ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2021年09月05日
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矢部太郎さんの新作『​ ぼくのお父さん ​』を読みました。

​ ​

今回はオールカラーです。
でも、色調がとっても淡くて、目にも優しく違和感なく読むことができました。
私の場合カラーだと、色合いによっては目に刺激が強すぎて読みづらくなることがあるのです。
そのため、コミックの場合はカラーなしの白黒がいちばんいいんですけどね。
しかし、今回は全く問題なく、逆に矢部太郎さんのほんわか筆力にマッチしていた位。


タイトル通り、作者の幼い頃のお父さんの行動をコミックにしているのですが、芸術家だからでしょうか。
あまりステレオタイプ的に見てはいけないとは思いますが、お父さんの言動には突っ込みどころ満載です。
そこを作品にしているのですが、一読者としてもお父さんにはかなり突っ込みたくなる位ですから、当事者は突っ込むというよりはかなり振り回されたのかもしれません。

印象的だったのは、お父さんがサラリーマンでないことを上手くお友達に説明できない作者。
毎日自宅にお父さんがいることを幼心に引け目すら感じていたようですが、お友達たちの反応が「毎日いていいなーー」というもの。
小学生の頃はまだ父親というのは疎ましく感じる手前。
逆にもっとそばにいて欲しいという一般論としての子どもたちの気持ちがそこには当たり前のようにあり、描かれ、そしてすーーーと読んでいても心に入っていき、ほっこりするエピソードでした。

突っ込みどころ満載のお父さんの奇行は読んでもらってからのお楽しみということになりますが、お父さんの奇行が多すぎて、父、息子の軋轢ってあまりなかったのかもと思うと大人になっている私としてはちょっと羨ましい感じがしました。


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最終更新日  2021年09月05日 08時02分51秒コメント(0) | コメントを書く


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