ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

2021年09月22日
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「工学部ヒラノ教授」シリーズは通算何冊目になったのか定かではなくなりましたが新刊『​ 工学部ヒラノ教授の傘寿でも徘徊老人日記 ​』を読みました。

​ ​

筆者自身、このシリーズ、何度も同じことを書いていると語っているのですが、今回は毎度おなじみの内容は少なくて、独居老人の生活をつぶさに書いていらっしゃいました。

毎朝4時に起きて軽く朝食をとり、5時過ぎには散歩用の身支度を整えて、ウォーキング。
その帰りにスーバーによって買い出しをし、帰宅後新聞を読み、ラジオ体操をして執筆活動。
午後からは映画を観たり(DVD)読書をして過ごし、夕方軽くウォーキング。
その後は夕食を取り、テレビを観たりして、20時には就寝という一日を過ごされているらしいです。


もちろん、今も午前中は仕事に行き、帰宅するとすぐ息子の病院。
午後からは息子と一緒に昼寝という外から見ればのどかな生活を送っていることには間違いないのですが、やはり息子の介護がぴったりとくっついておりますので、外から見るほどは穏やかではありません。
何せ、息子の投薬時刻に合わせての起床、就寝となりますし、何よりも夜中に頻繁に起きる息子のケアが毎日襲ってきます。
(と書けば、息子は人間のように見えますが、息子は猫です。でも、このような介護生活となります)

とは言え、教授も望んでこのような状況になられた訳でもなく、何分にも遺伝性の難病を奥様は患い、亡くなられたということが大きいことは念頭にいれていなくてはなりません(同様の病気で娘さんもすでに亡くなっておられます)。

それでも、追われることなく、読書をして映画を観て、それを文章という形でアウトプットできる傘寿に私がなれるかというと、確率的に20%。
まず、アウトプットできる能力が欠落しているかもしれませんし、インプットすらできない体力になっているかも。

それでも、やはりこのような生活を目標としてしまします。

本書の後半では亡くなった娘さんのことが書かれています。
これまでのシリーズでも書かれていたのですが、今回がいちばん長く書かれているかも。

また、娘さんは亡くなるまで自分自身の手記を書き綴られていたそうで、次回はそれを含めて新刊としてどうも刊行されるみたい。


そして、まさにあとがきには本書を脱稿した直後、持病の大腸壁室の出血を起こし、入院した顛末も書かれています。
わずかなページですが、この病気に関してのことが少しでも分かり、病の不思議さを改めて学ばせてもらうのでした。


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最終更新日  2021年09月22日 21時28分19秒コメント(0) | コメントを書く


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