大腸肛門専門外科医のひとりごと

大腸肛門専門外科医のひとりごと

2006.07.22
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テーマ: 医者の生活(8)
先日の虫垂炎シリーズにつづいて現在イレウス(腸閉塞)祭りが続いております。

なぜか知らないですがイレウスばっかりです。
癒着性イレウスの患者さんもいれば、術後の麻痺性イレウスの患者さんも。
鼻からチューブを出して歩いている患者さんばかりです。

一番ひどかったのは小腸の終わりが狭窄していて、
その手前で内圧が上昇して穴が開いちゃった患者さん。
内科の先生から依頼があってすぐに手術したのですが、
おなかの中に腸管内容(ようするにウ○コ)が出てまして、
完全な腹膜炎状態でした。


手術になったらどう見てもICU入室、午前様コース確定。
帰るのを断念して当日当直の先生と当直を変わってもらいました。

まあ、予想通り午前様になりましたが患者さんは比較的順調に開腹してきております。
まだまだ具合悪いですけど・・・。

そして今日。

4年目の後輩が
「先生~、イレウスがいるんですけど~」
と話を持ってきまして、1週間保存的に見ているが改善無し、
イレウス管すすまなくなっている。
1日の排液量2000ml

あー、そりゃやらなきゃだめだわ。


ちなみにここのところ患者さんの受け持ち数病院内でNo1です。
(その後さらに患者の話を上司が持ってきたのでそれは別な人間に回してもらいました)

というわけでこれから手術です。
(そんな時間にかきこむなって?ぐちですから勘弁してくださいね。)

奥様今日も帰りは遅くなりそうです・・・。





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Last updated  2006.08.26 21:03:10
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