ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2014年03月03日
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久しぶりに橘玲さんの著書を読了。

それが『 不愉快なことには理由がある 』。



経済的な話がこれまで読んだ著書では多かったのですが、今回は経済にとどまらず、社会全般のことについて広く自身の考察として随筆風に述べられていました。

そして、プロローグでは自分自身が語ったことが必ずしも「正しい」というわけではないと、断りをいれています。
確かに何が正解なのか、自分自身でも常にぐるぐるしているテーマでありました。

それでも、一つ一つの言葉を丹念に読んでいくと、これまで私が考えも及ばなかった視点で論じていて、またまた目から鱗。

とりあえず、章立てを紹介すると、

part1 → 政治

part3 → 社会
part4 → 生活

面白かったのは、選挙の話。
選挙には国政型と株式会社型の選挙があり、どちらが正解というわけではないが、今の日本社会においては、株式会社型の選挙の方が少数派の権利が侵害されないのではないかと言うもの。
そして、その株式会社型の最たるものが、AKB48の総選挙。
橘さんはこのように締めていました。

日本では永田町ではなく秋葉原で、競争原理に基づく正しい「民主政治」が行われているのかもしれません(p62)。

国政型は橘さんに言わせると特定の人たち=お金持ちに権利を与えるようになっているというんですね。

そのように言われると確かに~、まず貧乏人が政治を動かすことはないし~。

ここで教えられたこともあります。
アジアの歴史が欧米では湾曲して伝えられているとか、江戸時代の都心の庶民の暮らしぶりとか(こんなことも知らなかったのかと言われそうですが、時代小説の読みすぎでしょうか)、国家は市場を制御できないどころか、国家がその問題になっているとかetc。

はぁ~もうそうですか~としか言いようがないことがてんこ盛り。



実際暴論のようにも思えますが、「いじめ」というのは、今や犯罪のレベルですので、それをそのまま同じ集団の中に置いておくというのは、冷静になると間違っていると思うのは確かで、私も実はこっそり思っていたり。
大人の社会でも犯罪を犯すと会社をまず首になることが多い。
子どもだからというレベルを超えたいじめにおいて、放校できない(とりわけ義務教育中)という制度はもしかしたら一度は議論する必要性があるのかもしれません。

全般的に、この流動的な社会において制度が固定されているというのがもしかしたら、考えなければならないことなのかなぁと読んでいて思ったりしました。

橘さんの著書の中ではかなり読みやすいものだと思われますので、是非手にしてみてください。


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最終更新日  2014年03月03日 07時45分11秒
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