森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.08.31
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精神科医の藤井英雄先生は、マインドフルネスとは、「今ここ」の現実にリアルタイムかつ客観的に気付いていくことだと言われています。

これは森田でいうと、ネガティブな不安や気分、症状が出てきたときに、すぐにそれらを客観的に眺めることだと思います。

私たちは絶えず不快な感情や気分、ネガティブな思考にとらわれてしまいます。
心がうわの空になって、「今ここ」から離れているのです。

マインドフルネスでは、ここに焦点を当てて、「今ここ」に集中する自分を意識的に作り出そうとしているのです。
そのために、自分という一人の人間のなかに、第三者的な視点に立つもう一人の人間を作り出すことが必要になります。相棒、助言者、観察者と言われるような存在です。

これは口で言うのは簡単ですが、実際に実行することは難しい。
そこで瞑想や坐禅を使って、過去や未来、ネガティブな思考に振り回されないで「今ここ」に立ち戻るためのエクササイズをしているのです。

しかしこれには問題点もあります。

そのことを自動思考に戻ってしまうと言われています。
藤井先生は、「1日10秒 マインドフルネス」(大和書房)という本のなかで詳しく説明されています。

不快な感情や気分、ネガティブな思考を客観化すると「間」が生まれます。
普通は売り言葉に買い言葉的な対応になりがちですが、感情と行動の分離が起きるのです。

「間」ができると、多少冷静になれます。
短絡的で破れかぶれな行動を押さえることができるようになります。
そして次に自己洞察を深めることが可能になります。
一呼吸おくことができると、積極的、生産的、創造的行動を選択できるようになります。

より良い行動を選択するために、次のような視点から自分の行動を点検してみることが有効です。

①事実確認はきちんと行いましたか。先入観、決めつけ、思い込み、早合点で行動していることはありませんか。

②上から下目線で現実や事実を非難・否定していませんか。「かくあるべし」を押し付けていることはありませんか。


③両面観で見ていますか。主観的事実だけでなく客観的事実からも見ていますか。


④良い悪い、正しい間違いと自分の価値観を押し付けていることはありませんか。






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Last updated  2025.08.31 20:16:54
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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