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日本の東日本大震災のニュースはここ中東でも大きく取り上げられていて、多くの人が心を痛めています。とりわけ親日感情が高いヨルダンでは、知らない人でも会う人会う人が「日本はどうだ」「家族は無事か」と声をかけてくれます。
日本を離れて数日後に起きたこの惨事、レバノンの友達から「地震があったよ」と聞いたときにはこれほど被害が大きいとは思ってもみませんでした。ところがレバノンのテレビで流れていた映像に絶句…。津波が一つのかたまりとなって家々や車を呑みこんでいく様子に、声も出ませんでした。
被害に遭われた方、ご家族を亡くされた方、その他いろいろな形で影響を受けておられる方すべてに心からのお見舞いとお悔やみを申し上げます。 
今回の震災を受けて、中東はもちろんのこと、アメリカやヨーロッパ圏、それからインドネシアなど世界各地の友達からメッセージや電話が届きました。
私の筆不精が原因で普段はほとんどやり取りをしていない友達からも、「日本のニュースを聞いてすぐにナオコのことを思い浮かべた」など、震災の当日は電話がたくさんかかってきて大変でした。
あまりにも不確かな命だからこそ、どんな風に今を生きるかが大切になってきますね。明日何が起きるかすら私たち人間には分かりませんから…。
現在私は仕事でヨルダン入りしています。今回はヨルダン・シリア周遊10日間のツアーのアテンドです。ここヨルダンは平和そのものなのですが、チュニジアに端を発してエジプトやリビアなどに広がったデモのあおりを受けて、観光業は思った以上に大打撃を受けているようです。
この3月は、観光客の半数がキャンセルになったようで、本当に閑散としている中東…。通常はハイシーズンのヨルダン、普段は満室で部屋が数ヶ月前から取れない5星ホテルでもキャンセルが相次ぎ、空室が目立つようです。エジプトなどでは、通常は1泊200ドルの5星ホテルも70ドルに値下げされているそうです。
デモの直接的な影響がないヨルダンやシリアでは、人々はとばっちりを受けて困惑気味。観光省も毎日何人のキャンセルが出たかを集計しているようです。さてこのデモ騒動の影響はいつまで続くのでしょうか。
日本でも、中東に関する情報はともすれば不足しがちで、しかも正確ではありません。私のところにもヨルダン情勢のお問い合わせが目立ちます。ヨルダン・シリア旅行を計画しておられる方は、安心して進めてくださればと思います。ご質問等がございましたら、いつでもお受けしています。
naoko_kimura@picturesque-Jordan.jp
までどうぞ。
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