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仲間、家族に囲まれて闘っていた桑名正博さんが、亡くなられました。

7月15日に倒れてから、皆、奇跡を信じて、一緒に闘ってきました。

奇跡は、起こらなかったのではなく、十分、ここまで、奇跡を見せてくれました。

ほんとうに、勇気を与えてくれたことだと思います。

残念です。。。

ご冥福を、お祈りいたします

歌手の桑名正博さんが死去

　「セクシャルバイオレットＮｏ．１」などのヒット曲で知られる歌手の桑名正博（くわな・まさひろ）さんが２６日午前１１時４４分、呼吸不全のため、大阪市内の病院で亡くなった。

　桑名さんは７月１５日早朝、大阪市内の自宅で倒れ、同市内の病院に緊急搬送されたが、意識不明の重体が続いていた。

昭和２８年、大阪市天王寺区生まれ。中学時代からギターを始め、音楽の道に入った。４６年、ロックバンド「ファニーカンパニー」を結成、翌年、「スイートホーム大阪」でデビュー。

　歌手活動以外にも、俳優として映画やテレビ、ミュージカルなど多方面で活躍。親しみやすい大阪弁と気さくな人柄で知られ、約２０年前から生まれ育った大阪に本拠地を移し、ライブ活動などを行っていた。

　阪神大震災では被災地でボランティア活動を行ったり、障害者施設でライブを行うなど福祉活動にも意欲的だった。

　５５年には歌手のアン・ルイスさん（５６）と結婚、長男で歌手の美勇士（みゅうじ）さん（３１）が誕生したが５９年に離婚した。その後、再婚している。

　今年で歌手生活４０周年を迎え、１１月に記念のベストアルバムを発売しようと準備が進められていた。闘病中は、音楽仲間や芸能人ら、多くの人が見舞いに訪れ、回復を祈っていた。

５９歳カリスマロッカー・桑名正博さん、逝く

　脳幹出血のため入院していた歌手、桑名正博さんが２６日午前１１時４４分、大阪市住之江区の病院で心不全のため死去した。５９歳だった。７月１５日早朝に自宅で倒れてから１０４日目で、意識不明の状態が続いていた。波瀾万丈の人生だった桑名さんらしく、３０日の葬儀の後、霊柩車での御堂筋パレードで見送る。

奇跡は起きなかった。７月１５日未明に脳幹出血で倒れ、意識が戻らないまま１０４日目。カリスマロッカーが静かに息を引き取った。

　亡きがらが移された大阪市港区の唯称寺では、大ヒット曲「セクシャルバイオレットＮｏ・１」やライブ音源が流され、愛用のギターも遺体の近くに。長男でミュージシャンの美勇士（３１）は「１日で亡くなるはずやった人が３カ月ももったんですから、十分に奇跡的やと思う。やっぱり桑名正博はスゴい人やったんやな」と気丈に振る舞った。

　美勇士や関係者によると、入院していた桑名さんは自発呼吸ができず、人工呼吸器を装着。容体は比較的安定していたが、この日朝になって呼吸や心臓が弱くなり、駆けつけた母親、妻の栄子さん（４８）、妹で歌手の晴子（５６）の親族３人が最期を看取ったという。

　親族らの願いは叶わなかったが、その歌声のような力強い生命力を最期までみせた。病院に搬送されたとき、すでに呼吸は停止。血圧も上がり２６０以上に。脳幹出血と診断され、「もって１２時間」とさえ宣告された。手術はできず、栄子さんは「しんどい時間を長くしたくない」とも話していたという。

　入院当初は晴子、美勇士、事務所関係者らが交代で桑名さんを見守ったが、最近は栄子さんが付きっきりで看病。手足をマッサージし、回復を祈った。栄子さんは入院から３カ月経ってもほとんど自宅に帰ることはなかった。自宅に帰っても、「不安で、休めない」。すぐに病室に戻り、夫の横で夜を過ごしていたという。

　ステージ復活は叶わなかった桑名さんに、前代未聞の“お別れの場”が用意された。事務所が３０日午前１１時半からの葬儀・告別式の後、午後２時半から大阪の御堂筋を北から南へ、リンカーン霊柩車でパレードを行うと発表した。

★葬儀・告別式

　通夜は２９日午後７時から、葬儀・告別式は３０日午前１１時半から大阪市阿倍野区阿倍野筋４の１９の１１５、やすらぎ天空館で。喪主は妻、栄子（えいこ）さん

歌手・上田正樹「志半ば、悔しかっただろう」

　歌手の桑名正博さんが２６日死去したことについて、交流のあった歌手、上田正樹は「彼は生涯現役でこれからもずっと音楽を続けていくつもりだったと思う。志半ばで倒れ、悔しかっただろう。僕も音楽を分かり合える数少ない友人を失って本当に残念です」と心境を語った。

内田裕也、桑名正博さんに「長い間お疲れ」
　脳幹出血のため入院していた歌手、桑名正博さんが２６日午前１１時４４分、大阪市住之江区の病院で心不全のため死去した。５９歳だった。７月１５日早朝に自宅で倒れてから１０４日目で、意識不明の状態が続いていた。波瀾万丈の人生だった桑名さんらしく、３０日の葬儀の後、霊柩車での御堂筋パレードで見送る。

　４０年来の友人でロック歌手、内田裕也（７２）が東京から駆けつけ、午後１０時４０分から２０分間、桑名さんと対面した。

　桑名さんが１９８１年に大麻取締法違反で検挙され、不起訴になったが、レコード会社から契約を切られたとき、復活ライブを用意してくれたのが裕也だった。

　桑名さんに何と言葉をかけたか問われると、「長い間お疲れさんって言ったよ」と語り、唯称寺を後にした。

文枝、桑名さんは「破天荒で豪快な男でした」

桑名さんと親交のあった落語家・桂文枝（６９）は２６日、所属する吉本興業を通じて心境を吐露した。

　「訃報に接して残念でなりません。奇跡を信じていただけに辛いです。甘い歌声で繊細な歌手でしたが、普段は芸人のような破天荒で豪快な男でした。一緒にいていつも楽しかったです。ご冥福を祈るばかりです」

　桑名さんが倒れ、緊急搬送された７月１６日には、自身の襲名披露公演を６時間後に控えたハードスケジュールを縫って入院先の大阪市住之江区の病院に駆け付けた。「自分も頑張るから、まさやんも頑張るんやで」。手を握って呼びかけ３０分間、友のそばで回復を祈ったが、ついに願いは叶わなかった。

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