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本日「東京プリンスホテル」にてレ・ミゼラブル製作発表が11:00より行われ、幸運にもオーディエンスとしてお招きをいただき参加してまいりました。集合写真や新しいキャストの写真をはじめ、だいたいの流れや内容については、すでに東宝の「ムラタ日記 Vol.5」のほうに掲載されてますので(お仕事速いですね!)そちらをごらんください。申し訳ないことに、やはり非常に気持ちが舞い上がってしまい、ほとんど詳細は覚えておらず、ミーハーなレポしか書けそうにないので、非常に偏った内容になることをご了承ください(←いつものことですが)「東京プリンスホテル」初めて行きました。浜松町から東京タワーの方面だな、と思って歩き始め、まえにパフォーマンス同好会会場もたしかこの近くだったな、となつかしく思い出しながら、てくてく。ブログのほうにメッセージをいただいて待ち合わせていたおふたりとも無事に落ち合い、会場の「鳳凰の間へ」既に報道陣のカメラが10台くらい、後方にずらーっと並び、前の舞台には、キャストが座るテーブルが用意されていて、会場中、セレブな雰囲気?で満たされていて、庶民のわたしは緊張が高まりました。肝心なお席ですが、150人中の120番台という番号でしたので、30人x5列として、最後列の左サイドのほうだろうな、と思っていたら、まさにその通り。しかも前には記者席がずらーり。まあ当選しただけ有り難く思わなくちゃ、でも祐一郎さんの姿が見えるかなあ、とふと舞台をみると、なんと一番左から、山口祐一郎、別所哲也、今井清隆、橋本さとし・・・というネームプレートが見えるではありませんか!最後列のため、前にたくさんの人がいるとはいえ、ちょうど自分の目の前に祐一郎さんが位置する、そのお顔がとくにしっかりと見える幸運な座席だったのです。もし同じ最後列でも上手の端でしたら、祐一郎さんのお顔は見えなかったかもしれません。そして、遠いのでオペラを使いつつ、ただうっとりの観察タイム=至福のとき。どうしてもお髭のきらきらの美しい祐一郎さんやその他の輝けるキャストの方々のお姿に終始うっとり、ぼーっとしてしまい、あまり他のことが記憶にない始末です。ほんとにごめんなさい!!司会はフジテレビの軽部さん。テレビで見るとおりのお顔。彼もミュージカルとくにレミゼフリークということで、楽しそうで興奮気味でした。(けっこう間違ったこと言っちゃってごめんなさいしてた)後ろのアンサンブルさんたちから順に入場し、いよいよ最前列のプリンシパルさんたちが上手から登場!!祐一郎さんは先頭で、楽しそうに体をいくぶん揺するように歩いて、着席され、それに続いてぴかぴかのバルジャンたち、エポニーヌ5人、コゼット3人そしてジャベールの4人がお座りになり、会場はぴかぴかと光を放ちます。すでに速報ありと思いますが、祐一郎さんはまたもや淡いピンクのストライプ地のシャツにダークな(多分濃紺?)スーツ。髪型もふんわりと優しい感じで、綺麗な色白のお肌にお髭姿がとーーっても素敵でした。ノーネクタイでラフな感じがまた若々しくいい男ぶりでした。バルジャンズとジャベーズ!勢ぞろいするのをこの眼で見たのは、2003年のレミゼの特別カテコで揃ったとき以来でしょうか。もうそこだけオーラでまくりで、ぴっかぴかに輝いていて、まばゆかったです。みなさんダークスーツの方が多かったため、岸さんの真っ赤なジャケット(下はジーンズ)新妻さんのペールブルーのドレスが目立っていました。泉見くんも上下ぴかぴかのロック歌手みたいな格好で、いつもの、って感じ。今さんは文字通り?明るい紺のシャツに来い紺のネクタイでしたね。禅サンの赤いネクタイもちょっとMAを意識?別所さんのグレーにノーネクタイとか、今井さんの赤字に黒タイとかみなさんお洒落で、だれかさんにも着てもらいたいとちらっと思ったりして。(でも最近淡いピンクな人もとっても似合うから、その路線でもいいです)最初のレミゼ20年を振り返っての5-6分の映像がとてもよかったです。