ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

2020年12月01日
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「鬼籍通覧」シリーズの『​  隻手の声  ​』を読んだ時にネットで様々な方々の感想をサーフィンしていた時に、似たような内容だけど、更に深く掘りこんでいる作品があるとして、紹介していたのが、今回読んだ『​ 虜囚の犬 ​』。

​ ​

ビジネスホテルで殺された被害者が自分の家の離れで女性を監禁しており、かつてはそこに監禁していた別の女性を殺していたという事件。

なぜ彼は女性を監禁していたのか、誰が彼を殺したのかというのが当然ミステリーとしての主軸にはなるのですが、監禁されていた女性の共通点、彼の生い立ち、はたまた両親の生い立ちが、明らかになって来ることで、この事件が彼自身の個人的なことではなく、彼に関わる人物の過去の負の連鎖がこのような凄惨な事件になるということを綿密に練られて書かれています。

事件そのものもかなりえぐい内容となっているのですが、それでも目が離せない。

この作品自体「虐待」と括られるようですが、それだけでは語りつくせない、日本の因習というものが浮き彫りとなっています。


書きたいのだけど、ミステリーとしてもかなり読みごたえがあるのでこれ以上書けないのが残念。

という訳で、こんなメモ程度の感想で興味惹かれた方は読んでみて下さい。


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最終更新日  2020年12月01日 19時58分56秒コメント(0) | コメントを書く


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