ってもらったビデオには、その江戸っ子夫婦の声援が音楽をかき消すほどの大音響で録画されていて結構面白かったんですが、その教訓を活かしてか、今回はお人形のように押し黙ってじっと観戦しています。「背番号呼んでもらった方がもう少し残れたかもね。」なんて冗談を言いながらおにぎりをほおばりつつ競技を観戦しました。私達が出場していたスタンダードB級戦、3次予選には茨城のスケさんはじめ、数組の知り合いが勝ち進んでいます。私達と同じ教室の方もいらっしゃいました。勝ち残った方々の踊りを見ても、自分の修行不足のせいで誰がどんな風だから上手いのかよく分からないんです。ただ、「この女性は上手いな」っていう方が一人いらして、プログラムで調べてみると新潟から来られたご夫婦なのか親子なのか、「こいちゃんは知ってるかもしれないね。」なんて言っていました。私は優勝するのはこの新潟のカップじゃないかと思っていたんですが、予想は大きく外れ、5位くらいだったでしょうか。応援していた同じ教室の方は準優勝に輝きました。さて、そろそろ午後のラテン競技が始まります。私達は2階のスタンド席からフロアの陣地に戻りました。両方お土産なしでは悔しいので、なんとか決勝に食い込みたい所です。ドレスに着替え、そこで初めて先週の試合でスカートにヒールが引っ掛かってコケたのを思い出しました。今日は大丈夫かな。ところが大丈夫じゃなかったんです。先週引っ掛かったサンバの振り付けを一人で踊ってみると、またヒールがドレスに引っ掛かるじゃありませんか。ドレスは厚いフリンジで覆われているので表からは分らなかったんですが、裏を返すと裾の部分が大きく破けて垂れ下がっていたんです。『針と糸持参』の友達は遠くスタンド席で微動だにせずにフロアを見つめています。「どーしよ。手振ってもきっと振り替えして来るだけだよね。」私の頭には、昨日『風林火山』の展示で見た『狼煙(のろし)』なんてのがポっと浮かんだんですが、こんなとこで狼煙はないですよね。携帯があるでしょ、戦国時代じゃないんだから。でもそんな事思いつかないんです。思いついたとしても、もう間に合いませんでした。次が出番でしたから。で、いつものように安全ピン出動です。これ、ホントに競技会の必需品です。優しい大将だったからよかったものの、隣の暴君ハバネロだったら何言われてるか分りませんよ。普通はここに来る前にドレスは点検しときましょうってとこですよね。(つづく)
2007/10/03
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今回同行してくれた友達のCちゃんは、時の記念日に生まれたせいか時間にとても厳格なドイツ人みたいな性格で、タイムキーパーとしても非常に有能なマネージャーさんです。悠久の時の流れの中で生きている私達のような人とは、人種が違うんだと思います。おかげでいつものようにギリギリに会場に入って、試合前に練習出来なかった事をぼやくこともなく、段取り良く事が進みました。一夜漬けレッスンの感触はまだ身体に残っていて、大将と『なんかコネクションいいよね。』なんて練習で言い合っていました。うちはスタンダードの方は踊りにくくてもそれが相手のせいなのか自分のせいなのか、だいたいそれが踊りにくいのかすら分らないので喧嘩にならないんです。これ、体育館のロビーにあったブドウのシャンデリアです。きれいでしょ。さすが山梨ですね。 午前中はスタンダードB級戦。JBDF関東甲信越大会は、千葉・茨城・埼玉・群馬・栃木・長野・新潟・山梨の8県で春と秋に2回ずつ県大会があり、総合成績で翌年の級が決まる仕組みになっています。私達はこの団体のスタンダードだけまだA級になっていないので、一夜漬けレッスンで甘いと言えば大甘ですが、3位までに入る事を目標としています。参加組数約90組。A級になるには3位以内を年内に2回とらないといけません。ちなみに今年の今までの成績は、春の新潟大会で準々決勝まで(ベスト24)が最高でした。練習フロアで、去年の沖縄大会の時の『水戸黄門チーム』スケさんにいきなり遭遇して、「今年も沖縄行く?」なんて話になりました。「うちはもう申し込みましたよ。」というと、ビックリされて約1時間後、多分ちっちゃくご夫婦で家族会議されてたんでしょうね。「うちもいく事に決めたから、よろしくね。」ってことになってました。今年も沖縄で燃えるぜ~。さて、一次予選。フロアを2つに分けて踊ります。種目はワルツとスローフォックストロットです。一夜漬けポイントは、構えた時ごにょごにょ動かないこと、最初のナチュラルターンで見せる事。