新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

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2006年04月18日
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アルコール度数70度を越えるといわれる、禁断の酒。ご存知アブサンである。

原料は、苦よもぎや自分はカトマンズでおせわになったウイキョウなどだそうだ。
ウイキョウと言ってもイメージできない人は、インド料理店に出向いた時にでも
レジ周りに置いてある可能性が高いので、次回よく観察してみていただければ。
食中毒などを忌避する目的で、僅かに口に含むものだそうだ。私自身は、カトマンズ
で味を覚えて以来、インド料理店では探してまでも拝借するようにしている。


もともとは医師がくすりとしてl考案したものだそうだが、その発明されたフランス
では、この酒に魅せられて惑溺した詩人、夭逝した文学者があとを絶たないという
ほど、素晴らしく中毒性があったらしい。詩人ヴェルレーヌや画家ロートレックが



夜の小鳥  ポオル・ヴヱルレヱン



鶯は高き枝より流れに映るその影を
眺め 水に落ちしと思ひて、
樫の木の頂にありながら常に溺れん
事のみ恐れき。
(シラノ・ド・ベルジュラック)


霧たち籠むる河水に樹木の影は
煙の如くに消ゆ。

その時影ならぬ枝の間より何処と知らず
夜の小鳥は泣く。
ああ旅人よ。いかに此の青ざめし景色は、
青ざめし君が面を眺むるらん。

いかに悲しく、溺れたる君が望みは、
高き梢に嘆くらん。

訳 永井荷風








実は、中毒の原因は原料の苦よもぎの中の成分にどうやら幻覚を含む
向精神作用があるからだと100年も前に突き止められたそうだ。


さて、この苦よもぎ。

不思議なところで話題になってしまった。

チェルノブイリという言葉が、どうやらChernobyl Pictures チョールヌイ
(chornyi、黒い)という言葉と、ブイリヤ(byllia、草の葉または茎)を
組み合わせたものだというのだが、それがほかならぬ苦よもぎを指し
示すのだと、言い出した。ニューヨークタイムズの記事が起源になった都市
伝説である。

なぜ伝説が始まったのかというと、苦よもぎはあの聖書にヨハネ黙示録第8章
として以下の箇所に記述があるからだ。


言わせてもらって恐縮だがこのエピソードを切り出す人はどちらかいうと
カルト傾斜の兆しがある。反原発運動が、他から卑しまれてしまうのはそんな
善意か否かはわからないがカルト的動機でさまよってくる人たちの密度がやや
多いことにある。


一方で、ソビエトで放射能で死んだ人が増えている事実をけして取り上げようと

テーマとして考えようとはせず「ウォッカの飲みすぎで死んだ人が増えた」とか
「アブサンの中毒で死ぬこともある」という話題にすりかえようとする動きも
あるらしい。生きてゆく希望を求める人は、その程度のでたらめにも容易く理解
を示すとか。とかく知に殉じて話題を育てることは極めて難しいようだ。私自身
がそれを痛切に体感してきた。




第8章

REV08:01 小羊が第七の封印を開いたとき、天は半時間ほど沈黙に包まれた。
REV08:02 そして、わたしは七人の天使が神の御前に立っているのを見た。
     彼らには七つのラッパが与えられた。
REV08:03 また、別の天使が来て、手に金の香炉を持って祭壇のそばに立つと、
     この天使に多くの香が渡された。すべての聖なる者たちの祈りに添えて、
     玉座の前にある金の祭壇に献げるためである。
REV08:04 香の煙は、天使の手から、聖なる者たちの祈りと共に神の御前へ立ち上った。
REV08:05 それから、天使が香炉を取り、それに祭壇の火を満たして地上へ投げつけると、
     雷、さまざまな音、稲妻、地震が起こった。
REV08:06 さて、七つのラッパを持っている七人の天使たちが、ラッパを吹く用意をした。
REV08:07 第一の天使がラッパを吹いた。すると、血の混じった雹と火とが生じ、地上に
     投げ入れられた。地上の三分の一が焼け、木々の三分の一が焼け、すべての
     青草も焼けてしまった。
REV08:08 第二の天使がラッパを吹いた。すると、火で燃えている大きな山のようなものが、
     海に投げ入れられた。海の三分の一が血に変わり、
REV08:09 また、被造物で海に住む生き物の三分の一は死に、船という船の三分の一が壊された。
REV08:10 第三の天使がラッパを吹いた。すると、松明のように燃えている大きな星が、天から
     落ちて来て、川という川の三分の一と、その水源の上に落ちた。
REV08:11 この星の名は「苦よもぎ」といい、水の三分の一が苦よもぎのように苦くなって、
そのために多くの人が死んだ。
REV08:12 第四の天使がラッパを吹いた。すると、太陽の三分の一、月の三分の一、星という
     星の三分の一が損なわれたので、それぞれ三分の一が暗くなって、昼はその光の
     三分の一を失い、夜も同じようになった。
REV08:13 また、見ていると、一羽の鷲が空高く飛びながら、大声でこう言うのが聞こえた。
    「不幸だ、不幸だ、不幸だ、地上に住む者たち。
     なお三人の天使が吹こうとしているラッパの響きのゆえに。」












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最終更新日  2006年04月19日 01時07分48秒
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