鹿賀・滝田さんをはじめ、野口五郎さんとか、岩崎宏美さん、本田美奈子さん、その他ほとんどぜんぶのキャストをうまくつなぎ編集しながら、この20年のレミゼの歴史をさーっと走馬灯のように流して、ほんとに大勢の方が関わったすごい作品なんだな、と感動しました。そのあとのニューヨークでのレミゼをごらんになった女性演出?の方のスライドつきの報告は、自分とキャメロンさんとか製作サイドの方とのショットをたくさん見せ、「ここはわたしが寄りかかってみえるけど、実際はちがう。向こうの人はすぐハグしてきて引き寄せる力で負けただけ」とか、面白いことも言っていました。そして、ブロードウェイのジャンバルジャンはなんと26歳なんです!という声が流れたら、すかさず祐一郎さんは立ち上がって反応し、「すみません!もうしわけないっ!」とすっごい響く声とあのにっこにこ顔で、周りにご挨拶して、会場は一気に和やかに。そのバルジャンの姿もスライドに写されましたが、なんと祐さんより大人に?みえるほど落ち着いていらっしゃる顔でした(笑)キャスト紹介は真面目顔。そのあとの各キャストからひと言ずつは、軽部さんが、「ひとりが○分しゃべると全員でxx時間になるので、どうぞ手短にお願いします」なーんて、まるでだれかさんのFCイベントみたいな前置きをしたもので、トップバッターの祐一郎さんは、これはシメタ!とばかりに、ほんとにひと言!「感動と緊張で・・・言葉もありません!どうぞよろしくお願いします!」といつものご挨拶だけ言って座ってしまい、かえって「もうすこし長くてもいいですよ」みたいに突っ込まれてました。そのあと別所さんもその言葉を真似したりしながら、和気藹々と進みました。ニューヨークの新レミゼを東宝レミゼにどのように反映させていくか、については名言はなかったようです。ただ、向こうの劇場は非常に小さくて、テナルディエ夫婦が顔をのぞかせる下水道のマンホールが盆の上に来てしまうほど、というようなことを言っていました。あとは、東宝でも紹介されているように質疑応答コーナーがあり、楽曲の披露が3曲。新しいメンバーによるカフェソング。新マリウスなかなかいい声が揃っていそうです。でもやっぱり新しいメンバーは固めで、最後に泉見マリウスの番になるともうこぶしはいりまくりで熱唱!しっかり最初から他のメンバーと差をつけました(笑)このまえまで「サ~ラぁ~♪」と言っていた人がすぐにマリウスになれちゃうんですね。新コゼットと知念エポと新マリウスによるプリュメ街は清楚な正統派な感じのコゼットとちょっとアニメちゃんな感じの知念エポ(芸能人オーラばっちりで綺麗でしたよ)マリウスの小西君はビジュアル系で背が高い。すでにファンもできそう?そして育三郎さんという方は個性的なかんじで歌が上手、けっこう化けそう?最後は全員がずらーっと並んで「民衆の歌」の大合唱。祐一郎さんも一応?口は開けていましたが、なんとなくセーブしている感じで、声を聞き取ることはできませんでした。(あしたもトロに変身しなくちゃですから、あたりまえですね)祐一郎さんの様子ですが、やはり連日の舞台の合間を縫ったイベントだったためか、顔は超ぴかぴかで見惚れるほど素敵とはいえ、ときどき眼をつぶって座禅するかのようにしばしの仮眠タイムをとっていたようでした。一緒になったニコさん、amaneさんと「電源節約モードでしたね」とあとで笑いました。ほんと、彼らしい?無駄のない時間の使い方ともいえますね。他のキャスト紹介のときやスライド上映のときは、体ごとそちらのほうを向いてみていたため、形のよいお鼻がしっかりと見えて、やっぱりうっとりタイム。若い新キャストの方に向ける視線は、いろいろなことを潜り抜けてきたオジサン(いーや、お兄さんですね)のとても優しいまなざしでした。うーん、癒される!ときおり隣の別所さんとこそこそと笑顔で語り合ったりして、結構その場を楽しんでいらっしゃるように見えましたし、終始にこにこされていたので、こちらも気持ちがあったかくなりました。後ろを振りかえって、駒田さんや徳井さんなどとも楽しそうに言葉を交わす姿も。