それからワルツは背中を使って大きく踊る事、スローはショッピングカートを押すようにということでした。2階席のスタンドでは、江戸っ子夫婦がビデオを構えて見守ってくれています。1周して最初に戻る時のつなぎがイマイチでしたので、次の予選までの間にフロアサイドで少し練習しました。続く2次予選。昨日辛いものいっぱい食べたせいか、天然温泉が良かったのか、ひどかった筋肉痛が今朝は全く消えてコンディション完璧ですからこのまま風の如く決勝まで突き進んでいけるような気さえしていました。ところが、何か悪かったのかというより、よっぽどいい所がなかったんでしょうね。2次で落ちてしまったんです。「背番号つけ忘れてたか?」くらいのあっけにとられようでしたが、まあ大した練習もしてないんですから当然と言えば当然です。それに3点くらいはいってましたから、背番号つけ忘れてたわけじゃないんですね。踊ってる所、友達が写真撮ってくれました。黒いドレスが私です。 「ここが悪いんじゃない?」って何かお気づきの点があったら教えて頂けませんか。 「ここがいい。」ってとこも、もしあったら教えて下さい。よろしくお願いします。(つづく)
2007/10/02
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日が暮れて雨が本降りになってきました。私達の行く大会は大抵いつもいい天気で、異常なほど暑い中の階段登りっていうのが定番でしたが、今回は逆に11月の寒さでしかも雨でした。別に責めているわけではなく、何となくみんなの視線は江戸っ子夫婦のCちゃんに集まります。またの名を『妖怪雨降らし』。「雨乞い必要な場合は呼んで下さ~い。」皆さんお住まいの所で雨が降らなくてお困りの場合は雨振らしに行くと言っております。さて、この辺で名物と言ったら「ほうとう」なんですが、間の悪い事にお昼に讃岐うどん食べて来たので「うどんこ」じゃないものという事でイタリアンの店に行く事になりました。4人で雨の中、歩道のない暗い道を一列になって歩いていくと、ときどき側溝にフタがしてない部分があって、しかも車がどんどん来るのでかなりスリルがありました。やっとたどりつくと、実に素敵なレストランです。お腹もすいていたので入り口のショーケースのケーキなんかチラチラ見て店員さんが案内してくれるのをワクワクしながら待っていました。ところが、結婚式の2次会でもうすぐ貸し切りとのこと。しかたなくまた雨の車道を溝に落ちないように一列に並んでもどります。ここは駅から離れた場所ですので、それほどお店がないんです。そのかわりホテルには露天風呂を併せ持つ天然温泉があって、宿泊客はタダで入れる上に朝食も付いて二人で6000円という信じられないような値段設定。これを見つけてくれたのも江戸っ子夫婦のお手柄です。地図で調べると、ホテルの直ぐ近くに『タイ料理の店』がありました。行ってみると、中の様子が全く計り知れないミステリーハウスの入り口みたいな看板に扉。おそるおそる中に入ると、薄暗いランプがテーブルを照らし、エキゾチックな音楽が流れています。お店は若い女性が一人で切り盛りしているらしく、既に食事を終えたお客さん達と入れ替わりに入った私達の他に客は無く、貸し切り状態になっていました。今日のおすすめが書かれた黒板のメニューも、近くに行って良~く見ないと見えないほどの暗さです。「なんでアジアンテイストの店って暗いんだろうね。電気使かわないんだっけ?」行った事ない私達は好き勝手な事をコソコソ言い合います。限られたランプの光の中で4人で頭を付き合わせていると、山梨じゃなくてタイに旅行に来てるみたいな気さえしてきます。おすすめの揚げ春巻きをまず一口食べていきなり舌が麻痺しました。辛っ!! かかっていたソースに唐辛子がたっくさん入ってたみたいです。次ぎに来た鳥の唐揚げサラダは辛くないはずなんですが、一度火がついてしまった口の中はそう簡単にリセット出来ないんですね。「すいませ~ん、生(ナマ)4つ!」さらになんとかゴレンていうピラフみたいなご飯もの、口に含んだ瞬間は甘いんですが、あとから炎の暴君たちが舌の上で暴れ回り、しかも悪い事にあとを引く旨さなんです。ビールがすすむくんですよ、これは。「試合前はボクは飲まないよ。」な~んて言ってた大将の奴、あんたが一番飲んでますから!!しらんよ~(つづく)
2007/10/01
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