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2024.09.03
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カテゴリ: 読書記録






2024年9月3日、ルネサンスvol.13食がもたらす病(安部司他多数/著)読了。


奥付を見ると2023年1月16日初版発行となっている。私が手にした本は2023年3月27日第3刷発行となっている。

まず「あなたの食卓、本当に安全ですか?」で始まる。

4種類の食品の分類。

①未加工かそれに近い食品

 野菜、果物、穀物、肉や魚の切り身

②加工された料理素材

 精製塩、酢、植物油、バター

③加工食品

 野菜や果物の缶詰・瓶詰、燻製肉、チーズ

④超加工食品(工業的に加工された食品)

 ファストフード、インスタント食品、菓子パン

家で料理しているつもりでも、顆粒だしの素を使っていたり、減塩梅干しだったり、隠れた添加物だらけ。日本では原料に既に入っている添加物の記載義務はない。

中学校校長に赴任した大塚貢だが、学校は荒れ放題。給食だけでも添加物の少ないものを取らせようと苦労して実施したら、1年でたばこの吸い殻が消え、2年で非行・犯罪が消え、3年で50人居た不登校が2人まで減少した。学力テストも全国平均を上回るようになった。

「減塩が病気を作る」

1960年代に食塩摂取量と高血圧に相関があるとされて、厚生労働省が中心になって1945年頃には15g/日だったのをどんどん減らして現在は男7.5g以下、女6.5g以下が推奨値となっている。WHOは5g以下を推奨。

地球誕生後、微生物から徐々に魚類・両生類、そして地上生物となるが、そのまま地上にいくと干からびるから海水と同じものを体内に持てるようにした、それが血液で別名血潮。人の血液と海水の塩分濃度は同じだし、塩は人類最古の調味料。

日本人の脇の下の平均体温は1957年には36.9℃もあったのに、現在は36℃前後がほとんどで、34℃台の人も居る。癌細胞は35℃の低体温で増殖し39.6℃で死滅する。1975年の癌死者数は13万人で、医者数も同じ13万人だった。それから50年が経ち癌の研究・治療法は格段に進歩し、医者の数も33万人へと増加した。そして癌での死亡数は2021年で38万人となっている。塩分摂取量が全国40位以下の大阪や沖縄で高血圧での死亡率が高いとの数字もある。癌による死亡率を見ると塩分摂取量が40番以下の大阪、兵庫、島根などが全国平均を上回っている。日本の最長寿県として知られる長野県の塩分摂取量は4番目。10万人当たりの自殺者数が多いのは秋田、山形、青森、新潟など。日照量が少ないし体温が下がり気味なので塩で体温を保とうとした先人たちの知恵だ。米国で25歳から75歳の20万人を4つに分けて調査したら、塩分摂取量が高いほうが死亡率が低く摂取量が減るほど死亡率が高かった。

「食卓が教える戦後史」

江戸時代までは鎖国だったから、食料もエネルギーも自給率100%だったし、完全な循環型の社会を作り上げていた。明治になりそれを見た欧米諸国は驚愕した。しかし、敗戦と共に米国の余剰農産物の処分場となった。敗戦直後に、小麦、大豆、トウモロコシの関税がなくなり瞬く間に日本の農業から消え去ってしまった。復活の努力はされているが現在でも輸入依存度はそれぞれ、85%、94%、100%。

米国は米食からパン食にさせようとしたが、そこで活躍したのが、慶応大学教授の林髞が書いた「頭脳」という本で、その中で、米を食べると馬鹿になると書いた。それが話題になり○○新聞の「○声○語」でも取り上げられ日本中を駆け巡った。学校給食がパンと脱脂粉乳となり子供たちの食育がおこなわれた。こんなに短時間で国の食事を変更したのは歴史上にない。

占領政策は終わったからとかのんきにしていてはいけない。ゲノム編集は遺伝子組み換えではないからと規制もなく野放しで入って来ている。一例だが、2020年ゲノム編集トマトの苗が家庭菜園用に無料で4000件配られた。2022年には障碍児福祉施設に無償で苗を配り、2023年からは小学校だ。現在では作物と共にできる自分の種を使えなくなってしまった。

米国は日本の学生を留学生として取り込み自由経済を仕込み帰国後彼らが学校で教えその教え子達が役所でその教えを実践してという流れで今に至っている。

「家族農業こそ日本再生への道」

世界中に在る5億7000万の農場の内5億が家族農業で食料の80%以上を生産。家族農業は世界の農業資源(土地・水・化石燃料)の25%を利用するだけで世界の食料の80%を提供している。大規模農業は農業資源の75%を使って20%以下の食料しか提供できていない。しかも、輸送中に3分の1が駄目になり廃棄されている。日本では農地1ヘクタールで10人を養えるが、米国では0.9人、豪州では0.1人だ。自称日本一小さい専業農家の西田栄喜は耕地面積0.3ヘクタールで完全無農薬。年間売り上げ1200万円で利益が600万円で夫婦二人で充分生活できている。初期投資は農機具など134万円だけ。現在の日本では年収300万円の若者が沢山居るから倣ってやればいいのだが、そう簡単に農業をやらせない仕組みになっているのが日本。「株式会社マイファーム」は家庭菜園を支えることで一般家庭の食料自給を援助している。

「消えゆく日本の伝統食」

鹿を殺すなんてかわいそう、との声があるが、鹿が増えて、苗木や樹皮の食害で林業が脅かされ、下草が失われて表土が流出し土砂災害の一因。原因はオオカミの絶滅や猟師の減少で天敵が激減、里山も手入れをしない事で鹿の楽園ど。捕獲などで数を減らす努力はされているが、捕獲しても山に廃棄して食べない。同じく猪も同じ。どちらも日本では食べて来たのに、輸入の肉に頼っている。山の肉と同じで食されなくなった肉に鯨肉がある。縄文時代から食べてきた日本人にとっての重要な肉だっただけでなく、日本人は肉だけでなく全部を生活に利用してきた歴史を持つ。鯨を油のためだけに獲って油以外は海に廃棄してきた欧米が鯨に頼らなくてもよくなったら反捕鯨だ。ベトナム戦争時に枯葉剤を大量に撒いて環境破壊をして問題になっていた米国が突如会議に捕鯨をやり玉に挙げたのだ。日本はIWCを脱退したが、捕鯨量を脱退前の6割に制限しているから市場に出てくる訳がない。海外から牛や豚の肉を輸入しなくても国内に良質な肉があるのだ。

「魚離れの実態」

日本は東西南北に広く約7000の島からできている。陸地面積は世界で61位と狭いが海岸線の総延長は6位。そこで獲れる魚は1400種で、300種が食用だし、甲殻類や海藻・貝類を含めると500種もの魚介類を享受。片や陸地に目をやると山が深く森林が旺盛で、土の栄養に満ちた無数の川が流れて海に注ぐ。下流には肥沃な扇状地が形成され米や野菜を生むとても素敵な国。しかし、戦に敗れ食糧不足となり、小麦や脱脂粉乳に始まり米国の農産物の消費地にされてしまった。何千年にも渡って培われてきたものでも失われてしまえば戻すのは難しい。食材が周りにあっても、食べ方を知らないければ誰も食べない。都会で魚を食べようとしても新鮮な魚が手ごろな価格で手に入らない。崩された国の食はそう簡単に戻せない。「生産」「流通」「小売」「飲食」「家庭の食卓」全てで対応する必要がある。そんなことを言っても鮪が獲れない、秋刀魚が獲れないとか言うが、鮪や秋刀魚だけが魚ではない。獲れるものを食べればいい。

「食と病気と日本人」

人の体は吸った空気、飲んだ水、食べた物によって作られている。日本の空気はきれいで、世界で10ヶ国しかないと言われる「水道水が飲める国」だが、病気は多い。それは食べ物だと言える。日本の医者は治療の専門家ではあるが健康の専門家ではない。日本は国民皆保険として有名だが、その健康保険の項目に「病気にならないための医療」という項目はない。「健康保険」だが、病気にならないと保険の対象にはならない保険だ。日本人の死因だが、2020年のデータで、1位が癌で38万人で続いて心疾患、老衰、脳血管疾患と続くが、癌の原因は分かってない。厚生労働省によると、酒と煙草は癌の原因になるとなっている。「いつだれがなるか分からない」、「加齢で癌のリスクは高くなる」、「遺伝子病だからどんな理由でなるか分からないから、予防が大切だ」となる。ここで言う「予防」とは「早期発見・早期治療」で、ならないための予防ではない。1947年からがんで死亡する人は増え続けていて断トツ。1981年に死亡原因の第1位になったので、「対がん10ヶ年総合戦略」を作ったが10年経過しても成果はなく、「がん克服新10ヶ年戦略」、「第3次対がん10ヶ年総合戦略」とやってきたが増える一方で何の成果も出ていない。昭和30~40年代は「交通戦争」と言って毎年2万人が死亡していたが、シートベルトやエアバッグなど、色々と対策をして、現在では4000人と5分の1にまで減少している。80歳になった時に歯が20本あると寝たきりや認知症になりにくいとして、8020運動を続けて現在は8018くらいまでには来ていて、虫歯も歯周病も3分の1くらいになり、歯科医の売り上げも減少した。1962年に国立がんセンター作って対策をしてきたのに、減るどころか増えている。間違ったことをしているか、やる気がないかだ。2007年に「がん対策推進基本計画」ができたが、そこに、

①放射線療法・化学療法の推進とあるが、これはがんになった後の話だ。

②治療の初期段階からの緩和ケアとあるが、「緩和ケア」とは治る見込みがない人の苦痛を少しでも和らげようとするものだから、治療の初期段階で完治は目指さないのだ。

喫煙や受動喫煙が癌の大敵だと言われる。1965年頃は男の9割が喫煙者だったが2015年には20%、2020年には10%と減っているのに、肺がんは7倍に増えている。日本では添加物などが野放し状態だ。















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最終更新日  2024.09.03 23:55:15
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