質疑応答は、内容はちょっと忘れてしまったのですが、きっとあとから東宝さんのほうで詳細がでるとおもうので、そちらをみてください。記者からの質問のあと、オーディエンスの方は?という時間があって、わたしも祐一郎さんと橋本さとしさん(眼鏡なしで別人のようでした。でも見た目は2枚目なんですね。きょうはしゃべっても関西弁は抑え気味で、かなり緊張されていたかんじ)に、質問を考えて手帳にメモしていったのですが、20周年を迎えてこの作品に対してどのような感慨をもつか、みたいな大真面目な質問がバルジャン4人に向けられ、なんだかすごくシリアスな空気になり、祐一郎さんはトップバッターでなにやらシリアスに緊張気味に語りはじめたのですが、最後には結局自分でもワケワカメになってしまったのか、よく分からん状態!なんだかすごく真面目にまとめた風に聞こえるところが彼のうまいところ!でも、なんだか可笑しかった(ファンは心の中で、ふふふと笑いを噛み殺してたと思う)あと、別所さんに質問といって、すごーく長々とひとりで演説のように用意してきた原稿を読むかのようにしゃべる人がいて、その質問の意図もよく掴みづらく、みんな苦笑。別所さんは、それに対して、ひとことでばばばっと応えてしまって、また会場は苦笑。そんな雰囲気だったので、わたしの用意してきたミーハーな質問などとても出せる空気ではなく、質疑応答コーナーは終ったのでありました。その後の写真撮影のようすや、囲み取材のようすも別にオーディエンスのみんなも追い出されなかったため、近くに寄って見物していました。でも、祐一郎さんはマイクがあるので、ぼそぼそとしゃべっていて、全然聞き取れず。ときおりおかしなことを言って、インタビュアーに「からんで」?いたようですが。最後まで楽しそうにして、会場を去っていきました。モリクミさんは相変わらずの盛り上げ役で、インタビューの声もびんびん聞こえてきました。そうそう、モリクミさんは「ほんとはファンティーヌやりたかったけど、あと50キロ痩せるようにいわれたのであきらめた」とか、瀬戸内さんとか他のキャストまで、みんな「ファンティーヌがやりたかった」とか言ってて面白かったです。きょうはブログを観てくださったいた2人の方とお話ができて、とても楽しかったです。「祐一郎さん」という共通な話題があるとすぐ話が盛り上がれるところが、不思議ですね。帰宅したら、5分後に出かけなくては行けなかくて、その帰りも遅かったので、レポがこんなに遅くなって、しかもたいした内容がなくて、ほんとにごめんなさい。明日はアントワネットのマチネがあるので、もう寝ることにします。またブログを通じてできた友人と久々に会えるので嬉しいです。あしたはどんなカリオストロ様がみられるのやら?
2006.11.13
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マリーアントワネット(M.A.)11月7日(火)マチネ 座席:F列上手サブセンターMA My2回目。前方なので細かい演技や表情が良く見え、初回とは違った種類の大きな感動を味わうことができ、とても素敵な観劇でした。もう音楽が頭のなかでぐるぐる回っています。以下思いつくままに書いてみます。冒頭の不思議なコズミックな音楽の中、シルエットで登場するカリオストロ伯爵。なんと美しい動き!地球が生まれる前のような、あるいは地球を遙か彼方から覗きこんでいるかのようなふわーっとした「空気」あるいは「環境」そのもののような音楽のなか、独特の「カリオストロ登場の舞」を披露します。そのあと音楽は劇的に転じ、ボーマルシェの紹介とともに飛び出すカリオストロの歌声。やはり劇的な場面にはこの声!この作品の象徴である、斜めの刃、ギロチン、それにぴったりの不吉ささえ感じさせる生の鋭さを秘めた祐一郎さんの鋭敏な声。切っ先が光る声です。ここで観る側は得体の知れぬ予感を感じるのですね。初日はつぎつぎと現れる舞台上の現実を受け止めていくのに必死で緊張し、作品の流れに身を任せるまでに至りませんでしたが、歌、各キャストの登場シーン等流れを掴んだあとは、細かい観察が可能になり、余裕をもって、そして積極的に作品の中に飛び込んでいけます。