「きらりの旅日記」

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2022.11.11
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カテゴリ: 美術館・博物館
パブロ・ピカソ代表作『泣く女』とは?生涯に画風が変わり続けたパブロ・ピカソはどんな人だったのでしょう

パブロ・ピカソ
Pablo Picasso



女というのは、悲しむべきものなのだ[ピカソ]



パブロ・ピカソ
Pablo Picasso

1881年10月25日〜1973年4月8日(91歳没)

​【ピカソのプロフィール】​

流派= 基本は、キュビスムだが、つきあう女性に合わせて変化。

得意なモティーフ= 人物(とくに女性)、鳩など。

尊敬する芸術家= セザンヌから多くを学んだ。

 ブラックは、ともにキュビスムを追求した。

家族・恋愛= 若い頃は、純愛思考で、

 30歳で同棲を始めたエヴァが4年後に病死した時には、

 心から悲しんだという。

妻になるオルガが、ピカソの母に挨拶に行った時=



 あの子は自分のことしか考えてないんだから」

 と言われたとか(そのとおりの結果に・・・)



​【ピカソの年譜】​

1881年10月25日、 スペインのアンダルシア地方マラガ生まれ。

 父は、美術教師。

1900年、 パリに出る(親友の自殺を機に1903年頃から暗い画風の

​「青の時代」​ に入る。)

1904年、 モンマルトルの「洗濯船」で暮らす(フェルナンドと出会い、

​「バラ色の時代」​ に突入。)

1907年、 初期キュビスム作品

『アヴィニョンの娘』 を発表。


オルガと結婚(1955年病死)

「新古典主義の時代」

1927年、 マリー=テレーズ・ジローと出会う。

1936年、 ドラ・マールと出会う。

『ゲルニカ』 制作。


1942年、

1961年、 ジャックリーヌ・ロックと再婚。

1973年4月8日、 南仏ムージャンで死去(享年91歳)



​ピカソの『泣く女』・・・とは?​

ヒステリックに泣きわめく女性を、

キュビスムの手法で描いた作品。


キュビスム(立体主義)は・・・

セザンヌが開拓し、

ピカソやブラックが発展させた手法。


対象を単純な幾何学的立体に分解して組み立て直したり、

複数の視点から見た形を合成したりするのが特徴です。


この作品では・・・

女性の顔が立体というより、

平面的な図形に分析され、

正面と横顔が組み合わされています。



「わけのわからない絵」の

代名詞のようにいわれるピカソですが、

じつは、

とても絵が上手い神童でした。

100年早く生まれたいれば、

ゴヤのような宮廷画家になっていたでしょう。


けれども彼が生きたのは、

写実的な絵を上手に描くだけでは売れない時代。


世界中の才能が集まる

20世紀初期のパリで生き残るには、

常に新しいスタイルを打ち出して、

時代を先取りしていかなければならなかったのです。



写実的な「青の時代」と「バラ色の時代」を経て、

キュビスムで脚光を浴びた後、

「新古典主義の時代」で写実に戻っていたピカソ。


再び、キュビスム的な表現に向かわせたのは、

26歳年下の愛人で写真家のドラ・マールでした。



ピカソ初の社会派絵画となる大作 『ゲルニカ』 は、

知的な彼女の助言なしには生まれなかったでしょう。


けれども当時、

ピカソには、本妻とドラの他にも若い愛人が・・・。

誰を選ぶのかと問い詰めれば、

「殴り合いで決めろ」

といい放ち、

ドラのプライドを傷つけます。


しかも、

彼女が泣き叫ぶ姿を面白がって、

『泣く女』 のモデルにする始末。


20世紀の巨匠ピカソは、

女性を踏み台に成長する。

​“自己中”男でもありました。​



「女性は女神かドアマットのどちらかだ」。

この迷信どおり、

ピカソは女性を美神とあがめて、

新しい画風の霊感を得る一方で、

別の女性に関心が移ると、

ドアマットのように踏みつけました。


ロシア出身で、

保守的な妻:オルガに、

顔がわかる絵を描いてほしいと頼まれれば、

キュビスムを捨てて

「新古典主義の時代」に。


10代の若さにあふれた癒し系の

マリー・テレーズを愛人にすれば、

官能的な女性像を描き、

“自立した女”ドラと出会えれば、

キュビスムに戻って社会派の『ゲルニカ』を・・・・



ピカソが時代に合わせて、画風を変えれば変えるほど、

不幸になる女性も増えました。


オルガとドラは精神を病み、

マリー=テレーズと、

2番目の妻:ジャックリーヌは、

ピカソが他界した後に自殺。


難を逃れられたのは、

「私はドラになりたくない」と早々に去った、

フランソワーズという愛人くらいです。

(参考文献:幻冬舎/西洋絵画入門より)
(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2022.11.11 00:10:10
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