昨年の12月からだったか司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」がNHKの大河ドラマの枠を使って放映されるとのことで、その司馬遼太郎の「坂の上の雲(全8巻)」を昨年の10月くらいから読み始めたのですが、未だに読み終わっておりません。ようやく、この8月12日~15日の僕のささやかな夏休みの期間に第5巻を読み終えました。

上の写真は第3巻ですが、この夏休みに読んだ第5巻は、ほとんどが日露戦争に関する記載で、それも旅順、203高地といった陸戦が中心でした。坂の上の雲は秋山好古と秋山真之の兄弟を主人公とする物語のはずですが、この第5巻には二人は殆ど登場しません。
弟のほうの秋山真之は海軍ですから、陸戦の舞台である203高地に登場しないのは当たり前かもしれません。また兄の秋山好古は騎馬隊を率いていて、満州方面に展開していて、海岸線にある203高地から離れているので、物語中に出てこないのですね。
従って、物語の中心は将軍乃木希典となります。僕は、この乃木将軍は、日本が日露戦争に勝利した立役者だとばっかり思っていましたし、子供の頃に祖父からも乃木将軍の偉さ、さんざん聞かされた思い出があります。
ところが、司馬遼太郎によると、203高地を奪取するために多くの日本の若者が命を落としたのは乃木将軍が何の作戦も考えずに、ただ兵士たちに突撃命令を出したせいであり、乃木将軍は愚将だというのです。
乃木希典
そして、203高地を実際に奪取する作戦を考案して果敢に実行せしめたのは、当時「満州軍総参謀長」であった児玉源太郎という陸軍大将だということです。
児玉源太郎
いつまでたっても203高地を奪えない乃木軍に腹を立てた児玉大将が、自ら前線に出ることを満州軍総司令官の大山巌に進言し、大山もこれを認めて、結果児玉の指揮の下、203高地を奪ったというのが司馬遼太郎説です。
詳しくは「坂の上の雲」を読んでいただくとして、僕がびっくりしたのは乃木将軍に対する司馬遼太郎の評価が余りにも低いことです。
乃木将軍のことを愚将だという説もあることを50台半ばの年齢になって初めて知った!ということにもショックを受けましたが、当たり前だと思っていることが当たり前だと単純に信じてはいけないということを改めて思いました。
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