激流にいたずらに流されるのではなく、運命の渦に巻き込まれていく人たちを冷静に観察しながら、その心情に共感、反発も感じながら一緒に革命を生きていく、そんなふうな一体感を感じることができました。マルグリッドの最初の「なぜ」と「100万のキャンドル」からアニエスの「流れ星のかなた」までの流れがいい。とても自然にすーっと体の中に溶け込み、わたしを大きく揺さぶりました。新妻さんの声も鋭い系統の声です。でもエポニーヌ声とは違って、アニエスと綺麗に合わせられるミックスボイスを極め、きんきんするだけではなく柔らかさもでてきてとてもよいですね。まだまだ表現が変わるのではないかと期待。この「流れ星のかなた」のメロディーはその後リフレインされ、この物語の中で重要な旋律ですね。製作発表では単なる「綺麗な曲」。初日はそれらの曲だけ耳慣れていたため浮きあがっていたように感じたのですが、もう完全に作品に溶け込み、一体化したものとしてわたしの中に入ってきたのです。どこででてきても、最初のアニエスとマルグリが肩をよせあって歌った時を思い出すのです。自分にとっても「思い出の曲」となったような、そんな気持ちで。やはり、リーヴァイ氏は「リフレインの王様」!エリザベートでシシィとフランツの初々しいやりとりと夜のボートなど。モーツァルト!でも、印象的なフレーズがリフレインとして違う場面で効果的に用いられていましたね。このMAでも同じで、「どこを切ってもリーヴァイさん」なフレーズの宝だと思いました。リーヴァイさん、日本人の心に訴えかけるいわば「ENKA」ともいえるほどの叙情的なフレーズを作りだすのがお得意ですね。お忍びで日本の銀座あたりに潜入していたのでは?と勘ぐってしまいたくなるほど。恐ろしい滝が待っていて、あなたの運命はそこで終る、それでもその滝の存在を知らず、優雅にボートで漂って微笑んでいる悠長な暢気さ、それを表現するのに、ちょうどいいメロディーだと気付きました。そして、あの8分の6拍子でしょうか。幸せムードいっぱいの曲調も、革命劇においては有効に作用し、総合的作曲の魔術ですね。ここにもすでにカリオストロ様の錬金術の作用か?と思わせるほどの巧みさです。王妃や王のしょぱなのコミカルなメロディーや歌い方。初日は極端すぎてちょっと微妙でマンガチックに思われましたが、徐々にトーンが変わり最後は悲痛で重々しい声になってしまう王妃の行く末を考えると、このコミカルさが救いになるんですね。そしていまやこの作品には必要なフレーバーなのだと思えます。涼風さんは基本的に美声でくっきり歌いますが、マリーの声の枯れ方深め方が実に上手いと思います。とくに男声で鍛えた低音の響かせ方が絶妙で、プライドは保ったまま死にゆく王妃の心をよく表現しており、涙を誘います。涼風さん、3回ほど寝た姿勢から起き上がるシーンがあるのですが、そして人の手を借りてるように見えますが、ぜんぶ自分の腹筋で起き上がってました。最後の死んだあとのシーンも!さすが鍛えてる!?井上くん、やはりすごい成長ぶりに目を見張る思いです。表現の幅がとても増え、落ち着いた大人の演技をみせていただけて嬉しいです。顔の筋肉も立派に。とくに駄々っ子のように「アメリカに行かないで」というマリーを静かに諭して去る場面は、大人の男の苦悩がでていてよかったです。また手紙がラブレターでなかったことを知って悶絶するあの搾り出すような声!感情の吐露。声にならない叫び。あまりにも苦しそうな姿なので、つい映画「ポルターガイスト」?で、男が飲んだ酒に入っていた幼虫があとで化け物になって口から飛び出す場面を思い出してしまった。それくらい悲痛さがにじみでた表現でした。そしてあの間!そこは音楽もぴたりととまり、静寂だけが絶望を包む状態。マリーとフェルセンの最後の別れシーンでは、ふたりとも目が真っ赤で潤んでいました。鼻水まででていました。これをリセットして一日2回も演じる俳優さんって、すごいですね。<カリオストロ伯爵>われらがカリオストロ伯爵は今日もあらゆる事件でのあらゆる人々の出会いを、独特の調合によって支配し、宇宙的超越的な存在として健在でした。