「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2023.08.02
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カテゴリ: 歌舞伎
歌舞伎座2023年7月大歌舞伎夜の部最後の演目は、成田屋さんのなんと豪華な舞踊でした

歌舞伎座


【夜の部】

三、九世市川團十郎没後百二十年

 新歌舞伎舞十八番の内

『鎌倉八幡宮静の法楽舞』
​かまくらはちまんぐうしずかのほうらくのまい​

作:松岡亮


・・・あらすじ・・・


ここは、

鎌倉の外れにある荒れ寺の近く。

先頃よりこの荒れ寺に

ちみもうりょう
魑魅魍魎 が出現し、

人々を悩ましているという訴えがあったため、

鎌倉極楽寺の僧である方便坊( 種の助






普聞坊( 廣松 )、寿量坊( 男虎 )、随喜坊( 玉太郎 )たちが

法力で退散させようとやって来る。


更け行く空も星月夜 

 鎌倉山の山の端も、


怪しの魔風沸き起こり 

 怪しの魔風湧き起こり




やがて夜も更けると、

荒れ寺の主である老女に味方する物の主である

老女( 團十郎 )が姿を現し、

この老女を現し、

この老女に味方する物の怪の

うぶめ
児太郎 )や、

じゃこつばば
蛇骨婆( 九團次 )たちも出現する。


そして老女たちは、

ひと指し舞を踊って見せると、



姿を消していく。


この言葉を受けて最初に現れたのは、

提灯( 新之助 )で、

提灯は、自らの謂れを語っていく。


ご利生深き浅草寺 

 たずねる先祖の八代目


 寄進なしたる謂れあり・・・


続いて姿を見せたのは、

しろぞうず
狐の白蔵主( 團十郎 )。

白蔵主は、

狐を狩る猟師を懲らしめようとしたものの、

きつねわな
狐罠にかかってしまった失敗談を話す。


白蔵主と入れ替わるようにして、

三ツ目( ぼたん )が駆け付けると、

三ツ目は可愛らしく踊っていく。


わしが在所は深川の 

 木場の方かたへのわび住まい

 御贔屓 (ごひいき) ​ありつき名取草・・・​



そこへ

​「油のご用はござりませぬか」​ と声が掛かり、

​あぶらぼうず​
油坊主( 團十郎 )がやって来る。

油坊主は、

京都八坂神社の灯籠に油を差そうとして、

かえって油をこぼした様子を物語る。


油坊主が足早に去ると同時に現れたのは、

三途の川の船頭( 團十郎 )、

町娘( ぼたん )、

若船頭( 新之助 )の親子。

姑獲鳥や蛇骨婆はこれに驚きながらも、

船頭親子が揃ったからは

共に踊ろうと申し出て、

一同は賑やかに踊り始める。


折しも鐘の音が響き、

主の老女の舞が始まる時刻となるので、

船頭を始めとした物の怪は、

これを見物するためにその場を後にする。



まもなく、老女は在りし日の静御前( 團十郎 )の姿になって現れ

かつて鎌倉八幡宮で披露した法楽舞を踊ってみせる。


 ​しず​やしずじずのおだまき くりかえし
賎や賤しずの苧環 繰り返し、

昔をいまに なすよしもがな


そこへ幻の源義経( 團十郎 )も現れ、



ふたりは、華麗に舞う。

いつしか義経の姿も消え、

ひとり残った静御前は、

戦のために義経のみならず、

我が子まで殺されたことや、

仏法にすがった物の

救われなかった思いなどを振り返り、

恨みの念を強くしていく怒ってる


世の中への呪いの思いも抱く静御前に、

平知盛や平家の官女、

さらに戦いのために死んだ民の霊が憑依していくうちに、

静御前の姿は化生( 團十郎 )へと変じる。


この様子を見守っていた方便坊や普聞坊たちは、

祈りの力で化生を退却させるべく挑んでいくものの、

恨みの念が強く圧倒されてしまう。


ここへ二宮姫( ぼたん )と

竹抜五郎( 新之助 )姉弟が駆け付け、

化生と対峙する。


大力無双の力を持つ、

二宮姫と五郎のために、

さしもの化生も怯み、

ついには退散させられるのであった。


・・・おわり・・・



歌舞伎座公演は、7月に終了しました。


(写真撮影:ほしのきらり。)​​



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最終更新日  2023.08.02 00:10:14
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