時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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October 26, 2008
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 今日は、その珍島犬を主人公とした 「帰ってきた珍島犬ペック」  (宋在賛/宋珍憲:現文メディア/理論社)という本の紹介である。 「韓国人気童話シリーズ」 の3巻目にあたり、実際にあった話をもとに童話化したものである。なお、この本も、出版元の現文メディアさんから献本いただいたものであり、この場を借りてお礼申し上げます。

○ 「帰ってきた珍島犬ペック」(宋在賛/宋珍憲:現文メディア/理論社)


 このお話の主人公は題名から分かる通りペックという珍島犬である。珍島で、飼い主のおばあさんとその孫娘のソヨンといっしょに仲良く暮らしてたが、おばあさんの息子夫婦の経済状態が悪くなり、300kmも離れた大田(テジョン)に売られてしまう。新しい飼い主にもかわいがられたが、最初の飼い主が忘れられず、飢えやオオカミ、悪意のある人間といった苦難を乗り越え、おばあさんのもとに帰ってくるのである。もちろん、ペックが実際にどんな冒険の果てに、おばあさんとソヨンの許にたどり着いたかは、当のペックのみぞ知るといったところだが、作者は、想像の翼を大きく広げ、うまく童話として感動的な話にまとめあげている。

 遠く離れた主人の許に、はるばる帰り着いた犬の話は、我が国でも聞いたことがある。犬の帰巣本能といってしまえば、それまでだが、どの犬でもできるようなものではない。合法的に売られていった以上、法律的には、ペックの飼い主は、大田に住むテボム一家のはずである。しかし、それはあくまで人間側の都合である。ぼろぼろになりながらも、自分が決めた主人の許をひたすら目指すペックの姿は私たちの胸をうつ。

 また、この作品は、当ブログに目をとめていただき、現文メディアさんの本を献本していただくきっかけを作っていただいた榊原咲月さんが翻訳しておられるが、翻訳ということを感じさせないきれいな日本語で、違和感なく読むことができることも付け加えておこう。

 最後に、私の方針というよりは、礼儀として、献本いただいたものは、原則レビューを、なるべく早く、当ブログに掲載することにしているが、多忙にまぎれ、遅れ気味となっているものがあることをお詫び申し上げたい。

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○「心に刺さったガラスの破片 - 韓国人気童話シリーズ 2 -」の記事は こちら

○「チャリンコ・ヒコーキ・ジャージャー麺  - 韓国人気童話シリーズ1 - 」の記事は こちら


風と雲の郷 別館「文理両道」は こちら

風と雲の郷 貴賓館「本の宇宙(そら)」は こちら

***** 追伸 *****
にゃんこ好きの方には、「図書館ねこ デューイ」という本のレビューを「本の宇宙(そら)」の方に掲載しています。 ⇒  こちら






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Last updated  October 26, 2008 01:17:44 PM
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