客席もしっかりみてますね。シニカルな笑い。これは祐一郎さんの得意とするところ。やはりアテガキといわれるだけあって劇的な張り裂けるような高音からはじまるフレーズや、不気味な音程での終結。音楽的にも運命をあやつる役としてふさわしい、難易度の高いフレーズが多いと思いました。ボーマルシェが現実的な史実の解説担当だとすれば、カリオストロは運命という目にみえぬものの解説者であるわけですね。革命劇のさなかにある人間たちよりひとつ外側の盆を静かに流れ、違う次元から世界をみていることを示し、人の視線を決して受けることのない存在。象徴的な存在であるけれど、ただの歴史作品として終れば単調になりそうなこの作品を多次元化することで、厚み、深みをもたせています。その重要な役を担う役であり、たとえ長いソロがなくても、その存在感がかなりのものかと思います。登場シーンが少ないとか、ソロが少ない、あまり歌わない、うっとりできない、などの理由であるいは1回だけみてはまらなかった、ということでMAは合わないと決めるのは早計かもしれません。こういうタイプのミュージカルは2回目からが面白いんでーす!3回みても何にも感じなければ、ほんとに肌が合わないのかも?(Y一郎の影の声(想定):「男は50歳からだよーん!」1幕でカリオストロも客席降りをして、マルグリッド登場を促しますが、やはりかなりうしろまで上手通路を進み、帰りはセンターブロック通路の人をのぞきこむようなオチャメなことをしていました。上手からは表情はみえず。ギロチン紹介シーンと首切りシーンでの「王と王妃の首がふたつ!」もですが、7つの悪徳まぜまぜシーン。首飾り事件のところですね。どきどきします。「虚栄心」や「金銭欲」「情欲」などを巧みに調合しながら、事件を紡ぎだしていくのですが、そのときの2重盆の使い方が効果的ですね。人生もこういうものかと思います。出会うべきチャンスに出会えないと、また一巡するまで時間がかかる。タイミングがぴたりとあって起こるべきことが起こる。やはりすべては運命?と思えます。たくさんの人たちを出会わせては、意味深な微笑でさっと消えるカリオストロ。こういう役ってやっぱり祐一郎さんで観られて嬉しい。イリュージョンの替え玉さんはやっぱり祐さんに見えます。いったい誰なんでしょう?体つきも背丈もちょっとみえる横顔の一部も祐さんにそっくりなんですが。馬車の四谷の小学校の横断歩道の黄色い旗!きょうも一生懸命棒から振り出して、かたちを整えていらっしゃったオチャメなカリオストロ様で平日マチネ層にも大うけ。そして禅さん、もう最高ですね。オモチャの馬車で遊ぶ子供のそばで「ああ息子よ」と歌うその姿。涙で禅さんがかすみました。泣かせのメロディー。ちょっとミス・サイゴンのお絵かきしながら遊ぶ子供のそばで歌うキムの姿とだぶりました。レ・ミゼとミス・サイゴンからもかなりインスピレーションを得ているように思います。アンサンブルの革命おこせのシーンなどは、まさにレミゼのよう。ルイ・ジョセフが8歳で亡くなるところのバルコニーはたしかにシンプルなのでもう少し王家っぽくしてくれても、と思いましたが、余計な虚飾を取り払った風味が栗山さん風なのでしょう。それにしてもフェンスがあまりにも低いので、ルイくんが落ちないかと、ちょっと心配しちゃいました。ミュージカル好きな祐一郎ファンの一部でこの作品のラストへの抵抗が強いようなのは、やはり、エリザベートやM!のような「救い」がない。つまり、主人公が死んでしまったあとのフォローがないまま、冷たい現実を見つめさせられるからではないでしょうか。たしかにエリザ・M!ファンを満足させるためだったら、たとえば、ギロチンの刃が落ちて死んだあとのマリーをただ放置ではなく、そこは暗転で隠し、天国ですべての苦悩から救われてほんとうの自由を得た仲間たちや息子、夫と再会した形で、綺麗な衣装と髪型に戻してあげて、奥から登場させ、最後は手をとりあって、「天国ではこうして彼らは自由を得たのだぁー♪」と締めることも可能だったわけですね。終りよければすべてよし。