山がお好きなんですね。空もお好きですよねぇ。まるでうちのダンナと同じ趣味です。私は、絶対「海」の子なのですが。(笑)

海も山も、やっぱり自然っていいですよねぇ。そういう世界で育たなかったからか、憧れは強いです。山を歩き土に触れる、そんな生活が人間の基本なのかもしれない、と思ったりします。

そうやって、一人で感じ考えてきたから、今の大きなふゆゆんさんがあるんでしょうねぇ。(←大きいというのは、物理的に大きいという意味ではありません。念のため・笑)

(April 5, 2006 12:40:20 PM)

ふゆゆん亭

ふゆゆん亭

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

ふゆゆん

ふゆゆん

Comments

ふゆゆん @ Re[1]:お返しにお茶漬けセット お茶の荒畑園(06/16) 散歩中の雨雲さんへ ↑何故か私の名前が散…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ 急激な暑さと湿度にへきえきしております…
散歩中の雨雲様~★@ 散歩中の雨雲様~★ うっかりしておりました。 どうやら一般人…

Favorite Blog

映画『消えない罪』 New! あけみ・さん

New! pandanandaさん

MapleNatural  まてん☆さん
teami kago あっちゃん☆*:・さん
Boiling Point boiling pointさん
April 4, 2006
XML
テーマ: 回想(18)
カテゴリ: 思い出
電源が入ったり入らなかったり、
電池が1時間で切れてしまったり、

