骨董の世界が垣間見える！ 面白そうですね。
贋作の世界も 読み応えがありそう
＞当時の栄養状態を考えて、自分の体をいじめ抜きいて幽鬼のようにやせ細り、当時の職人頭の心情を想像して、、、
マンガであります。”zero” 彼の行動はまさに上記の通りです。 (August 3, 2008 09:02:47 PM)
贋作の世界も 読み応えがありそう
＞当時の栄養状態を考えて、自分の体をいじめ抜きいて幽鬼のようにやせ細り、当時の職人頭の心情を想像して、、、
マンガであります。”zero” 彼の行動はまさに上記の通りです。 (August 3, 2008 09:02:47 PM)
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風竜胆
コミックスから専門書まで、あらゆる本を読みます。元エネルギー企業の専任部長。現在は、ライター・書評家を標榜する自由人ｗ 時に書評が過激になるのは、長州人の血？ 現在「シミルボン」と「本が好き！」でも活動中。 執筆依頼、献本等歓迎します。「風竜胆の書評」右欄のメッセージ機能にてご連絡ください。
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August 3, 2008
カテゴリ： 日々の読書(ミステリー）
以前、美人旗師宇佐見陶子を主人公にした北森鴻の 「緋友禅 旗師・冬狐堂」
「狐罠」
（北森鴻：講談社）である。なお、旗師というのは、店舗を構えない古物商のことだ。
宇佐見陶子は、屋号を冬狐堂という、売り出し中の美人旗師である。陶子は、銀座に店舗を構える骨董商の橘薫堂から、周到な「目利き殺し」を仕掛けられ、贋作の発掘物と称する硝子椀を掴まされた。骨董の世界は「目利き」がすべてである。陶子は自らのプライドをかけて、橘薫堂に対して、「目利き殺し」返しを仕掛けようと企てる。その一方、橘薫堂の外商を担当していた田倉俊子が死体で発見された。
骨董の世界といえば、テレビの鑑定団などでのイメージでは、どこかのんびりしたようなユーモラスな感じを受ける。しかし、この作品に描かれている世界は、決してそのようななまやさしいものではない。先にも言ったように、「目利き」が全て。贋作をつかまされる方が、目が利かないだけのこと。まさに食うか食われるかの、どろどろとした世界である。「いい仕事してますねえ」なんていう言葉の裏にも、何が隠されているか分からないのだ。
作品中に出てくる、贋作師の潮見という老人がすさまじい。「目利き殺し」返しのための、文箱を製作するのに、それが制作されたと見せかけたい時代と同じ材料、工具を揃えるだけではない。当時の栄養状態を考えて、自分の体をいじめ抜きいて幽鬼のようにやせ細り、当時の職人頭の心情を想像して、秘伝の技が誰にも見られないよう、暗がりの中、燈心の明かりのみで作業を行う。贋作師とはいえ、一流の者は、ここまでやるのかと奇妙な感動に襲われる。
最後は、陶子がピンチに陥るが、急転直下、事件が解決し、驚くべき真相が明らかになる。北森らしい、よく取材され、周到に練り上げられた良品のミステリーである。
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○「緋友禅 旗師・冬狐堂」の記事は こちら
○「狐罠」（北森鴻：講談社）
風と雲の郷 別館「文理両道」（gooブログ）は こちら
宇佐見陶子は、屋号を冬狐堂という、売り出し中の美人旗師である。陶子は、銀座に店舗を構える骨董商の橘薫堂から、周到な「目利き殺し」を仕掛けられ、贋作の発掘物と称する硝子椀を掴まされた。骨董の世界は「目利き」がすべてである。陶子は自らのプライドをかけて、橘薫堂に対して、「目利き殺し」返しを仕掛けようと企てる。その一方、橘薫堂の外商を担当していた田倉俊子が死体で発見された。
骨董の世界といえば、テレビの鑑定団などでのイメージでは、どこかのんびりしたようなユーモラスな感じを受ける。しかし、この作品に描かれている世界は、決してそのようななまやさしいものではない。先にも言ったように、「目利き」が全て。贋作をつかまされる方が、目が利かないだけのこと。まさに食うか食われるかの、どろどろとした世界である。「いい仕事してますねえ」なんていう言葉の裏にも、何が隠されているか分からないのだ。
作品中に出てくる、贋作師の潮見という老人がすさまじい。「目利き殺し」返しのための、文箱を製作するのに、それが制作されたと見せかけたい時代と同じ材料、工具を揃えるだけではない。当時の栄養状態を考えて、自分の体をいじめ抜きいて幽鬼のようにやせ細り、当時の職人頭の心情を想像して、秘伝の技が誰にも見られないよう、暗がりの中、燈心の明かりのみで作業を行う。贋作師とはいえ、一流の者は、ここまでやるのかと奇妙な感動に襲われる。
最後は、陶子がピンチに陥るが、急転直下、事件が解決し、驚くべき真相が明らかになる。北森らしい、よく取材され、周到に練り上げられた良品のミステリーである。
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○「狐罠」（北森鴻：講談社）
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Re:狐罠 － 美しき女旗師 －(08/03)
とらら３３３
さん
Re[1]:狐罠 － 美しき女旗師 －(08/03)
風竜胆
さん
★作品中には、作者の骨董に関する蘊蓄がちりばめられています。骨董についての勉強にもなる作品でした。
とらら３３３さん
＞こんにちは～！
＞
＞凄まじいですね！
＞その時代の人間になりきって、贋作を作るなんて。
-----
(August 3, 2008 09:42:30 AM)
とらら３３３さん
＞こんにちは～！
＞
＞凄まじいですね！
＞その時代の人間になりきって、贋作を作るなんて。
-----
(August 3, 2008 09:42:30 AM)
Re:狐罠 － 美しき女旗師 －(08/03)
yasu41asy
さん
Re[1]:狐罠 － 美しき女旗師 －(08/03)
風竜胆
さん
★この場合は、本物はなく、時代だけをごまかすというものでした。それが贋作と言えるかどうかは、私もよく分かりませんが。
yasu41asyさん
＞こんにちは
＞
＞贋作師ですか～
＞本物そっくりに作るのは不可能だと思います
＞
＞ポチッと２個応援です
-----
(August 3, 2008 02:19:45 PM)
yasu41asyさん
＞こんにちは
＞
＞贋作師ですか～
＞本物そっくりに作るのは不可能だと思います
＞
＞ポチッと２個応援です
-----
(August 3, 2008 02:19:45 PM)
Re:狐罠 － 美しき女旗師 －(08/03)
Lake Moraine
さん
Re[1]:狐罠 － 美しき女旗師 －(08/03)
風竜胆
さん
★そういえば、そうですね。でも、こっちの贋作師は、おじいさんでした。
Lake Moraineさん
＞骨董の世界が垣間見える！ 面白そうですね。
＞
＞贋作の世界も 読み応えがありそう
＞
＞＞当時の栄養状態を考えて、自分の体をいじめ抜きいて幽鬼のようにやせ細り、当時の職人頭の心情を想像して、、、
＞
＞マンガであります。”zero” 彼の行動はまさに上記の通りです。
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(August 3, 2008 09:06:41 PM)
Lake Moraineさん
＞骨董の世界が垣間見える！ 面白そうですね。
＞
＞贋作の世界も 読み応えがありそう
＞
＞＞当時の栄養状態を考えて、自分の体をいじめ抜きいて幽鬼のようにやせ細り、当時の職人頭の心情を想像して、、、
＞
＞マンガであります。”zero” 彼の行動はまさに上記の通りです。
-----
(August 3, 2008 09:06:41 PM)
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