苦い薬のあとも美味しいデザートで締めればそれで万々歳!もしかしたらエリザとM!のテイストから考えると、リーヴァイさんたちの原作はそんな締めだったのではないかな?と思ったりもします。それを敢えて重苦しく厳しい現実をさらし、マリーは冷たく白髪だらけの断髪で横たわったままフェルセンに手をひかれてやっと立ち上がる、そういうラストにしたのは、この作品がいままでのメリーゴーランド的夢物語的ミュージカルとは一線を画すものにしたかったという演出家の気持ちの表れなのでしょうか。そのへんをぜひ詳しくそのうちインタビューしていただければ嬉しいですね。いまは「これもあり」と思え、肯定的にとらえている私です。とにかく、これで腹は決まりました。11月12月はMA舞台とともに生きます。クリスマスの楽もMAと共に過ごしますわ。個人の好みもあるかと思いますが、今までのミュージカルというより、新しいタイプの「音楽演劇」と捉えれば、得るものが必ずある作品だと思います。オマケ:今日の祐一郎さんは青系細縞タートルとおひげがチャーミング。ゆったりにっこり&touch 最高!つい井上くんの握手と笑顔ももらう癖がついた私を許して(←誰も責めてません)だって、すごくきらきらしていて素敵なんですもの。
2006.11.07
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マリーアントワネット(M.A.)の初日公演を観に帝劇に行ってきました。初日だけ、3:00開演。【上演時間のめやす】1幕:1時間25分休憩:25分2幕:1時間20分 (合計3時間10分)<パンフレット>1500円 白地にMAのシンボルマーク入り。 お稽古写真ページは10ページ。<他の雑誌>「シアターガイド」や「ミュージカル」の最新号(MA特集)も発売中。<他のグッズ>MA記念のホルダー(祐一郎さんの手のどあっぷ?)など。ヴァンパイアのときと違ってCDも脚本もまったくなく、何もかも初めてだったこともあり、何をどうレポすればいいのか、難しいし、祐一郎さんの大ファンということもあり、普通に書くと非常にバイヤスのかかったレポになりそう。でもそれを避けるのはわたしには無理。ということで、開き直り、祐一郎ファンとしての自分としてよかった点、うーむ(微妙)と思った点などを書いてみます。【注】すごく偏っていると思いますし、後方だったので、見えていない点も多いし、あまりあてにならないかもしれません。あとネタバレも含むので、まっさらな状態で観たい方は読まないことをお勧めします。★11月1日マリーアントワネット(M.A.)初日(座席:1階T列センター)<よかった点>【山口祐一郎編】・登場までまだか?まだか?と待つ必要がありません。1幕すぐ登場します。・アテガキなのか、キーが高い難曲が多いけれど、歌いこなしていて見事です。 結構叫び系やバズーカ系の「部分」もあります。・客席に降ります。(上手のほうです)降りるだけでなく、不思議なことをします。 拍手を煽ります。・結構ちょこまかと舞台上にいます。・歌だけではなく、不思議な踊りや独特な動きが観られるかも。(もしかしたら日替わりで?)これは通路上でのことです。・自前のおひげが観られます。お顔が美しく、引き締まっていて迫力があります。・マントはかなり長く立派で、マントさばきが多いです。色はもちろん黒のみ。・オペラ座の怪人のように、上のほうにも出没します。・三白眼もしくは五白眼?とにかく見開く眼やもしかしたら寄り目らしきものが見られます。・いちろうマジック(イリュージョン)があるといえる。でも笑いが起きたのはなぜ?・カーテンコールの最後を〆ます。【他キャスト編】・山路さんが歌・演技ともによい。・マダムラパンの人(北村岳子さん)が味・存在感あってよい。演技・歌が気に入りました。・フェルセン役の井上くんが男らしく成長し、低いキーが素敵に響きます。 また、感情表現がとても上手くなったようです。・アニエス(土居さん)の歌は子守唄のように心地よく聴ける。 まるでマリア様のよう?