ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2014年11月14日
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この夏、14歳でカナダの大学に奨学金付きで入学した大川翔くんがメディアで取りざたされたことは記憶に新しいことと思います。

彼が、そこに至るまでや幼いころ、親がどのように育ててくれたかということなどを書いた本『 ザ・ギフティッド 』をようやく入手。



前半は彼が書いているとは言え、どちらかというと子育て本的な感じがしました。
格段特別なことをやっているような感じは見受けられませんでした。
当たり前のことを当たり前としてやるということだけかな~。

この期に及んでも日本国内においては、保育園か、手元に置いて子育てするかという議論がありますが、こちらのご家庭は、両親ともに働いておりますので、完全に保育園型。
保育園のメリットというのも書かれておりますので、必見かと。

結局、親がどのように捉えるかというところなのかなぁ~。


まぁ、その前半部分よりもやはり私が興味深いのは、能力のありすぎる子どもに対する諸外国の教育システム。

欧米では、高すぎる能力に対しては、ただ「天才」としてあがめるのではなく(場合によっては奇異に見るのではなく)、「才能を社会のために還元する能力」と捉えているところが、日本と大きく異なる点でしょう。

この捉え方が根底にあるからこそ、飛び入学も可能。
しかし、逆にゆっくりとした発達の子どもたちには、日本的に言うところの「留年」もあり。

「個」をどう捉えるかというところなのでしょうが、日本がはき違えている「個」とはここは違うところだと思いました。

日本の場合、結局「個」が責任転嫁のためのものとなっているような気がします。
「自己責任」とか「個性」とか……。

そういえば、日本は飛び入学とかさせてしまうと、子どもの発達に必要なモラルとか躾ができなくなるということが議論の中心になっていますが、少なからず、本書を読んだり、私の周辺の天才児の様子を見ていると、問題ないような気がします。
ある程度のサポートが必要なことは確かですが、このような天才児は精神年齢も高い!

半年前だった、金原瑞人さんの講演会の時にお嬢さんの金原ひとみさんが中学生の時に彼のゼミに大学生と交わって授業を受けた時の様子を質問させてもらったのですが、全く問題がなかったと答えてくださいました。
それは、彼女に問題がなかったこともですが、大学生も彼女の能力をすぐに理解して同じ大学生として講義では議論していたそうです。


(灯台下暗し!)

うちの娘にとっては異年齢で過ごすことはメリットだらけだったのですが、まぁうちのことはさておき、当時3月生まれのお子さんをお持ちの母がおっしゃっていたことは、通常の幼稚園だったら、学年が変わってクラス替えがあっても、うちの子はそのクラスで常にいちばん年下で、お世話される側ばかりのはずだったが、異年齢のため、学年があがると自分のクラスに、自分より年下の子がいて、お世話をするということができ、それが自信につながったということ。

同年齢だと、発達段階も似ているので、保育者や教育者がまとめやすいというのが、本音でしょうね。
しかし、同年齢=発達段階一緒……というのは、ただの幻想というのも、現場にいてつくづく感じます。

まとめやすい、扱いやすいというのは、実年齢ではなく、発達年齢の方だと思います。


本書は、その辺も踏まえて読むとかなり深く読めるかと思います。



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最終更新日  2014年11月14日 13時24分12秒
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Re:才能を社会のために還元する能力/『ザ・ギフティッド』。(11/14)  
H.K さん
今晩は、H.Kです。

「ザ・ギフティッド」は面白そうな本だと思いました。外国では、高すぎる能力を「才能を社会のために還元する能力」と捉えているというのが、興味深いです。日本の学校の教育って、記憶が主体で、皆を同じような人間にしようとしている傾向がありますよね。その方が管理しやすいのかもしれませんが。アメリカ等では、例えば原発に賛成か反対か等を、クラスの人間を半分にして、賛成派と反対派に分けて、相手を論破させる訓練をし、賛成派と反対派を逆にして、討論させ、相手を論破させたりするそうです。問題を自分の問題として、深く考える練習になりますよね。なあなあですまそうとする日本の教育では、自分で物事を深く考える力がつかないと思います。 (2014年11月18日 22時19分32秒)

Re[1]:才能を社会のために還元する能力/『ザ・ギフティッド』。(11/14)  
幻の民  さん
H.Kさん

日本の教育が全て悪いとは思わないんですよ。
秀でた才能を育てる部分がまだ未完成だなと思っています。
海外に住んでいる友人から、日本の指導要領の水準の高さは海外に出て初めて気が付かされるとも教えられました。
ちなみに、ディベートについては、私は賛成でもあり、反対でもあり、微妙です。
論破することも時と場合だと思ってますし。
「教育」というのは、「正解」だったかも~と感じるまでには10年以上の時間を要しますので、短い時間で結論を要しようと思えば無理がありますね。 (2014年11月18日 22時54分49秒)

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