「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2022.03.17
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カテゴリ: 美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​フェルメール作品が上野の森に集まった2018年には喜んで予約して入館しましたが〜混んでてビュクり

日本の美術館内部は撮影禁止なのでやむなく外の掲示を撮影いたしました

なかなか素敵なレイアウト手書きハート4点の作品。一部分のみ

2018年、東京・上野の森美術館「フェルメール展」にて


『紳士とワインを飲む女』『手紙を書く女』『牛乳を注ぐ女』『真珠の首飾りの女』


「上野の森美術館」外部ポスター2018年撮影

『真珠の首飾りの女』1662年〜1665年頃

油彩 カンヴァス 51.2cmx45.1cm

ドイツ連邦共和国「ベルリン国立美術館」所蔵。


ヨハネス・フェルメール
Johannes Vermeer
(1632-1675)


1632年10月31日?〜1675年12月15日?(43歳?)

 Jan van der Meer van Delft
ヤン・ファン・メール・ファン・デルフト

オランダ(ネーデルランド共和国)の画家。



30歳〜33歳頃の作品。


​​ 真珠の首飾りの女』 を知る ♪​​​


鑑賞のポイント1 . ​「消された地図」​

少女の後ろの壁には・・・

上半身と重なるように「地図」が描かれていたが

創作の途中で塗りつぶされたことがわかっている。

つまり、構図は、

『手紙を読む青衣の女』 とほとんど同じ ​だったのだが、

二つの作品は30代はじめのほぼ同時期に制作されたが、

地図や窓の有無で印象が大きく異なる。



​地図という小道具​を排除したため、

窓から入る光そのものが主役であるかのような印象になり、


衣装の黄の色彩も際立っている


鑑賞のポイント2 .

画面にアクセントをもたらす ​明るい朱色のリボン​

白と黄色で構成された画面で、

ひときわ目を引く明るい朱色のリボンは、

絵を見る者の視線を、

うっとりする少女の表情へと導く役割を果たしている


鑑賞のポイント3 .

最高級品の毛皮が使われたお気に入りの ​「黄色いマント」​

黄色いマントは・・・

​6作品に“登場”​

イタチ科のオコジョの毛皮が

襟などにあしらわれた最高級品で、

死後作成された財産目録にも

​「白い縁取りのついた黄色いサテンのマント」​



フェルメールが死ぬまで手元に置いていたもの、


オコジョの毛皮は・・・

王侯貴族に愛用され、

ロシアから輸入されていたため 値段も高かった


純白になる冬毛がもっとも好まれ、

ところどころに斑点があるのは、

1年中色が変わらない尻尾の毛。

かつては、

王侯貴族のものだった毛皮を着せることで、

庶民が着飾った姿を揶揄し、

「虚栄心」や

「自己愛」への戒めを

暗示したとも言われる。


鑑賞のポイント4 .

静かで穏やかな空間をかもし出す ​「空白の壁」​

これほど大きな空白は・・・

ほかの作品には見られない

​この絵の最大の魅力の一つ。​

「身づくろいをする女性」は、

当時のオランダで好まれたテーマだが、

ほとんどが大きな鏡や使用人などとともに描かれていた。


フェルメールは・・・

そうした小道具を用いない ​“引き算の美学”​ で、

静かで穏やかな空間を表現したのだ


鑑賞のポイント5 .

​「鏡は虚栄心を暗示する」​

西洋絵画において、

「鏡」は・・・

真実の姿を映し出す一方、

飾り立てた外見しか映し出さないため、

「虚栄」 を暗示するともいわれている。

また、

美しさの象徴であり、

美の女神ヴィーナス とともに描かれることもある


鑑賞のポイント6 .

​「画面を上下二分する」明と暗の部分​。

光があたっているテーブルの上には・・・

化粧用のハケと紙切れと小さな碗。

​その下方には光は届かず、​

布地に覆われている。

最初はこの布は短く、

テーブルの下には床が描かれていたのだが、


フェルメールはここでも、

​“饒舌”であることをやめ、​

少女にだけ視線を集めるよう変更した


鑑賞のポイント7 .

​椅子の上には 「リュート」 ​が置かれていた。​​​

リュートは・・・

マンドリンに似た弦楽器で、

複数の弦を弾いて和音を出すことから、

​「人間関係」、​

とくに 「恋人」 のシンボル​ とされていた。


リュートが椅子の上に描かれたままであれば・・・

少女がこれから 恋人の元へ 向かおうと

身支度を整えている場面だと想像できるのだが、


フェルメールはこれを消してしまった

しかし、それが逆に

見る者の想像力を掻き立てる効果をもたらしている


16世紀イタリアの「カラヴァッジョ」が描いた

『リュートを弾く若者』

ロシア「エルミタージュ美術館」所蔵。

(フラッシュ禁止:展示室が暗くて撮影環境が最悪


(参考文献:朝日新聞出版/フェルメールへの招待より)




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最終更新日  2022.03.17 00:10:10
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