(マリア様の歌を聴いたことはないですが)・マルグリッド(新妻さん)は一生懸命若さをぶつけて演じ歌っていました。・石川禅さん、キュートなルイ16世ですが、子供がらみでは泣ける演技でした。・眉毛のほとんどない高嶋政宏さん面白いです。女装も見られます。憎らしい役じょうず。・子役の歌が上手だった。・涼風さん、最初はアニメ声だったが(若くみせるため?)最後は男役のときのように 低い威厳のある声に移行し、アントワネットの変化を上手に演じていた。・アンサンブルさんたちは遠い席だったので、あまり見分けがまだつきません。 ひとり何役もやられていて、そのうちいろいろと発見する楽しみがでてくるでしょう。【その他】・ギロチンを暗示する斜めラインが舞台上のあちこちで効果的に使われていた。・照明をはじめ、青、赤等の色が効果的に使われていた。・つなぎの音楽がなかなかよい。<うーむ微妙と思った点>【山口祐一郎編】・舞台に存在はしていても、顔がよく見えないことが多くてもどかしい。・舞台に存在していても、セリフや歌がないことが多くて、悲しい。・カリオストロが歴史上のいろいろな場面を煽動していることはわかるが、 だれからも見えていない透明人間ぽくて、ある意味寂しい。 (みんなと仲良く戯れる役じゃなことを失念していた私が悪い)・錬金術師的?つまり化学実験室的場面やでっかい水晶を操るシーンがない。 (錬金術師=実験室にこもる、という固定観念をもってた私が悪い)・ソロが少なめ?・イリュージョン少なすぎ?(たくさん披露することをつい期待した私が悪い)【他キゃスト編】・やはりマルグリッド系の声が苦手かもしれない。歌はうまいけど叫び系。キム・エポとかぶる?・アントワネットの涼風さん、美声ですが割りと軽く薄い感じでキュート系です。 王妃らしい重厚さ、威圧感などは少なめ? きっと好みによりけりですね。【その他】・舞台装置がけっこう地味です。帝劇の広さを生かしているといえるだろうか?・登場人物はとても多いのですが、いまのところ印象に残るアンサンブルさんは少ない?・製作発表のときの代表曲だけがストーリーから浮いて聞こえた。 その部分だけ別世界みたい?それ以外に印象的な歌といわれると、うーむ?・やっぱり重い世界です。暗さは否めない。・最後のアントワネットの処理?なんとかしてよ、あれじゃ可愛そう。 せめてM!風にうまく綺麗にうしろから再登場させることはできないものか。というわけで、演出についてはよくわからない私ですが、?の点ありでした。これから、ヴァンパイアみたいに進化を期待します。きょうはリーバイさん、クンツェさんのご両人、演出の栗山氏などもいらしてました。またロビーにも報道関係者の姿が多数見られました。カーテンコールのご挨拶は、涼風さんのみでした。感極まり涙ぐんでいらっしゃいました。カーテンコールは非常に盛り上がり、数回繰り返され、追い出しアナウンスが3回流れたあとも再登場がありました。涼風さんのために舞台上の紙ふぶき?を一生懸命クコールみたいに、マントでばさばさ扇いで、お掃除してあげていた祐一郎さんが健気でした。そのあと祐一郎さんを置いてけぼりにして別の人と去っていった涼風さんをみて、やっぱりクコールみたいに「ぼくはどうなるわけ?」って顔で自分を指差していた姿が可愛くてサービス!サービスの祐一郎さんでした。でも、どうせサービスしてくれるなら、やっぱりもっと顔をみせてくださらないかしら。うちで先日買い始めたモルモットちゃんが、すぐ布団(布切れ)を全身にひっかぶってねんねしちゃうんだけど、祐一郎カリオストロの姿がそれにそっくりなんです。いつも何か被ってて、「もぞもぞ」してるイメージ。うーん、なんとなくもったいない。もっと姿をみせて、声をきかせて、状態です。ブログ仲間や他の祐友たちにも会うことができ、紫タートルとグレーパンツの祐一郎さんのお姿もかいまみることができ(自分も偶然紫!)とても充実した一日でした。きょうのカーテンコールの様子をMAブログでUPしています。
2006.11.01
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