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2013年01月20日

アマゾンKindle Fire HDを使ってみて一月が経過したが、Androidスマートフォンやタブレットと比較すると、自由度が低いために使い勝手の幅はかなり落ちる。Google Playが利用出来ればより一層楽しむことが出来るのかもしれないが、現状ではアマゾンAndroidアプリストアからだけ。

Google Playと比較すると、アマゾンAndroidアプリストアの方がまだ安全性が高いように感じるので、門戸開放だが危険一杯のGoogle Play、アプリ限定ながらも安全優先のアマゾンAndroidアプリストア、どちらを選んでも一長一短と言ったところか。とはいえAndroidアプリストアは毎日、本日限定無料アプリがダウンロード出来るようになっており、ついついと覗いてしまうのがアマゾンの商売上手なところだ。

Android端末ながらも基本はアマゾンサービスのみを利用するように設計されており、ホーム画面の変更も出来なければ、ウィジェットを配置することも出来ないのは少々辛いところだが、逆にアマゾンを日常的に利用している人にとってはこれほど便利なタブレットはないかもしれない。というのもプライム会員に入っていれば画面を数回タッチするだけで、配送料無料で製品が届くからだ。

その膨大な商品を見ているだけでも楽しめることは間違いないが、中でも使い勝手の幅が広がるのはKIndleストアで購入した電子書籍だろう。

●Kindleついに上陸 AmazonがKindle Fire HDを発表【速報版】

各製品に共通した特徴としては、直販サイトで販売される製品は、Amazonのユーザーアカウントがセットアップされた状態で届けられる。そのためアカウントセットアップは不要で、ネットワーク設定さえ行なえば、すぐにでもコンテンツを楽しめるという(店頭販売モデルはユーザーによるセットアップが必要)。また、「Whispersync」と称する同期機能により、読書の進捗状況やブックマークといった情報を、複数の端末間で共有できる。

試しにiPhoneやiPadで実験をしてみたが、たまになかなか同期しないこともあるが、概ね良好といった状態で、購入した書籍を複数の端末で読むことが出来るのはとても便利だ。他の電子書籍サービスでは複数端末閲覧の制限があるために、なかなか機種を変えて読むというのは大変なのだが、この点だけでもアマゾンのサービス精神は高く評価したいと思う。

PCに近い性格を持った他のAndroidタブレットとは確実に一線を画しており、万人向けのアマゾン通販カタログのような製品と言ったら分かってもらえるかもしれないが、自分から外界まで探すのが面倒で、アマゾンが用意してくれた囲いの中から選択したい人にとってはこれで充分。なにしろ現時点での取り扱い点数は約5000万種を超えているという。

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