ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

2021年09月28日
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初めましての作家さんだと思い込んでいましたら「楯岡絵麻」シリーズの作家さんでした。
ということで、『​ 連弾 ​』を読みました。

​ ​

都内の公園で死体が発見されます。
被害者は前日近くのホールで行われたクラッシックコンサートに来ていたが、途中で会場を後にした客であることが判明。
捜査一課の音喜多と音楽隊志望でありながら、未だに転属させてもらえない所轄の刑事鳴海が事件の解決に挑む。

ベートーベン好きにお勧めです。

まぁ、これが一つの楽しみ方になります。

が、メインの楽しみ方は、点と線がつながっていく描き方でしょうか。
この物語、案外早くにというか、最初の時点で犯人はこいつだろうということは想像できてしまいます。
で、その犯人の周囲に幾つかの人物が現れるのですが、それがどのようにして犯人とつながっていくのかというのが、過去と今を交錯させながら描いています。
これが、なかなかこの作品の内容と上手くマッチしていて読みながら、なるほどねーーーと膝を打つ感覚。

しかしです。
この犯人、ほぼ天涯孤独のような環境にありながら、あそこまで自分の力でのし上がれるのか(もちろん、途中で他人も巻き込むのですが、巻き込むのも犯人自身が巻き込んでいく)はなはな疑問。
とりわけ、成人してからあのように上手くいっちゃうのだとしたら、これは彼の過去の生育環境よりも、そもそも実はサイコパスだったのではないかと穿った目で見てしまいました。

が、音喜多と鳴海のペアは面白くて好感持てたので、是非シリーズ化を望む!


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最終更新日  2021年09月28日 13時43分38秒
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