ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

2014年09月01日
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昨日読んだ本も語ることが受け継がれてきたもの『アイヌの昔話 フキノトウになった女の子』。
アイヌの昔話 フキノトウになった女の子.jpg

楽天からの画像をここに貼ろうと思ったら、「そのような本はございません」状況で、あれれ~と手元にある本をみたら、バーコードも値段の印刷がなく、改めてネットで調べてみたところ 、「アイヌ文化財団」が独自に出版 されたようです。

書店に出回っていないのに、図書館にあったということはここからの寄贈本なのかもしれません。

興味を持った人は直接 財団 にお問い合わせください。

ご存じのようにアイヌ民族は文字を持たないため、つい最近まで語りで様々なことを伝えてきました。
これを日本語にしたのが、金田一京助さん。
辞書の人ですね。



この辺りは、以前この「徒然」で書いたはずなので省略(笑:自分でその日付を見つけ出す時間がないのでごめんなさい)。

さて、本書、絵本になっているアイヌの昔話以上に短いお話が4編収録されています。
最初のお話なんて、カムイの妹が人間界が楽しそうなので、うれしくなって踊りながらそこに舞い降りたら、勢いがつよすぎて人間界の村がめちゃくちゃになったために、地獄に落とされて、その後フキノトウになったなんていう、感想からいうと、あれ~、それだけ~という感じ。

昔話って子どもを寝かしつけるために語っていた側面もあるので、まさにそのような感じで語られていたんだろうなという場面を想像してしまいます。

文章としては、全てを和語でなく、アイヌ語を間にあえていれてきて(そうじゃないと、和語では当てはまらない言葉もある)、それが読んでいて、リズム感があり心地よく感じます。

それと同時に和人とは異なる世界観が目の前に広がります。

しかし、和人というか仏教感を同じことがそこにも展開されていることがわかり、民族は異なっても人というのは、根底では同じようなことを考えているのかなとここでも知ることができました。
(本書では、地獄の世界のことがそれにあたります)

挿絵もとても優しくて、私自身は、自分が小学生の時に読んだ雑誌「なかよし」に連載されていた、いがらしゆみこさんの「コロポックル」と同じ画筆だなぁという懐かしい記憶がよみがえってきました。


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最終更新日  2014年09月01日 14時59分16秒
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