と言う携帯に困り果てて
auに出掛けた息子に付き合って
カウンターで座っていた私は、

窓から見える青空と白い雲が気持ち良くて
子供の頃に一人で行った山の事を思い出しました。






●子供の頃、一人で山に行った思い出●



私が高校1年生まで住んでいた所は


山形市は細長い盆地の真ん中にあります。

ぐるりを蔵王、月山、出羽山、鳥海山
と言った沢山の山に囲まれています。

そして山形は平たくて広い所です。



私が住んでいた所も平たくて
道沿いに家が軒並み並んでいました。

田舎の農村地帯ですが、
家がぎっしり詰まっていました。

昔の道なので狭い道でした。
車2台がすれ違うのがやっとの道でした。



家が並んだ道から脇道に抜けると畑が続き、


田んぼを抜けると山がありました。
蔵王連峰の端っこにあたります。

向って左側に突き出ている小高い山には
天辺に小さいお寺がありました。

除夜の鐘を鳴らす鐘の堂?がありました。

山で年越しをしました。

その地域では除夜の鐘を鳴らすために
沢山の人が山を登って来ました。

そこの山は片道15分ほどで上れる山です。



そのお寺山の右隣りには「ハゲ山」がありました。
粘土質の山で木があまり生えていませんでした。

そこには頂上に小さな祠がありました。
まばらに生えた松の木と赤い土と祠。

後は静かな空気。



その隣りにはもっと低めの山が並び、
正面には大きな台形のO山がありました。

O山は小学校の高学年で遠足に行きました。
急勾配の坂道をずーっと上って行く、
遠足と言うより登山のキツイ行軍でした。

片道2時間ほど掛かったでしょうか。
辛かった記憶しかありません。


O山の隣りには低い丘のような山が並びます。

一番右端の山には奥の方に水源があり
水を守るための神社がありました。

一年に一度、お祭りがありました。
水の湧き出る池には、
毎年カエルの卵がありました。

苦手な人もいるかもしれませんが、
私は全く平気で手に取って観察していました。

今もカエルや昆虫は大好きです。




私はいつも一人でしたが、
たまに近所の子と遊ぶといじめられました。

小学校に入るまでは母の実家にいたので
途中から入って来た私は
仲間に入れてもらえないのでした。


うちの祖母は
私が帰る頃には遊びに出掛けます。

私は小学1・2年の頃には
淋しくて毎日泣いていたそうです。

預けられていた母の実家は大きなお寺で
いつも誰かしら人がいたので
誰もいない家に慣れなかったのでしょう。


小学1・2・3年の記憶は殆んどありません。
4年からは記憶があります。

4年生の頃にはきっと自分の情況に合わせる事を
私は学んでいたのかもしれません。



5年生の頃になると、
私は一人でいる事を楽しむようになりました。

それでO山に一人で出掛けてみました。

家の脇の細い道を抜けて、
畑を抜けて、
田んぼを抜けて、
山の下の道を歩いて行きました。

多分、夏休みだと思います。

青い空と白い雲。
緑豊な山と田んぼの中で働く人達。


日本の懐かしい情景の中を
私は歩いて行きました。

O山の麓までは家から15分ほどでしょうか。
そこから急に坂道が始まります。



山道を登り始めると、
視界から開けた田畑がなくなります。

そして覆いかぶさるような山の緑しか
見えなくなります。

圧倒的な夏の緑の匂い。
むせ返るような夏の山。

緑の中を掻き分けて歩いて行くと
人工物の気配が全く無い世界になって、

圧倒的な生が
襲い掛かって来るような恐怖を感じました。


私は恐怖に全身をあわ立ちながら
それでもすぐに引き返すのが悔しくて
登り続けました。

誰もいない、
でも何かが濃密に満ち満ちている空間で
一人で緑を掻き分けていると

どんどん自分が小さく思えて来て
埋もれてしまうような気さえして来て

そこまで来て私は耐えられなくなり
慌てて引き返したのです。


帰りは何かから逃げるように
駆け出して走り続けました。

田んぼで働く人が遠くに見える所まで
走り続けました。


人の生活が感じられる所まで来て
私はようやく全身の緊張が取れて安心しました。

初めて一人で山に入り
山を恐いと思いました。


私はどうしていきなり一番大きい山に
挑戦したのでしょうか。

いつも行く山ではない、
遠足でしか行った事のない大きい山に向った私は
何を考えていたのでしょうか。

探り出せませんね。




それからしばらく経って、
今度はお寺山の右隣りにあるハゲ山に挑戦しました。

そこは片道15分程で登れる丘ほどの山です。
赤土の草の生えていない山です。

弟や近所の子と来た事があり、
生々しい生の匂いに満ちている訳ではないので
一人でも登る事が出来ました。

あまり葉の生えていない
まばらに生えている松の木を見て歩きました。

粘土質の土なので
成長が良くないのかもしれません。

陽が当たり輝いている赤土の山で
巨大な山蟻の行列を付いて行きました。

風の音と鳥のさえずりしか聞こえない
誰もいない山の上で一人を満喫しました。


祠はちょっと恐いので
近寄りませんでした(((((^m^)

私をこづく人もいないし、
いじめる人もいないし、
命令する人もいないし、

自然に飲み込まれそうな圧倒的な深さではない、
ほどほどの山の上で

私は一人をタップリ味わう事ができました。
とてもうれしい記憶です。

多分、一人でいる事を自分で選んだ
大事な出来事だったのかもしれません。


でも恐くないぞと自分に言い聞かせていましたが
実は少し恐かったのでした。

やはり人のいない空間は
何が現れるか分からない恐さがありました。

その後に一人で行った右端の湧き水のある山は
恐くなかったのです。

空に近い所は
心もとなくさせるんでしょうか。




今はまっているコミックの「蟲師」や
山を一人で歩き廻っていた辻まことに惹かれるのは

子供の頃に山歩きをしていた
そのせいだろうか?と思いました。

「蟲師」のギンコも辻まことも
一人で山深くを歩き回る人です。

特に辻まことは実在の人物で、
私が憧れる生き方をした人です。

辻まことの文章はちょっとユーモアがあって
誠実で暖かいです。


ああ~辻まことのように
山を巡り巡りながらの人生も素適だな~。



●辻まことの世界 
 http://www2s.biglobe.ne.jp/~go_green/Tsuji/Tsuji.html

●辻まことの本を読んだひとのHP
 http://www.din.or.jp/~climbing/tuji-makoto.html

●みすず書房の辻まこと全集
 http://www.msz.co.jp/list_prep/tsuji.html


●蟲師HP http://www.mushishi.jp/



画文集山の声

辻まこと全集(5)

辻まことの芸術


蟲師(1)

コミックス 蟲師 7(講談社)








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 4, 2006 12:48:19 PM
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:一人で山に行った思い出(04/04)  
こんばんは
私はひとりで 人の居ない海辺をほっつき歩くのがすきでした

嵐や 風や夕暮れや
満潮であやうく 溺れそうになっても またいってました
今にして思うと メチャ危ない子でした
誰にも黙って 単独行動していたから 誰にも怒られなかったけど 自分の子だったら怒るわ♪
(April 4, 2006 06:18:39 PM)

ちきんたった様~★  
ふゆゆん  さん
そうだ、たったさんは海っ子でしたね。
今は海から遠い所で暮しています?

私が暮しているのは山の美しい所じゃないんですよ。
里山で暮らしたいな~。娘は野中の一軒家が好いと言います。でもみっちり並んだ住宅街ですからね~。

海までは20分くらいです。港までなら10分で行けます。観光船があるんですよ。今度、変な観光船の写真を撮ってきますね~~♪
港は海って感じじゃないですからね。
浜じゃないと海って感じじゃないですもんね。

よく無事に育ちましたね。
さすがにたったさんは逞しい!!

海は遊ぶ物に困らないでしょう! (April 4, 2006 08:27:58 PM)

Re:一人で山に行った思い出(04/04)  
Pepepew  さん

Pepepew様~★  
ふゆゆん  さん
小学校まで預けられていた母の実家のお寺の裏は、お寺を囲むように楕円形の小高い丘のような山がありました。その山はお寺の持ち物で、いつも山登りをしていました。お寺に泊まりに来た人がいると、山に案内したりしました。

だから山の近くで育ったわけなんですね。それで山を見ると安心するのかもしれません。

ダンナ様は山歩きをしていたんでしたね。
私の憧れは一人で山の中をうろつく事なんです。
ダンナ様は出来るんですね。私は恐いかもしれない。

海は素適だけど、恐いんですよ。
透き通った美しい海ほど、吸い込まれそうで恐いんですよね。
夜光虫を見た時は信じられませんでした~~♪あれは素晴らしかったです。

そうです!私の身は大きいです!!!!!
163センチ・ンン十キロですよ!
娘に脂肪をいじられるんですよ!
娘は何にもしないのに太らないんですよ!!しくしく。

心は大きくなりたいのにせこいので悲しいです。
夫に本気でムカついたりするんですよ。しくしく。


(April 5, 2006 01:20:57 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: